・砂の惑星(砂の地球)
水に包まれた緑の惑星であった面影は、現在北極と南極の周辺わずかに残っているのみです。
そこには貴族たちが住み、平民たちはそれなりに気温が低い(今で言うと熱帯〜温帯低度)の地域にシェルターを作り暮らしています。
某Hさんの楽曲とは関係がありません。
・シェルター
様々な種類があります。
多くはすっぽりと透明な強化プラスチックで覆われているものです。
砂漠でもそれによって細々と労働や研究が進められています。
みなさんが住んでいるのもどこかのシェルターの中です。
できるだけ温暖な気候の地域、海水淡水化施設が近くにある、などの条件が揃った所にシェルターは建てられています。
その外で生きるのは酷く厳しいでしょう。
双子やその執事、メイド達や、双子の両親らに雇われている者たちは特注のシェルター状の潜水艦の中に住んでいます。
(かっこいい説明ができないのでざっくり言うと東京ドーム3つ分くらい)
10日に一回ほどシベリア近くの地上に上がるようです。
(PLの認識であればシベリアは極寒の地域ですが、ここでは温帯であり緑を見ることもできます。)
プロローグは地上に顔を出してあなたたちを拾い、進行中は海の中で賭けが開催されます。
・大災害
過去に地球を砂の惑星とした一因と言われています。
人間の急激な技術の向上により、パンクした地球には急激な気候の変化が起こり、
多くあった”水”は宇宙空間に吹き飛び、
人間がほとんど住める土地ではなくなった、…と言われていて、どうやらそれは真実であるようです。
・平民(スラム・成金)
地球が砂の惑星になった時、仕事という役割を分担されたコミュニティがあちこちに作られ、
以降、与えられた仕事はその血を分ける者が継ぐことになったと言われています。
平民たちはシェルターの中で自らの仕事を行い、枠の中でそれなりの娯楽を享受し、災害の後の復興も順調に進んでいるように見えます。
最も貴族ではなくても金を持つ成金や、貧困層スラムの形成など、
新しい社会格差問題も起こっているようです。
・貴族
平民とは別に、混乱する世界をけん引し、絶命を防いだ勇者たちの末裔…と、言われています。
その少数の人間は、新しい政府、貴族となり、今は地球に残された財産を独占しています。
急な温暖化により住みやすい地域になった北極南極周辺にシェルターなしの(南極は大陸がないので人口大陸及びシェルター)緑の大地に暮らしています。
その実態は平民にはほぼ知られていませんし、学ぶ場、触れる場も彼らの部下を除いてごく限られています。
・雨、水、緑
今の地球。平民の住む地域にほとんど雨は降りません。
降ったとしても化学物質が多く含まれています。
それでも、今の科学技術では雨の中の成分を取り除き飲み水に加工することができるので、恵みの雨であることには変わりがありません。
そもそもシェルターの中に住む平民にとって、「雨」は外の出来事です。
強化プラスチックから覗く灰色の空が滲むくらいです。
雨露の汚れも掃除夫がいつしか片づけてしまいます。
・自然の緑(水)
貴族たちの住む極北、極南には自然の雨が降ると噂されています。
(南極は土の大陸がないので、人工大陸と海のシェルターで暮らしているようですが)
無害な雨に充てられた土は、太陽の光のみで豊かな緑を作り出す。
そして、それは砂の惑星となる前までは、地球の多くの場所で自然な営みとして存在していたようです。
水、というと基本的には飲み水、雨、そして自然の土地の事を指します。
・砂漠
砂の惑星になってから地球の7割を占めていると言われています。
昔の人類が手放した物体や資源がいまだに多く眠っていますが、平均温度50度を超える灼熱地獄と言われておりほぼ手付かずの状態が続いています。
また、罪人や仕事を求めるものを強制労働させて、多くの資金を得ている組織もあると言われており
「砂漠送りになる」「ミイラになる」はシャレにならない平民ジョークとして使われています。
・自然がないなら平民はお肉しか食べれないのか
畑用のシェルター、地下シェルターなどがあります。
塩害を受けた地球表層をほじくりだし、なんとか一部で耕作も始められています。
だからお野菜も食べれるし、花屋もありますよ!!お高いですが。
光、肥料や土のレシピは一部の技術者のみが知っているようです。
もちろん家畜場もあります。
事情が事情ですので、お菓子などの嗜好品の値段も高めです。
トマトはいいぞ。塩があっても甘く育つ。
・海水淡水化イオン交換ミネラル添加水
平民の基本の水です。
雨の降らない土地に住むことになった人類は、海水を飲み水にする大規模な装置を各地につくりました。
かつ、ミネラルも標準添加されている優れもの。
最も平民がガバガバ使うのはエンゲル指数が困っちゃう程度のお値段です。
味はありません。水だからね。
・塩
主成分はNaCl、塩化ナトリウム。
雨の降らない土地に住むことになった人類は海水を真水にして使用することを迫られました。
その際、新しく大規模な産業廃棄物として出てきた物質です。純度の高いものは透明〜白色の結晶。
土地に投棄すれば植物を枯れさせ、海に大量に塩を戻せば塩分濃度の上昇により魚を殺し、腐食(金属を錆びさせること)の影響があり、住宅や産業シェルターに害を及ぼします。
これは現状、世界規模の社会問題になっています。
噂によると砂漠のど真ん中に運び屋を使って捨てさせたり、宇宙に投棄しているなんてうわさもあります。
・運び屋
シェルターに区切られた人々はそこで物理的に断絶されています。
それを飛んで物を運ぶ人たちです。
今では珍しく多くをシェルター外で過ごす人たちです。
ほとんどは貴族や成金の所有するタンク車や飛行機を使って移動します。
特殊な身体術により僅かな水分で生身で暑い土地を横切れる奴らも一部いるようですが、
…彼らは特殊な訓練を受けています。普通の平民はマネしないでください。
・娯楽(技術)
物も土地も限られているのは平民、貴族両方の問題です。
貴族は故に海にも生息域を伸ばしましたが、平民は窮屈なシェルターの中の暮らしです。
だからこそ物を作る、直すことができる技術者、修繕者。
娯楽を生み出す芸術家の仕事の価値は生活必需、嗜好に限らず高いです。
美術家、音楽家、技術家には貴族のお抱えになって豊かな暮らしを目指す人々も多くいます。
・教育(学校)
平民はシェルターの中に学校があり、子供たちはそこで学んでいます。
塾もありますが基本的に値段は割高です。
貴族は平民と違い住む密度が低いため、学校システムが成り立たないためにありません。
各家庭で通信教育や家庭教師をつけて学びます。
北極/南極の貴族拠点には、私塾もごくわずかにあるようです。
また平民が学ぶ学校に貴族が通うことは稀なようです。
みなさんがどうしているか(どうだった)かは、みなさんの家の教育方針によるでしょう。
・植物と生活(野菜、花)
平民の暮らすシェルター内に八百屋(スーパーマーケット)や花屋はあります。
なので野菜や切り花は手に入ります。
けれどもそこの商品はその店員が育てたものではありません。
加えて値段はお高めです。
とくに生活必需品ではない切り花(花屋)やアロマエッセンスはかなり高い。
切り花最低料金が一本(日本円価格で)2000〜くらいだと思ってください。
それでも美しい花による癒しの力は強く、お金さえ出せばだれでも手にすることができるほどありふれたものです。
高いけど。
・動物
灼熱の惑星になって多くの種族が死滅しました。
それでも人間と同じく生き残った種族がそれなりにいます。
人間と一緒に逃げる事に成功した家畜、
北限、南限や、海の中に入って安定して生きられるところに生活を移したもの、
砂漠の過酷な環境でも生きられるように進化した種族など、様々です。
(面白い進化でもあったら受け入れますよの姿勢)
・たぬき
灼熱の惑星へと地球が変貌し多くの動植物種が絶滅するなか、たぬきの一種はいち早く新しい環境に適応しました。
代謝システムを完全に組み替え、ほとんど水を取ることなく生きられる。
そして、そのかわいさとまるさと賢さからペットとしてとても人気になっています。
よく懐いたものは(現在の世界のオウムのように)人間の言葉を話すようになります。
・貴族に雇われるということ
平民の中でも仕事を極め、認められた者は貴族直属の仕事へ就くことができます。
コックやメイドであったり、貴族の住む場所の整備、服のデザイナーや縫い子、靴職人、はては目を楽しませる美術品を生み出す人々など。
多くの望みが叶い、金銭の不自由もなくなるため、貴族に認められることを目指して技術を磨き生涯を捧げる者もいます。
………貴族の望む仕事を全うとすることができれば。
貴族と多くのパイプを有しているからこそ、出来る仕事もあるようです。
・集合場所(着船予定地)
クラスノヤルスク地方、ノルドヴィク。
岩山、海水に耐性のある植物の小さな森、そして手付かずになって朽ちた旧時代の石でできた建物、
その奥の港に、遠近感を奪うほど、巨大で透き通った球体(シェルター)が、あなたたち参加者を拾うため、浮かんでいることでしょう。
・双子たちの住むシェルターについて
形は完全な球体。
ざっくりいうと、上半分の空間をひとつの大地として演出している。
下半分にエンジンルームがあり、潜水艦としての機能、空調や海水淡水化装置など、多種の機械を作動させて、シェルターを稼働させている。
シェルター内居住地は、上半分の側面の周囲をぐるりと覆うように作られています。そうすることによって、すべての部屋から海の景色が見れるようになっています。
プロローグでは、広がるばかりの海と大地が見えます。運び屋など特殊な職業を除き、それはとても珍しい景色でしょう。
(球体だけど)船尾に当たる位置は、西洋風の庭園になっており、常に花と緑と果実が実っています。片隅には日本庭園もあるでしょう。
土も水も、その植生も人工的なものだが、平民からすると「庭」という概念自体もその広さも驚くものでしょう。
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