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*人狼譜
 ●メアリー(パティ)●ルーカス(クリス) ◆サイモン
 ●ズリエル(パティ)●ニール(クリス)▼ウェーズリー ◆ヨアヒム
 ●ピッパ(パティ対抗占い) ●ヤニク(クリス) ▼ニール ◆ピッパ→GJ
 ●リンダ(パティ) ●パティ ▼メアリ ◆チャル
 ●リンダ ▼パティ ◆ザック
      ▼リンダ ◆クリス
      ▼ピッパ ◆ルーカス→相打ち 


*あらすじ?
物語を始めよう。 連なる4つのうちの初めの物語。

**プロローグ
 オルグイユの領主が亡くなって10年の月日が過ぎた。西風の途絶えたオルグイユ村から深い森を隔てたところにある、ここは、ムート村。
 ある日、村にある酒場に、獅子の像が運び込まれた。酒場の主人、ヨアヒムが行商人を通じて手に入れたもので、主人はそれが忘れられた精霊王のひとつなのだという。
 
 同じ日、風の精霊に導かれ、精霊の神子チャールズはムート村を訪れた。近いうちにやってくる「災い」からこの村を守るという役目を果たすためだ。
 そしてまた、水の精霊に導かれるように、もう一人の神子、ピッパもムート村を訪れていた。チャールズという神子を探して。

 災いはじわじわと迫っていた。行商でやってきた、放牧の民リンダ。とある想いを胸にし、ムート村に住む一人の男を訪ねてきた。
 薬や花を売り歩く娘、メアリー。どこからか、ムート村に住む男と、一人の青年の噂を耳にし、村を訪れた。
 村のはずれに住む、ズリエル。かつて、オルグイユの村と領主を滅ぼした人狼の群の一人。

 十年前、領主の館に運び込まれた一匹の人狼(カストル)は、領主オルグイユによって殺された。レグルスという一人の人狼によって統率された大きな群は、その怒りを爆発させ、一晩でオルグイユ村を蹂躙した。
 中でも殺されたカストルのの乳兄弟にあたるポルクスの怒りは激しく、レグルスが止めるのも聞かずに領主オルグイユに飛びかかっていった。オルグイユ氏の撃った弾は、ポルクスを庇って飛び出したレグルスの命を奪い、ポルクスは怪我を負いながら、オルグイユ氏の息の根を止めた。

 その一部始終を、戸棚の中で息をひそめて見守り、生き残った三人の子供達の長兄、ルーカス。オルグイユ氏の弟であるウェーズリーに引き取られ、ムート村で育った彼は、立派な青年になっていた。
 周囲にはニール、ヤニク、ザック、パティなどの友人もでき、狩りの腕もなかなかのものとなっていた。
 しかし、剣の鍛錬を怠ることはない。いつか、父母の仇である人狼、その中でも「ポルクス」という名の人狼を、この手で打ち取りたいと願っていたから。

 草原の真ん中に取り残された大きな岩の上に立つサイモンの姿。
「……流れが……変わっている」
ぽつりとこぼされる言葉。
「嗚呼、聞こえる。やつの足音が聞こえる……。」

**1日目

 怯えるサイモンは、村人たちに「あいつ」がやってくると告げるが、誰も信用することはなかった。
 そのころ、放牧の民リンダは、村に住む人狼ズリエルを訪ね、自分もまた人狼であること、ポルクスという名の青年が自分の群を訪れ、力を貸してほしいと頼んできたこと、群の長はそれを承知しなかったが、自分は協力したいと思っていることを告げ、どうか一緒にポルクスのもとへ連れて行ってほしいと『声』で告げる。

 人狼の遠吠えは、人々の恐怖を煽り、また10年前の惨劇を思い出させるに充分だった。
 遠吠えを聞いたメアリーはルーカスに告げた。「あの遠吠えをしている人狼のうちの一人は、かつてオルグイユの村を蹂躙した群の一人だ」と。
 かつてオルグイユ氏に仕えていた使用人の一人、クリストファーは、ルーカスの名を呼んだ「ルーカス・オルグイユ様」
 ルーカスは、再びやってきた人狼との邂逅に心躍らせ、敵討ちの機会がやっとやってきたと喜んだ。
 そうして喜ぶルーカスの姿に、ザックは眉をしかめた。 

 一方、ピッパはようやくチャールズを捕まえた。二人は神子の契約を交わし、やってくる「災い」に互いに命をかけて戦う誓いをした。
 契約は共鳴をおこした。結ばれた二人は、協力して狼を倒すことを誓う。

 遠吠えを聞いたパティは、自分にしか見えない小さな友人とともに、ある決心をした。魔法の「才能」を持つ彼女は、友人の力をかり、村に潜む「影」の正体を見いだそうとしたのだ。
 しかしその力は、パティが行うには強すぎるため、体力や精神力を大きく消耗してしまう。一日に一人を「みる」ことが限界だった。 

**2日目

 サイモンが無惨にもやられ、人々はようやく、村に本当に「災い」がやって来たと知る。
 神子と名乗りをあげたチャールズを中心に、人々は人狼退治を決意した。
 一方、オルグイユ村の生き残りがいること、ルーカスこそ、カストルを殺した領主オルグイユ氏の息子であるとメアリーに告げられたズリエルもまた、復讐の炎を本格的に燃やし始めた。

 サイモンの死体の傍に、ウェーズリーのハーモニカが落ちていた。そのため、自警団に捉えられ、尋問されたウェーズリーは処刑された。
 また、遠吠えを聞き、10年前のものと同じだと、ズリエルに昔話を語ったヨアヒムは、当のズリエルの歯牙にかけられ、翌日無惨な姿となった。

**3日目
 ヨアヒムの死体から続く血の足跡は、ニールの家に続いていた。このことで疑いをかけられたニールは処刑された。人々の混乱をおもしろがりながら、ズリエルは次の標的を占い師と名乗ったピッパに向ける。

 その夜、ピッパの後ろに迫る影を見つけ、ザックはそれを退けた。

**4日目
 パティはピッパを「みて」、人狼ではないと知った。ピッパは自分がもう一人の神子であると告げ、占い師であるというのは嘘だと言った。
 メアリーは、チャールズに自分は霊能者の偽物であると告げ、処刑された。

**5日目

 パティは、友人の力をかりてリンダを「みて」、黒い影に気づく。一方、クリスは魔術の力を用い、パティを覗いて、彼女は人狼に協力するものであると、チャールズに告げた。
 クリスの言葉を信じ、パティは処刑された。
 また、ズリエルはルーカスを狙い、再び邪魔をしに来たザックを、代わりに歯牙にかけた。

**6日目
 クリスが、リンダが人狼であると告げた。それまで人狼の味方であるようだった彼が、仲間を売ったことに、ズリエルは激怒し、クリスを襲った。

**7日目
 生き残った村人は少ない。いよいよ最後の仕上げと、ズリエルは狼の姿でルーカスの前に姿を現した。
 彼の口からポルクスの名を聞いたルーカスの怒りが燃える。
 ただ突っ込んで行くだけは無謀であって勇気ではないと、何かを守る力がほしいと願ったとき、石の獅子王が砕け、勇気の力がルーカスに力を貸したのだった。