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わたしは『みょう』でいいよ。
フランは、結理人おにいちゃんの妹だから。
[名前。其れが選んだ唯一のもの。]
おにいちゃんやテルオくんによろしくね。
フランは行方不明になったと言えば、いーよ。
[帽子の影の中で、フランの笑顔で笑ったようだった。]
ええい、そっちはそっちでどうなってんのよ!
それじゃあまるで――。あの質問は――
フェイト、そっち行けええええええええええええええ!!!
[ダイシチョーが動くなら、”孔”は大丈夫だ。そう判断する。
あえて、ダイシチョー内部からの報告には反応しない。
反応してしまえば、フェイトは”孔”へと行ってしまうだろうから]
出現位置があそこで、進路がこうなわけでしょ?このまま突撃したらダイシチョーが…
[主砲の出力は収束され、ダイシチョーの装甲もたやすく貫きかねない。突撃の進路から行って、ダイシチョーの位置は、肉塊を貫くその直線上だ]
…艦長…いえ、ジュリエッタさんに聞くわ。
最後の進化って言ったわよね?
その進化は、ダイシチョーと同化することも可能?
[吸収分解と、装纏の違いを少女は知らない。けれど、突撃により肉塊を破壊し、なおかつダイシチョーを守るとすれば、方法は他にない。…こうしている今も、肉塊からあふれた宇宙怪獣がダイシチョーに迫っているのだ]
突撃はこのまま実行、その過程でダイシチョーを同化することさえできれば!
対象の完全撃破も見込めるはずなのよ!
[それは、タイミングの偶然とこの戦局を作り上げた人間たちの奮戦が作り上げた、起死回生の一手]
─AHO号:司令室─
<射線上にいる総員は、退去して下さい。
A.H.O.回頭します>
[ジュリエットは艦外に居るメンバーに警告すると、その場にすっくと立ち上がり、その瞬間を待つ]
……?
市長、どうしたの?
[動揺の声>>28に、青年は視線を向けて]
[ジュリエットは視角デバイスをスクリーンごしの肉塊へ向けたまま、計算を行い、5秒で完了した]
「可能です。装纏開始から終了まで、およそ30秒。ダイシチョーの各部能力をおよそ2割から3割程度、上昇させることが可能だと推測します」
――ダイシチョー内・某所――
『市長、市長―飲み込まれて、どこへ、どこへ行ってしまったんだ!
”孔”が開いてしまっているのに。』
『落ち着け!市長がいなくても、我々が陣桜市を、この場を、守らなくてどうする!
各班応答せよ!
各自シティ詩論に開いた”孔”の警戒に当たれ!
宇宙怪獣が出てきた場合迎撃せよ!』
『『『『『了解ッ!!!』』』』』
『了解ッ!”孔”を封鎖!
また、エリーさんの位置へ市民のいるシェルターを投下せよ!』
[市長がいなくても、市長の指示を守り、この場にいれば市長がどうするか考え、陣桜市を、守る。
その為に動く事は、変わらない。]
[ダイシチョーから、コンテナシェルターが、背後へと投下される。
フェイトの加勢にも、”孔”からくる怪獣への積極的な迎撃も、
この場を離れられない以上、難しい。]
”セカイ”を守る第一歩、か……
ええい、やってやろうじゃないの。
[後ろには、陣桜市の避難市民。前方上空には、”孔”。
強気に、微笑み、この場を、死守しようと、杖を構える。
”孔”は閉じられない。ルッカが、シームルグが、
――皆が還ってくるのを信じる。]
―ダイシチョー内・各所―
『もしもし、危機管理課さんですかっ? こちら機関室です。出力は安定してますよっ!』
『了解した!各銃座、警戒怠るなよ!市長が守るまで、陣桜市の防衛は俺たちの双肩に掛かってると思え!
市民生活課!そちらはどうか!』
『ええ、こちらも大丈夫。シェルターへの誘導は完了してます。備品管理課の皆さん、よろしくお願いしますね』
『了っ解!それじゃコンテナシェルター、投下するよーっ! すぐやる課の皆さん、お手伝いよろしくねっ!』
『へいへい任せとけ。市長が戻ってきたときどやされちゃたまんねーからなー。機関室、姿勢制御頼むな』
『機関室、了解ですっ!ダイシチョー左腕、降ろしますよっ!』
[各々が各々の判断を下し、ダイシチョーは動き、市民を載せたシェルターを降ろして孔へと手を伸ばす。そこに、市長の機関を疑うものはいなかった]
なら。あたしは答えなきゃねっ!
[通信が聞こえたわけではない。けれど、その動きが、何よりもそのことを示している。少女の瞳が、希望に燃えた]
──最終決戦・その場──
[加勢。
ジンロボ用の戦斧を担いだ、以前自身の助けた相手
──ボールドウィンが、並ぶ様にドラゴンに対峙する。]
助太刀感謝だぜ。
ま、病み上がりだろ? 無理はしないでくれ。
──注意を引いてくれりゃあ、それで良いからよ。
[言って、ボールドウィンの後ろに下がる。
相手はうまいこと注意を引く事に成功してくれるだろう。
その間に《ドラゴン》の背後へと回り──]
───ッ!
[背後から《ドラゴン》の首を掴み、そのまま後ろへと折り曲げる。
途中、尻尾が自身を狙ってくるなれば、推進力で位置をずらして回避を。
そのまま《スラスター》の推進力を増して行けば──]
やい、フラン!!
[そうして、エリーの傍から離れて今度こそフラン…
今は『みょう』と名乗る存在>>29を追いながら声を掛けた。
本来ならそちらで呼ばなければならないのは理解してはいるが、やはりフランの姿を取っている以上はフランなのだ]
話前後すっけど、テルオやお前の兄貴に…お前が行方不明になったなんて言ったら、きっと地の果てまで捜しに行くぞ。
そうなるなら、俺は正直に…死んだって言うつもりだ。
俺だってまだ信じたくねーけどな。もうここまであいつと違う所を見ちまったらそうも言ってらんねーしよ。
だから、あいつがまだこの地上で寝てるって場所があるなら、さっきの質問には答えたから教えやがれ。
[変わらずマイペース、難しい事は口にしないし思い描く事もしない。
まずはそっちが先決だ、と要求する。
これから滅びの道を歩むかも知れない今であるのに、敢えてそれを問う中に何か打開するものがあるのかと言えば…]
[そんなものは欠片も無かった。
残念な男はどこまでも残念なのだから**]
/*
中発言を使ってみゆ!
フェイト合流ナシは了解。
あと、今更にダイシチョー内に民間人がいっぱい乗ってるのを思い出したよ><
合体ものだから心を合わせて……とか出来るのか?!
……そこは都合よく、指令系統には組みこまずに、例えば人体内の共生菌的な扱いをするのがいいんだろうか。
ジュリエットさんが、僕以外の誰かに装纏されるなんて……。
[市長との会話を聞きつつ、副艦長席で難しい顔]
……ここでそんな歴史はなかったことにしてしまう方がいいのか?
いや、でもジュリエットさんがそれを望んでるなら、僕は……。
ぐすん。
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