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……急に、というわけでもないよ。
院長にしてみれば、急に、なのかもしれないけど。
なんだろうな。
ずっと、澪の話を聴いていて
…………ああ、私、凄く勿体無い時間の使い方してるなと
そんな事を思ったんだ。
[抱きしめている本には、
"牛とミルクロートの歴史"と題打たれている。]
澪も随分と女の子っぽくなったし
ちょっと悔しいな、というのもある。
今まで使えなかった時間も取り返したい。
走るくらいじゃないと、追いつけない。きっと。
というのも一つ。
……………院長には話したことなかったかな?
私、古めかしいものが好きなんだ。
魔法とか、……考古学とか。
なれるかどうかなんて分からないけど。
他でもない、大事な友人に蘇らせて貰った命と心だ。
私も、昔の夢を頑張ってみたい。
澪だって、凄くもなったし、その、可愛くもなったんだ。
私だって、
……おっと。そろそろ時間みたい。
行かなくちゃ―――、え?
[別れの挨拶をしようとして、院長が言葉を割り込ませた。
「――婚約者の彼はいいのか?」と、
育ての親だった人は、問いかけてきた。]
………………
と、……院長。聞いてたのか。見てたのか。
ひとがわるいな。人が悪いぞ。まったく。けしからん。
[むくれた。]
………………んー。
大丈夫だろう。
彼が覚えていないなら、それでもいい。
覚えているなら――私は厄介な女だよ、と言ってあるし。
………彼には、自由に生きて欲しいと言った。
私から会いに行くのも、ずっと待つのも違う気がする。
私は私のやりたい事を。彼は彼のやりたい事を。
それでもまた会えるなら、きっと運命とかいうやつさ。
じゃあ。
また連絡する。
……うん。うん。
ありがとう。
[藍田八束は電話を切り、軽い荷物を引き摺って
コンコースの渦中へと向かった。
振り返る事は無い。
ただ前へ、人の流れに遅れるようにして、分け入って行く。
長く伸びた通路を、ぎこちない両足で歩いて行く。
友人との二つ目の約束は、もう少し先延ばしになるらしい。
まだ語り合うだけのエピソードも無いから――次に会った時には。
思いっきり遊んで、負けないくらいの思い出を語りましょう。]
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