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『 Fate / desire 』
―― 0/prologue
1人目、吟遊詩人 がやってきました。
吟遊詩人は、村人 を希望しました。
崩れ行く砂の器の様に
想いは満たされず慟哭だけが残る
眠る事すら忘れて閉じる瞳
彼の物の最後の姿が思い浮かぶ
彼の地での約束は
未だ思い出に変わることはなく
流れ出てゆく思いの最後には……
絶望に縋る憎悪のみとなっていた。
村の設定が変更されました。
2人目、桐生 茜 がやってきました。
桐生 茜は、村人 を希望しました。
― 漆路山 ―
[蝉時雨が、頭上から降り注ぐように響いている。昼間だというのに、鬱蒼とした森の中は、木々に遮られて日の光もどこか心細い。
ぽたり。
足元に、水滴が落ちる音が微かに聞こえる。
それが、今、自分の頬を流れている汗なのか、腕を伝わっている赤黒い液体なのか、それを確かめる事すら億劫に感じた。
ふと、後ろを振り返る。
閑散とした陸道寺を通り過ぎ、この奥深い森の中に足を踏み入れてから、もうどれくらい経ったのだろう。
ここは、聖杯戦争の土地の霊山。過去に日本に来た魔術師の末裔が寺の住職として管理している。
ただし、土地が合わなかったらしく回路はなくなり知識のみが継承しているらしい。
日本独自の魔術に興味を持った初代が陰陽寮に接触、交友関係を持っている。
そういう意味では、ここほど自分にとって都合の良い場所は無かった。]
[ぽたり ぽたり
徐々に耳障りになっていく、水滴の音。
目の前を、掌程の大きさの蛾が、視界をかすめてはふわりと消えた。]
……。
[それに小さく舌打ちすると、左腕の傷にずぶりと指を食い込ませる。]
…っ。
[もう、大分痛みも麻痺した腕から、新たな血が流れ出す。その血を指に取り、小さく何事かを呟くと、自分の周りに陣を築いていく。
最後に、目の前の大木に小さめの陣を描き、印を組む。足元が軽くふらつくのを感じた。]
(……これで、三度目。)
[もう、自分の中に流れている血があとわずかだろうということは、薄々わかっていた。]
(…ならば)
[成功【させなければならない】]
[一番、地の霊脈が自分の波動に合う日を選んだ。今日を逃したら、次のチャンスはいつになるかわからない。何より、……ここで屈するのは【負け】を認める事になる。]
冗談じゃ……無い。
[体温が下がっている為か、体が小刻みに震える。
それを、ごくりと喉を鳴らす事で無理矢理押さえ、足に力を込めた。]
…我、汝に命ず。
[大木の陣に、ゆっくりと掌を掲げ、詠唱を続けていく。]
あらゆるものの造り主
その下にあらゆる生が
ひざまずくかたの 名にかけて
万物の生の威光にかけて
我は……汝を呼び起こさん…っ!
[叫ぶように詠唱を終えると、懐から短剣を出し、陣の中央に突き刺した。]
3人目、セイバー がやってきました。
セイバーは、人狼 を希望しました。
[――山が震える
いや、そう感じられただけだろうか。
だがそこに迸る魔力の奔流は、それ以上の何かが起こる予兆のようで。
その奔流は、召喚者の静かな叫びに応えるかの様に血で彩られた陣へと流れを変える。
流れは光へ、光は形を持って己の輝き故に影を生む。
その形は紛れもなく人、されどその内は人からかけ離れた世界の末端。
ここに想いの現界は成された。
さぁ、開始の言葉を紡ごう。
この先、互いを繋ぐ開幕の呪いを。]
――問う、お前がマスターか?
……っ!
[足元に地鳴りのような振動が伝わり、思わず膝をついてしまう。]
あ……。
[目の前から溢れ出す光に目を奪われ、そしてそれが形作られたのを見ると、心臓がどくんと大きく波打った。]
あ…は……あはは…。
私……呼べた…呼べたのね……っ ! あははははっ!
[狂気のような笑い声が、森の中に響き渡る。そんな少女の周りを、先程の蛾がくるりくるりと舞っていた。]
…そう、私が…マスター…よ…。
[途切れ途切れに言葉を吐くと、体から力が抜けていくのを感じた。段々と視界が暗くなっていき、地面が目の前に迫ってくるのを、少女はぼんやりと見つめていた。]
[少女が"マスター"という言葉を発した瞬間、どこか朧げだった物が鮮明になる。
その魔力の流れは目の前の少女から己が内へ。
もはや疑うべき事は何もない。
そう思った時に、突然少女の体が崩れるのを抱き止める。
何があったのかと不思議に思うが、周りをよく見て大体の事は把握する。]
……真名すら言う前に倒れてどうする。
[ため息をつき、辺りを見回す。
現在位置や状況すらも解らないこの状況では動きようがない。
しかたなく、抱き止めたまま樹の幹を背に腰を下ろす。]
ったく、無茶をする奴に呼ばれたもんだ。
[血の気が無い顔を眺める。
死ぬ心配は無さそうだが、確実に体力は限界だろう。
心なしか体温も下がってきているようだ。
暫くは目が覚めないことも確実だろう。
やれやれ……といった様子で少女を抱き寄せると、
胡坐をした自分の足の上にのせて、自分の前面を背もたれにさせる。
そして、その上から自分の外套を掛けてやった。]
これなら大丈夫だろ……。
[男は再びため息をつくと、少女が起きるのを静かに待った。]
[―いつもの 夢を見ていた。
深い深い闇の中に、ゆっくりと意識が沈んでいく。その底の無さに、徐々に恐怖を覚えはじめていたところに、ふわりと何かに抱きとめられる。]
(……あ)
[背中から、包み込まれているような温かさを感じた。その温もりに、心の中で張り詰め続けていた物が、徐々に溶けていく。涙が一筋、頬を流れて落ちた。]
……生きて……たの…?
[緩やかに微笑みながら、背後の人物にそっと頬を摺り寄せる。すると、その途端に感じた何かの違和感。
思わずはっと目を見開いて、後ろを振り向いた。]
…っ! あんた、誰っ!?
[思わずがばりと起き上がろうとするも、その途端に強い眩暈を感じ、相手の膝の上に再び倒れこんだ]
[樹に背を預け、空を何気なく見上げる。
どれくらいそうしていただろうか?数分だったかもしれないし、数時間かもしれない。
少女がごそりと身じろいだのに気が付き、起きたのかと思ってそちらへと視線を向けた。
しかし少女の瞳はどこか虚ろで、その後の心当たりのない言動から、寝惚けているのだろうかと思案すると、少女は突然驚いたように声を上げた。]
おい、大丈夫か?
[膝の上に倒れこんだ少女を抱き起こす。
まだ調子が戻っていないのだろうか、体に力が入っていないようだった。]
おいおい、誰って……お前が召喚したんだろ?
召喚…。
[目を白黒させたまま相手の言葉を反復すると、はたと気付き、ようやく自分の置かれている状況を理解した。]
……悪かったわね、人違いよ。
[吐き捨てるように言うと、抱きとめられたまま、ぷいと怒ったように顔を背ける。]
…ちょっと、いつまで触ってんのよ!離してくれる?
私がこれくらいの事でどうにかなるとでも思ってるわけ?冗談じゃないわ。
[視線を逸らしたまま、居心地悪そうに身じろぎしつつ悪態をつく。]
人違い、ねぇ……。
どうにかって、如何するっていうんだ。
[突然色々と捲し立てる少女に半ば呆れる。
どうやら自分は中々愉快な主を得たようだ。]
とりあえず話してる時くらい眼を見て話せ。
ほれ、立てるか?
[抱き上げながら少女をゆっくりと離す。]
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