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――あなたは、いつの間にか見知らぬところに立っていました。
見渡す限り白、白、白。どこまで続くのか、はたまたどうやって戻るのか、皆目見当も付きません。
地を蹴ってみても反響するような音ひとつ聞こえず。
そのとき、どこから聞こえてくるのか、方向さえ失われた空間にかすかな声が聞こえてきました――
1人目、ゆめをみる セーマ がやってきました。
ゆめをみる セーマは、村人 を希望しました。
2人目、遅筆作家 ひぐらし がやってきました。
遅筆作家 ひぐらしは、おまかせ を希望しました。
ねぇ電話なってないよねなってないよねおかしいな僕の時計ではもう締め切りなんてとっくの昔に過ぎてるんだけどならないね怖いよ怖いよ。
原稿が真っ白なあまり周りまで真っ白でそういえばここ僕の部屋じゃないねおかしいね今日は編集部で缶詰なんてこともなかったはずなんだけどね。
原稿もなくなっちゃってるしねせっかく5文字書いたのにまぁ覚えてるけどね5文字だしねうわああぁぁぁどうしようどうしよう。
ところでここどこだと思う?誰に聞いてるんだ僕しっかりするんだとりあえず自分でわからないことは人に聞きなさいって昔おじいさんが言ってたものね聞いてみないとね。
すみませーん!誰かいませんかー!?
参加してから、もしかして神の声とかで説明とか入るんじゃないかなとか思うんですよね!ゆづさんです。
今回はウザキャラでいきます><ノ よろしくね!
[...は子供のそばまで這いずってきた]
ななななんか小さい子供が寝ているんだけど何だ何だ何だ?!親はいないのか?他人がみたら僕が誘拐犯じゃないか?いやまだ他人は見かけてないしどちらかと言えば僕も被害者なわけで。
とりあえず風邪引きそうだな何かかけるもの毛布とかタオルケットとか布団とか何かないのか何か。
[...はキョロキョロとあたりを見回し、いつの間にか出現した毛布とタオルケットと布団に何の疑問も抱かずに毛布をゆめをみる セーマにかけた]
3人目、少女 恋夏 がやってきました。
少女 恋夏は、おまかせ を希望しました。
[真白い空間に突如少女が現れた。歳の頃は16やそこら、しかし年齢にそぐわぬあどけない表情をして、眠たげに瞼をこすっている]
……ここはどこなのー? 真っ白なの……
[少女は自室のベッドで暖かな眠りに就いたばかりのはずであった]
一面真っ白……れんか、雲の中に来てしまったのかしら?
[雲の中、と呟いた途端に少女の顔にぱあっと明かりが灯る]
雲! 雲の中には“らぴゅた”っていう王国があるはずなのよ! きっとれんか、“らぴゅた”に招待されたんだわ! “らぴゅた”はどこにあるのかしら!
[少女は息を吸い込み、大声で叫び始めた]
らぴゅたーっ! らぴゅたーっ!!
あああ誰かきた誰だろう僕は誘拐犯じゃありませんあとここどこかご存じですからぴゅたって何ですかひぃぃぃ。
[...は後ずさり、少女 恋夏とゆめをみる セーマから距離をとった]
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