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二度寝ですか。では当家自慢の高級布団をお持ち致しましょう。たちまちのうちに幻想の世界へと誘ってくれる伝統芸術の結晶でございます。
…ずっとおかしいのは、わたしの方だよ…!
(拒絶したいなんて思わない)
ずっとどきどきしてる。
頭の中もふわふわしちゃうし、顔も熱いし、ほんとは全然慣れない、けど、一緒にいたい…って思う…
(殴りたいなんて思わない――でも、)
なのに、だいすけくんを信じられない…。、
信じられないって思った自分が……やだぁ……。
[今は彼に身体を預けてはいけない気がして、花音はぎゅっと背筋に力を込めた。]
わ、わたしのこと、彼女…にしたいって言ったのは嘘じゃない?
本当だけど、『わたしだけに言ったわけじゃない本当』なの…?
(…なに言ってるの…わたし…)
どうして、いつもそんなこと顔色も変えずに言ったりしたり出来るの?
だいすけくんが、慣れるまでに、それまで、を過ごした誰かがいるんだとしたら…
……わたしは、必要なの……?
[冷静になろうと思う気持ちとは裏腹に、言葉と涙が、止め処なく溢れ出してしまう。]
顔色も変えずに、か。照れずに言えるようになったのはいつからだったかなぁ。
[浮田はしばらくの間記憶を辿った。昔の事。まだ人見知りをしていた頃の事。話し相手になってくれた従姉の事]
──そうか。
[記憶をまさぐる手が頭の隅に達した時、忘れかけていた物が指先に引っかかる。それは幼い頃の記憶]
従姉がいたんだよね。前にも言ったと思うけど。人見知りなおれをよく構ってくれて、励ましてくれて、好きだって言ってくれた。おれも従姉が好きで、いつも可愛い、優しい、思いつく褒め言葉を必死に集めて並べてたっけ。
その従姉が婚約してね。目の前が真っ暗になって、おれの事を好きだって言っていたのはなんだったんだろう。おれが言ってきた好きだって言葉はなんだったんだろう。そんな空しさと哀しさがまとわりついて。
でも従姉が「泣かないで。お願いだから祝福してちょうだい」って言って、だからおれは泣かずに従姉を祝福した。可愛い、優しい、思いつく褒め言葉を必死に集めて並べたんだ。涙に濡れた褒め言葉じゃ心に届かないと思って、無理矢理に明るい気持ちを持つようにして、涙こらえて、笑顔を作った。
──そうだったなぁ。いつの間にか忘れてたや。いつの間にか、素直に感情を出してるつもりで、出そうとしてなかったのか、おれ。
[浮田は優しく花音の頭を両手で包むと、静かに囁いた]
おれは、リンちゃんが必要だ。リンちゃんだけが好きだ。君だけが大事だよ。
おれはこれからも平然と可愛いって言ったりすると思う。それがもう癖になっちゃってるからね。でも、それを言うのはリンちゃん相手だけだから。
改めて言うよ。おれはリンちゃんが好きだ。おれだけの彼女になってくれるかな? リンちゃんだけのおれにしてくれるかな?
[眩暈がするような言葉の雨だ、と思った。]
ほんと、に…?
[そうであるならば、どれだけ幸せだろう。と。]
だいすけくんの…。
そんなの、もう……だって、
…そうじゃなかったら、こんなに悲しくならない…!
[花音は、祈るような気持ちで大介の瞳を見つめた。
気持ちはこんなにもたくさんあるのに、言葉だけが繋がらない。
巧く伝えられない自分がもどかしかった。]
こんな時に言葉は要らないや。
[浮田は真っ直ぐな花音の視線を両の目で受け止めると、右手を彼女のあごに添えた]
要らないから、唇は塞いでしまおう。
[部屋の壁に映った二人の影が重なり、二人はしばし無言になった]
ん……っ!
[突然口唇を塞がれて、花音は瞳を見開いた。]
(え、えっと…あの……!)
[経験したことのない状況に頭の中は混乱していたが、どこか冷静な部分が、彼の双眸をずっととらえていた。]
(――ああ、わたしは、)
[触れそうな距離で、長い睫毛がゆっくりと伏せられてゆくのと同じ速さで、]
(きっと、この人のこの瞳が好きなんだ…)
[気持ちがすとんと、胸に落ちた。]
[浮田は顔をゆっくりと離すと、まじまじと花音の顔を眺めた]
(表情が少し、さっきとは違う気がする)
[浮田は花音の髪を撫でて、頬へと指を伝わらせ、両手で花音の頬を覆った。そして顔を近づけると、]
むにっ。
[頬を引っ張った]
むにむにむにむに。
[しばらく瞼を閉じていると、ふっと顔からぬくもりが離れた。
そして、頬へと移動した指が。むに、と。彼女の頬を引っ張った。]
(…………?)
[はじめは何が起きたのか分からず、ぱっちりと目を開けた彼女であったが、]
ちょ、っと…。……もう〜!
[にやにやしている大介の顔を見て、泣き笑いのような表情で、頬を引っ張る彼の手を掴んだ。]
あはは、ひど……ひどいよ〜!
なんでそうゆう…こと…っ、もう、…だい……っ!
なんだか保健室でリンちゃんが居眠りしてた時の事思い出しちゃって。あのときはいくらむにむにしても起きなかったなぁって。
むにむにむにむにむに。
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