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2年B組 貴船尊(きふねみこと) の役職希望が 生徒 に自動決定されました。
夏休み目前のある日、緊急の全校集会が行われた。
理事長「本学では淑女教育に力を入れており、学業に専念し、淑女としてふさわしい振る舞いを身につけるため、ご存知の通り恋愛を禁止しております。
にも関わらず、私欲を優先し、本学の品格を貶めた生徒が出てきてしまいました。実に嘆かわしい」
理事長の隣には、生徒たちの憧れの的である生徒会長、西園寺華の姿が。
ただ、その表情は曇っており、いつも折り目正しいプリーツのスカートは、爪が白くなるほどに強く握られ皴になっている。
どうやらこの中には、生徒が5名、女たらしが2名、新聞委員が1名、寮長が1名、百合女子が1名、風紀委員が1名、彼氏持ちが1名いるようだ。
3年A組 西園寺華(さいおんじはな)が「時間を進める」を選択しました。
彼女の言葉を受けて、ざわつく生徒たち。
理事長「静粛に、静粛に。
彼女は本日付で退学処分となり、荷物をまとめてこの学園を去っていただきます。」
宣言を受ける彼女の目は色濃い悲痛に染まっているが、しかし確かな強さを持って“誰か”を見つめていた。
学園寮、談話室にてーー
生徒たちの噂話が聞こえる。
「生徒会長はどうやら片思いだったらしいわ」
「西園寺さん、誰かに誘惑されたって聞いたわ。しかも、部屋の忍びこまれたんですって」
「そんなことするなんて一体だれかしら」
- - -
お待たせしました。
それでは議論を始めてください。
まさかの彼氏持ちに動揺を隠せない
どうぞよろしくお願いします!
あすかは仕事に戻ります。げろげろぴー。
ああ、ついに私はやったのだ
成し遂げた
これほどの幸福があるだろうか
ああ、ああ、なんと幸せだろう
どうかこの幸せを永遠に
思ったよりも大事になってしまったが、まぁ良いだろう。
私はしばらく副会長として忙しく働くことになるから、次の相手でも探していてくれ。
ああ、そうだ。私のことは……蜜月とでも。
一年生が相方とか最高か???
一体どういうことですの? まさか西園寺会長が…。
二ッ森さまも心配ですわ…ここは2年のわたくしがしっかりしないと…
なんてことですの
私の憧れていた西園寺お姉さまはあんな…あんな、みっともない方ではありません…ひどい…裏切られた気分……
女たらしなんて、そんな品格を貶める存在は早急に学園から追い出すべきですわ!
か、彼氏持ちなんて論外です!!
[両手でぐしゃぐしゃと髪をかき乱す]
憧れは理解から最も遠い感情だよ
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