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昔話した時は、金髪とかブルネットとか…(あ、と何か気付いた顔
でも、多分それは本気でそう思ったんじゃなくて、そう浮かんだ程度だろうなあ……恋愛?餓鬼なみですよ、素感情じゃあ。
[好みの話だったなら『金髪』くらいは話しただろう。
それは、"夜に冴え冴えと光る月のような色"ではなく、陽に輝くような一般的な色合いだったし、そもそも好みではなく、浮かんだ物を答えただけという有様だったろうが。
それでも、スティーブに対して、好きやいまいちのような下らない話に、逆張りをされてムッとしたこともあったか]
………………
[異能行使は、掴もうとするならその前には行使を行うだろう]
[掴もうとする手を、その前に手首を掴み、捻る]
…………
[声こそ無かったが、何度来てもその度にトばすと、そういった雰囲気はあったか。
その言葉>>+19が、移動先をゲート近辺に行う変更がチラつきはしたが、どちらにしろ中層の何処か>>+14>>+16へとは移動させられたか]
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なんか、んー…確定で掴んじゃってたように見えたかも。申し訳ない。
いや、払われてたなら…ってつけたから、大丈夫かな…
[一度リルと別れ、足早に中層へ向かう。目的地は馴染みの店だ。馴染みとは言ってもいつもの飲み屋ではなく、「金物店」の看板を掲げた店であった。]
『よう、トレイン。聞いたぜ、機械生命体だかなんだかがドームを襲おうとしてるらしいじゃねーか、俺も一枚噛ませろや。』
[豪快に笑う店主はドームの混乱をむしろ楽しんでいるように見える。]
オヤジ、無理しちゃだめだって、アンタの能力じゃ良くて瞬殺がいいとこだよ。
それより、例のアレ、届いてんのかな?
[金物屋のオヤジの能力は筋力増強系だ。さすがに機械生命体に素手で殴りかかってもちょっとしたヘコミが作れるのが関の山だろう。しかも瞬時に再生される程度の。]
『そうかよ。まっ、それはそれ、指定されてたもの、来てるぜ。』
[バックヤードに引っ込んだオヤジが手に持って出てきたのは、なにやらジャラジャラと音のする袋だった。]
『25mmの対物ライフル弾だ。ガンマニアの友人に少し流してもらったが、こんなもんより、ロケットランチャーみたいな重火器の方がいいんじゃねぇのか?』
[袋の中身を開けるたトレインは満足気に頷いた後、店主に向かってへらへらと笑った。]
ドームの中で爆発物ぶっ放したら機械生命体より先に俺ちゃんが袋叩きにあっちゃうじゃんか。
さすがの俺ちゃんでもそれぐらいはわかる、間違いなく怒られる。
それに、機械生命体のスペック的に爆発で吹っ飛ばすよりも貫通させて穴だらけにしてやった方が得策に見えるんだよねぇ。
[先の偽バグシング事件以降、特殊チームの兵器開発局も機械生命体への対応を迫られているところではあるのだが、未だ開発段階なのか、少なくともトレインまで情報や実物は降りてきていないのが現状だ。]
………、あんた……。
[顔を上げて声の主を見て、沈黙。
「どこかでお会いしたことが……?」と訊こうと思っていたのだが、訊くまでもなく会ったことはあった。
ただ、ちょっとよくわからない感じの出会い方だったのですっぱり忘れていた。
そのため、スティーブから“セーガ”の身体的特徴を聞いていてもピンと来てはいなかったという次第]
どっかってどこよ……、……えぇ………?
[目を合わせないようにする様子を見て釈然としない表情をするも、>>10]
いーやいいけどさもともとそっちに用があったわけじゃないし。
でさ、リル、いきなりで悪いけど……たいへんなの。
この騒ぎに乗じて良からぬことを考えているゴロツキが、
ネオン街の方に行ったのを“観た”のよ! ………植物を通じて、だけどね。
すぐになんとかならない? 部下の人にぱっぱと片付けさせるのでもいいから。
[神妙な顔つきに戻ってリルに頼みごとをした後、もうひとつ肝心なことを訊く*]
で、さ……さっきまでここにいたはずのスティーブもどっかいったの“観た”んだけど、
………なんか知ってること、ある……?
[下層・街路より歩む先は中層。
P13ドーム警察機構本部ならび各分署において>>2:217、準備・待機・情報取得に走り回っているのは何も警察所属の者達ばかりではない。
金儲け、手柄をあげる為、或いは賞金首情報など、めぼしい話に飛びつく為に、フリーランスや異能者集団が警察機構に屯しているのは、そう珍しい話ではなく、普段から幾らかの連携が取られているそれらの動きは、迅速]
[異能者達は集団になることでその能力を更に発揮し証明する]
[それは個々人では芥塵屑である者達>>0:71>>1:94が力を撚り合わせ大きな成果を生むことを思えば、当然の推論]
[であるとするならば、現状警察機構を中心とする連携路が、防衛線形成が、脳細胞のシナプスが繋がるが如きに生まれるのも道理]
[人と人とが協力し合う]
[それこそが人の輝き]
[それこそが人の強み]
― 回想 ―
〜〜〜♪
[エーディの手の中には花の種がある。
その筋の店で買ったものやかつて咲いていた花から採れたものなど様々だが、
共通しているのは、これらの種から咲く花は皆同じ色合いを持つということ。
花畑の一角に等間隔に花の種を植えていく。
シャベルで土をかぶせたところに両の掌をのせて、目を閉じる。
――植物の成長促進。その効力はたちどころに現れる。
種を植えた一角から、黄色やオレンジにかけての色合いを持つ花が、
芽吹く/緑を増していく/蕾をつける/やがて花開く。
そうして花畑に一つの色が増す。今日もいい感じだ]
[であるとするならば、現状警察機構を中心とする連携路が、防衛線形成が、脳細胞のシナプスが繋がるが如きに生まれるのも道理]
[人と人とが協力し合う]
[それこそが人の輝き]
[それこそが人の強み]
[人はそのように、讃歌することも出来たであろう]
なん、なの……。
[ちょっとだけ寒気を感じた。自分の身体を抱くような仕草。
実際のところはさておき、これが物理的な寒気だとエーディは思っていなかった。
あまりにもその人の表情が変わらなさすぎたので、
ちょっと不気味に思ってしまったせい]
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