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── 下層・街路→ ──
早く……行って戻らないと……
[タリアの繊手を握り、歩く。
その歩みは、下層の大通りから中層へと向かっていたか。
歩みは、遅々とはしてはいなかったけれども。
走る程でも無く、ゆっくりと]
[チラチリ、と灼かれるような熱さ]
[このまま、炙られて消えてしまいたい。
きっとそれなら本望のままで……]
/*
落ちたはいいんだけど、吊り=追いかける。
というのでやったので、その後は考えていなかったという。
なんか、あまりスティ落ち良くなかったのかもしれないなぁと、申し訳無さしか感じない。
─ 下層区域・街路 ─
[導き、導かれる者は中層区域へ向けて大通りを進んで行く。
白き影は街路に落ちる影の中。
見通す目はそれを追う男の姿を見ている]
…おや、邪魔が入るかな?
[導く者の知己。
そろそろタリアの正体も見破られる頃だろう。
果たしてどちらを止めに来たのか**]
―下層公園→街路―
[二人と別れ、そのまま下層を走り抜ける。
ネオン街での騒ぎも今はもう既におさまっていたか。]
……場所、聞いときゃ良かった…
[セーガがヴェスと接触していたのに、
場所を聞かなかった。
肝心なとこが抜けてるというか、詰めが甘いというか。
それは、もう、いつものことか、と内心、苦笑しかない。]
[正直、下層を走って、探し回ることになるだろうかと思ったが、思った以上にあっさり、
その姿は見つかった。並ぶ男女、男の方。
そこは人気のない場所か、それとも人通りある場所か。
どちらだったろう。]
……っ!!
ヴェス!!
[そう、声をあげるが、ヴェスは振り向くだろうか。*]
── 下層・通り ──
…………
[聞き覚えのある声。
先程、セーガと話した時にも微かに聞こえた声は、忘れることはない]
……
[けれど、振り返るのは少し時間を置いてから。
ゆっくりと後方へ向いた]
スティーブ……?
[ふわりと。
何時もの空気は纏ってはいない。
滅多に見せないが、幼い頃や、張り詰めていたものが崩壊し泣き出してしまったりした時に似た、素に程近い反応]
[似姿は>>1:294官能的な美そのもの。
蒼い眸は、何処までも透き通り続け、怖い程。
それを男は陶酔を纏い手を握っている]
/*
ところで、機械生命体かもしれないって分かってんのに、
この人は武器持たないんですね…
まぁ、目的はヴェスを連れ戻すことだから…
[人のある無しを気にしている様子は無い。
辺りに意識が向いていない様子だろう]
…………
[ぼんやりと少しした後]
……ああ、そうだ。
スティーブ。
このひとはタリア。
上層の人だ
[頭の芯は痺れたような侭。
麻痺しきったように、心地良い]
― 下層区域・公園 ―
[そして次に連絡を入れるのは、ドームの外にまだいる(はずの)少年のところ]
もしもし、ジーマ? 私よ私。
なんかドームで爆発が起きたって聞いたんだけど大丈夫?
『うん。すっげーーーピンピンしてるぜ!』
そいつはなにより。で、爆発って何なの!?
ついに野次馬のドンパチ力が高まってどーんと『違うって!』
えっ!?
[思わず耳がキーンとした。端末をちょっとだけ耳から離す]
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