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ーゲート付近→ー
[先程とは違う道を通り、移動している途中]
……っ!?
[ビクッと、反応し、軽く頭を押さえた。]
……
[視線だけで辺りを見渡した後、]
……リル?
[ポツリとそう、呟く。*]
/*
なんか、こっちから通信機使うべきだった気がして、申し訳なかったな…!
スティ呼びにテンションあがったぁああああ
[単なる人間に対し、マシンハックの能力を向けたところで何にも変化はない。
機械制御されている義肢をつけているならば、その部分だけは効果も及ぼうが。
だから、目の前の女性に能力を使って機会言語を流したところで、人であれば人体に影響すら出ない。
故に反応すらありはしないだろう。
だがもし、彼女が機械であるならば]
[侮っている心算はない。
慢心している心算もない]
[ただ、人間いずれ死ぬのだ、と。
割り切っているために、やりたいことをやっているだけのことだ**]
あ、
[そして、気付く。通信機の存在を。]
……あー、そうだ。
[彼女と繋がったことは、今までなかった。脳裏に浮かぶセーガのこと。無理に行かせる必要はなかったのだ。
自然、頭に浮かんでしまう、忘れてたという言葉。]
ーーー………ーーー。
[息を吸う。吐く。静かに吸って、吐く。]
……ーーー、ーーーーーー。
[吸って、吸って、吐く。]
ーーー……ーーー。
[ここはさむい。それは能力のせい。触れたモノを凍てつかせる能力は、セーガ本人の体も凍てつかせ異常な低体温症を引き起こしていた。]
……ーーー、ーーー。
[それは仕方のない話。そういう能力だから。]
ーーー……?
[ではなぜ、イギーやトレインやスティーブは平気だったのだろう。リルだって、なぜ不気味に思わなかったのだろう]
ー 下層区域・公園 ー
[しかしすぐに思考は停止する。目的以上のことを考えるのは得意ではなかった。 ただ、イギーの家族を見つけてあげたい、とだけ考えて歩く。 たどり着いたのは緑のある公園だった。]
………。
[パキッ。公園に入る瞬間、肩に触れた植物の枝葉が凍りつき大きく音を立てたろう。]
[それに気づくものはいたか、いなかったか**]
/*セーガが生きることが出来ている理由がよくわかんないけど、多分『生きる』って目的だけを考えてて理由を考えないから生きてるんだと思う。
なんかの昆虫がホントなら航空力学的に飛べないはずなのに飛んでる理論と同じ。
/*セーガは究極的には群体生物系の生き物なのかもしれない(もはや人間扱いですらなくなった)(ユウヅキは獰猛な珍獣なのでいい勝負になった)(張り合うな)
―ゲート付近→下層区域 アイス販売店近く―
[やがて男は、下層へとたどり着く。
こんなときでも、移動販売車が来ていたようで、]
うわ、並んでる。
[そこには、人も並んでいた。
情報を信じても留まるも奴、逃げる奴、
アイスを食ったり、普段通り過ごす奴。
今はそうやって、入り混じっている。]
……
[まぁ、どちらにしろ、男はアイスは食わないので、
というか食べたこともないだろう。
それを見れば、すぐに離れる。*]
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