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[どんっ]
[迫ってくる男――娼館の主を突き飛ばす。
その背後には階段があることを失念して。]
あ…………。
[声にならない叫びを上げながら、主が転げ落ちていく。
その音を聞いて、仕事仲間達が次々に部屋から出てきた。]
「親方が倒れてるわ!」
「ひっ! し、死んでる……!!」
「自警団を呼んで! それから、シャリーを捕まえておかなきゃ」
「あっ、逃げた! 待ちな、シャリー!!」
[仲間は主へ従順で。家畜として扱われているにも関わらず、主の死を喜ぶ者はいなかった。
自身も主に迫られさえしなければ、きっと何の疑問も抱かずここで暮らしていたのだろう。
ただの一度。成長し、主に気に入られ、楽な暮らしをさせてやるから結婚しよと迫られたとき――普段感情を表に出さない娘は、強い拒絶を顕にした。]
はぁ……はぁ……
[殺した。この手で殺した。]
[死体を見るなんて、貧民街では日常茶飯事だったのに。
どのような形であれ人を殺したのだと、娘は山道を走りながらも、震えが止まらない手を見つめていた。
今日を生き延び、明日を生きる。その為なら何をしても平気だと思っていた。
もし仕事の過程で名も知らぬ誰かの子を身に宿したとして、貯水槽へ沈めることになっても、それは自分が生きる為に不要なものを切り捨てるだけで、仕方のないことなのだと。
ああ、けれど。飼い主を殺すなんて、生きる為の利益など一つもないのにどうして自分は。
わからない。家畜の自分でも、いつかは――なんて、望んでいたのだろうか。]
「いたぞ――――!!」
「シャリー、てめえが娼館の主人を食い殺した人狼だってことは判ってんだ!」
[追いかけてきた自警団が怒声を投げる。
人狼。少し前から噂は耳に入っていたけれど、いつの間に自分はそのような存在になったのだろうか。
情報が頭の中でまとまらないまま、娘は逃げた。
山道を昇ったところにある村の酒場まで**]
やだよ、ダメだよ、そんなの、そんなの。
[かき抱く腕に力がこもる]
もうおにいちゃんは離さない。
もうおにいちゃんは傷つけさせない。
もしおにいちゃんを傷つける人がいるなら
よし、よし、ニイナは良い子だね。
大丈夫、相手は子供だ。
必要なら、台所からナイフでも持っておいき。
[とはいっても、心配はしていない。
彼女の両手には消えない死臭が染みついている。
まあ、彼女が仕留め損ねた時に備え用意だけはしておくつもりだ。
彼女にはまた別の機会もあるだろう]
― 夕刻/自室 ―
夢…………。
[全身が、汗でじっとりと濡れていた。
少し休憩するだけのつもりだったけれど、眠っていたのか。
運動をしたわけでもないのに、激しい動悸と息切れがする。]
……気持ち悪い。
汚い……。
[滴り落ちる雫が。
心まで奪おうとするように伸し掛る汗臭い体が。
いや――気持ち悪いのも汚いのも、自分自身か。]
[湯浴みがしたい。
ふらりとベッドから立ち上がると、娘は部屋を出た。]
― 廊下 ―
アリス様……?
……ええ、わかりました。
すぐに食堂へ行きます。
[廊下へ出ると、ちょうど自分を呼びに来たらしいアリスと遭遇して。
浴室へ向けようとしていた足は、食堂へ。]
ランスに教えてあげるのはもう少し後にしよう。
ああでも、君はしたいようにおし。
そちらのほうが楽しめる。
[正体がばれても、新たな顔に成り代わればいいだけのこと。
人に好かれる性質の彼女が『狂い』なのは好都合だ。
彼女なら何をしたとしても彼らは最後まで疑心暗鬼に迷うだろう。
もししくじって彼女自身が吊られたとしても、その死体に歪む彼らの表情を見れるのなら悪くはない]
[再び始まろうとしている惨劇を待ちわびて、抑えきれぬ高揚の内に様々な情景を思い描いた。
マイダの幼い拒絶はもうすぐ永久のものとなる。
ヤーニカは可愛がってきた娘たちを手にかける。
マコトはそれでも表情を変えないのだろうか。
クリスタはすぐに壊れてしまうだろう。
存分に殺しあうと良い。
生きる為という真理を自己愛と錯覚して]*
― 食堂 ―
[周囲を見回せば、アリスの言葉の受け止め方は三者三様だった。
平静を保つ者>>102も、恐怖に震える者>>98もいる。
信じたい、というヤーニカの言葉>>91をぐっと噛み締める。
これからまた見るかもしれないものを、想像したくはなかった。
溢れだした疑いはきっと何もかも呑みこんでしまう]
……ごちそうさま、でした。
[そっと席を立ち、食器を台所に下げる。
食堂抜けて廊下へ出ていく途中、小さくなって震えるニイナ>>98の傍らに足を止め、少しためらったが]
ニイナさん落ち着いて、大丈夫ですよ。
きっと勘違いかなにかです。
ほら、目をつぶって、ゆっくり息をしてください。
[トントンと軽く肩を叩いてそういってから、その場を立ち去った。
ゆっくりと、礼拝室に向かう]**
[昼食を取る者の背景に隠れるようにして、掃除用具を取ってくる。
道中、鉈に裂かれた壁に立ちすくみはしたけれど、すぐさま虚空へと意識をやってやり過ごした。壊れたものを見ていよう。そして細かな破片を集めて、現実を見すぎないように没頭していた]
アリス──…?
[だったか。
マコトと共に「何かぼんやり呟いてる系」というお前が言うなカテゴリに仕分けていた少女が、夕食に皆集まるように言う。
『人狼なんていない』
去り際の言葉は、この間繰り返していたそれより重く響いた。
揺れる窓枠の向こうへ目をそらす。
風の音は誰かの声に似ているのに、やっぱり人のそばでは死者の幻影を見ることは出来なかった]
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