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次の日の朝、一枚翅の天使 が無残な姿で発見された。
汝らの行いが、物語の結末を導くであろう。
現在の生存者は、旅人 アメシスト、影の英雄 ナジ、大陸を横断せし巨竜、旅の司祭 カルヒ、英眼の英雄 リューナの5名。
[カルヒの瞳に宿る迷いの光>>1:47を見ながらナジは数年前のことを思い起こす。それは、ナジが神と人間との関わり合いの探訪を行っていた頃の話だった。]
これは力を抑える為の徴です。
身に余る【詩】の力を適切に扱えるようになるまで、護符として持たせることもあると聞いたことがあります。
力がありながら罪を犯した者を抑えるための「徴」として使われることもあると聞きますが、母君が刻んだのであればそれは無いでしょう。
[深い色をした双眸をカルヒに注ぐ。ナジは極力、自らの感情を出さないように努め、言葉を続けた。]
この徴でもし貴方の力の開花が封じられていたなら、巨竜に対して、力ある言葉で働きかけることも出来るやもしれません。
[ナジがその場を離れれば頭上にいる天使に目をやる]
ーー天使様。神々からすればこの行いは”無謀”であるが、”禁忌”では無いでしょう。
もしも事が成し遂げられたとして、そのぶん罰が与えられるという事はありますか。
[天使にそう尋ねた。
返事を聞けば、集う英雄のもとへ歩いて行くだろう]
―数年前・とある村で―
[何故神がこの世界に在るのか。人に幸福を齎すこともあれば、災厄を齎す神も在り、その度に人はその運命に甘んじ、炙られる羽虫のように神の掌で踊る。
人間に与えられた過酷な運命を切り裂く一筋の光が、英雄なのであれば、何故神々は光そのものとなって人間達を導き続けてはくれないのか。]
[ナジは体に刻まれた「徴」の群れを思う。神への疑念から沸き起こった、神々と人間の関係の理想的な在りようが、ナジは知りたかった。]
[そのひとつの手掛かりが、カルヒの村だった。
幾度か足を運び、コミュニティである教会を来訪し、村の成り立ちを尋ねる。”王国”では口伝として知ることの出来る物語とは、また別の歌が物語があった。]
[代々司祭職を受け継ぐ血筋の人間であるカルヒに初めて出会ったのは、太陽が昼を回った頃だったか。教会の中で人々を見守るような眼差しで、時には歌を紡ぐ彼女は、力こそ無くても希有な声をしているように思えたものだった。]
(私はナジと申します。)
[金緑石をフードの飾りにつけ、深い色のローブを付けたナジは黙礼をし、教会に訪れては人々の話に耳澄ますことを望んだ。*]
やはり……
["力を抑える為の徴"という言葉に、自ら知り得ることとの答え合わせをするように。落とした言葉と共にゆっくりと目を伏せた。]
……私の力、が……
[何かを言いたげに手を見つめてみるも、想いは上手く言葉にはならず。ただ、ぐっ、とその手を握れば顔を上げ、何かしらの働きかけが出来るやも>>0との言葉に]
……はい。
本当にそのような力が私にあるのか、
未だ信じられはしませんが……
[そう呟く響きは何処か決意を込めたもので。巨竜へと目を向け]
説得をして…というのは難しいのですよね…
となると……
武力行使、となるのでしょうか…
[やり方は皆目見当もつかず。出来得る限りの想像を働かせてみるが**]
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