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渇きの君 ザリチェ は、堕ちたる魔槍 クァルトゥス を占った。
次の日の朝、自警団長 アーヴァイン が無残な姿で発見された。
《★占》 堕ちたる魔槍 クァルトゥスは 【人狼】 のようだ。
……そして、その日、村には新たなルールが付け加えられた。
見分けの付かない人狼を排するため、1日1人ずつ疑わしい者を処刑する。誰を処刑するかは全員の投票によって決める……
無辜の者も犠牲になるが、やむを得ない……
そして、人間と人狼の暗く静かな戦いが始まった。
現在の生存者は、渇きの君 ザリチェ、地上の穢 ロネヴェ、触れずの君 ウェスペル、瑠璃音ノ五シキ ジュアン、泡沫の雨 ニクス、堕ちたる魔槍 クァルトゥスの6名。
[掌の中には、誰かの眼球。
ジュアンはそれを見えぬ目で見つめ、くちづけを落とした。]
――…貴方との褥は退屈でしたが、貴方の瞳は好きですよ…――
[くすりと笑うジュアンの視界が、徐々に晴れてゆく。最初に白、次に黒、続いて青。そして、礼服の白いシャツに染み付いた、黒衣の射手の「わけのわからない色」をした、血液の跡――…]
あーあ。せっかく気持ち良かったのに。
まいっか、「見える」ようになったんだから――…
[掌に持った眼球に黒い爪を突き立て、「青」色を抉り出す。掬い上げた「青」をそっと翳し、琵琶の姫に近付けた。]
………瑠璃姫。
さあ、新しい「青」をどうぞ……
[瑠璃色の琵琶の胴に、新しい「青」――黒衣の射手の眼球に在った「青」の部分を塗り付ける。キロリキロリと瞬き喜ぶ瑠璃色の琵琶を見つめて、ジュアンもにこりと微笑んだ。]
[わずか眉間に皺を寄せ、遠方の気配を探りながら]
──否、その従者の妹だ。
兄当人が来ぬのは、宦官の儀を終えた後で身が優れぬか、すでに死したか。
・・ザリチェ。
私が干涸びるか、貴方が飽きるまで此処で楽しみ続ける事は出来ぬらしい。
妹も、貴方の様な美しい人を目前に死にたくはなかろうな。
名残り惜しいが、目の届かぬ場所へ行かせてもらう。
[蒼い髪を愛撫し、ザリチェの衣を合わせ肩に掛けてから、クァルトゥスは立ち上がった。]
[情を交わした後に髪をかき上げる時は、何故かいつも物憂い。
灼熱の槍を受け入れたからだは未だ余熱を持っていたが、続いて立ち上がる淫魔の動きはそれを一切感じさせなかった。]
行かれるのならば早く行かれた方が宜しかろうな。
その従者の妹御とやらが、今貴方のこころを占める人物ほどの意味があるならば。
[そう言い置いた淫魔の、声音こそ物柔らかであったが、態度は拗ねた猫のそれのように素っ気無かった。]
さらば、クァルトゥス殿。
貴方の望みが叶うように。
[するりと身を寄せ口接ると、その後は踵を返して振り返りもせずに歩いて行く。
その先には、今まで離れた場所で様子を窺っていた愛馬が待っている。]
[ひらり]
[虚空を舞う男のマフラーと白いシャツは、鮮やかな「赤い」血の色で染まっていた。]
[木の枝に降り立ち、すんとひとつ鼻を動かす。
――血の匂い、屍肉の匂い。
――にこりと笑んで、あたりを見回す。]
……あはは。
少しだけ「生き残り」が減ったんだ。
僕もそろそろ誰かに会いに行こうかな……
[ひらりと飛び立ち、どこかへ消えた。]
[複数の気配がする森をすこし外れたところ。
ウェスペルの足元には2対の黒い翼が広がり、
空を自在に行き来する助けとなっていた。]
……おかしい。
[追いながら、纏わり憑く下級の魔を切り払いながら
疑問を口にする。
緋色の魔の力、
あのとき程の力強さを感じないのは何故か。]
……ち。
[――森を外れたところには鉱石の花が咲く場所がある。
針についた血を振り払うと、其処に色彩が更に加わった。]
[肌蹴られたローブをそのままに、ザリチェは闇の馬に跨った。
素早く愛馬に合図を送り、森へと歩ませる。
後を見ぬ主と異なり、馬は去り際に暫時振り返り、魔槍の武人に向かって鼻を鳴らしたように見えた。]
[クァルトゥスとて、躯を覆う熱が去った訳でもなかった。ただ、熱を帯びたままでも意識は切り替えられる。大方、他の《候補者》に屋敷が襲われたのだろうと思われた。
何事も無さそうに立ち上がる相手に、己の事は棚にあげ軽く眉を上げた。その動作と発せられた言葉の落差がまた後ろ髪を引いたようだった。]
貴方ほどの者など居ないさ・・ザリチェ。
私が去れば、程なく貴方はまた渇くのだろう……。
[それは口惜しいと嗤い。
くちづけながら、ザリチェの底知れぬ青い瞳を覗き込んだ。]
[クァルトゥスもまた立ち去り掛け、思い出した様に振り返る。]
そう云えば、貴方の“青い瞳”が欲しい者が居るらしい。
瑠璃音ノ五シキのジュアン ご存知だろう──。
次に私と逢うまでに、その目を失わないでくれ。
……ねえ、クァルトゥスさん?
あなたの肝臓、僕の中ですごくよく動いてますよ。
元気ですねぇ……ホント。
あなたのことも食べたくなるけれど、暫く我慢しときます。
だって、ほら。
僕とあなたの間には、秘密の約束があるでしょう?
その味だって、すっごく美味しいんです。
……だって、秘密の約束を守っている間は。
あなたの「青」を僕の中で「宝物」にしてもいいのですから。
[今瞳のなかは見られたくない。
恐ろしく餓え渇いているだろうから。
愛馬が気遣わしげにこちらに気配を送るのを感じ、ふと唇を緩め、安心させようと鬣を撫でた。]
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