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――――prologue
1人目、吟遊詩人 がやってきました。
吟遊詩人は、村人 を希望しました。
銅嶺 矜持 が見物しにやってきました。
銅嶺 矜持は、見物人 を希望しました。
[頭が幾度となく警鐘を鳴らす
足を踏み入れた瞬間感じ取る認識
それと己の相棒に対して叫ぶのは同時だった
……ああ、そうだ
此処には居てはいけない
それは己の知る世界とは明確なまでに異質
今すぐにでも、逃げ出さなくては―――]
ライダー が見物しにやってきました。
ライダーは、見物人 を希望しました。
こ■■す■に……―――
[崩れてゆく体で、途切れ途切れの言葉を紡ぐ
己が英霊としての本能で理解した真実を]
―――せ■はい■……う■が■……―――!
[だがそれも、刹那の抗い。
世界の内側に入り込んでしまったそれは
あるべき場所へと還るように、綺麗に一遍の曇りもなく
己が出でた器へと戻り、消えていった **]
ライ、ダー……?
[それを呆然と見届けて
青年はガクリと膝を突いた
終わってしまったのが分かったからだ
始まる前に、何もかもが終わってしまった]
なんで……なんでだよッ!!!!
[己の身に降りかかった理不尽に
思わず声を荒げ、喚き叫ぶ
そんな中に小さく紛れ響くのは、コツ……という靴の音]
2人目、安部 御門 がやってきました。
安部 御門は、人狼 を希望しました。
あーあ、だから言ったのに。
この先には入るな……ってね?
[その声に振り返れば
入り口のほうからコツコツと歩いてくる、一人の男]
人の話はよぉく聞くもんだぜ?青二才。
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