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……でも、おーかみさまは、おーかみさま。
[理屈ではないのだと。伝わらないもどかしさに苛まれながら、ぽつり。**]
あー、あのバカ女。
何考えてやがる。
もう、やりたい放題だな。
[運転手に手をかけたのだろう。
さて、列車はどうなったか。
とまるのか、それとも、加速がつくのか。]
>>+111
奴らもだし、オレらもだ。
身体は、オレは、あんなんで死んだしな。
お前とは離されるのは見えてるよ。
[ぽつり]
[特等車か、それとも別の部屋だろうか。
扉を開けた先に広がるのは、およそ想定を超えた情景だった。
床に広がる鮮血と。
座り込む小さな身体と………?]
――――!!
どういう…ことだ………?
[シャノアールは恰も隠れんぼでもするかのように前方へ消えたはずだ。何故血の海の中で座り込んでいるのだろうか。
首を振る。分からない。
罠だろうか、しかし―――
恐る恐る近付いて行く。
乾かぬ血が、靴を濡らした。]
おお!いいですよ!
そこです!そこを一気に左のジャブで!
[そして今、写眞店の男はサンドラのナイスファイト>>64に興奮している。]
いやー、言われてみればサンドラさん、実にいい体をしていますよねぇ。
ええ、あの体格なら階級は―…。
[ボクシング好きの血がうっかり失礼な事を言わせようとして、危ないところで思いとどまった。
そしてまた、今度はダニールの言葉>>+108を耳に留め、「え?」と蒼ざめ振り向いている。]*
−食堂車−
[もみ合う3人を離れた場所で見つめていた。
サンドラは間に合ったようだ。
けれど、カチューシャは捨てぜりふを残して、前方車両へと消える。
とりあえず近くにあった救急箱を手にして、サンドラの側に駆け寄る。
そして、その時に聞こえた赤い囁きに苦笑を浮かべた。]
[運転手の死体の傍で、少女は涙ぐみながらぺたんと座っていました。赤く赤く染まって。運転手の喉は、どうやらナイフで掻ききられてしまったようです。少女の手の中の、ナイフによって。]
…べるおにーさん…?
[からん、と。少女は呆然としたように、ナイフを取り落とします。訳がわからないといったように。まるで、悪夢でも見ているかのように。]
あはっ、お見通し、だった?流石、賢者様、ね。
もしかしてベルナルトさん籠絡失敗も想定の範囲内?
でも、私、あなたのことを積極的に殺すつもりはないのよ。
死んでも構わない、と思ってるだけで。
後、やっぱり“人”のことが好きみたい…。
ジョーカー、あなたのことも嫌いではないけどね。
>>+116
――……そうか。
わかった。
[白い手が手に絡む。
それは冷たいのだけど、心地よい。]
………離れるな。
[そして、手を取って、行くぞと…。]
[こくり、微かに笑みながら頷いて
その手を離さぬままに、皆の所に戻る]
……しかし、
一体何が起こっているんだ?
[人の耳には聞こえぬ囁き――
どのような言葉が交わされているのだろう。
ナタリーが笑っている]
[返ってきた囁きに、なるほど、と感心していたが、
最後の言葉にしばしの絶句。]
…今、運転士室?先頭車両にいるみたい。
運転士を殺したって。早く行きましょう。
[サンドラがふらつくようなら支えながら、先を急いだ*]
― 運転士室 ―
シャノアール………?
[少女の手からナイフが離れる。
赤く染まった刃の意味は、運転手の死体から溢れる血を見れば一目瞭然だろう。]
いや、カチューシャ……か?
まさか。でも、あいつ………そんな筈は。
[困惑に首を振り、疑念は消えない。
しかし、血の海に膝を付き、手は自然と伸ばされる。
有り得ない万が一、その可能性に引き摺られるように。*]
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