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[ユーリーの「潰れ方」と云う表現には顔を歪ませる。]
問題は、損傷具合ではないわ。
……冷蔵庫を、選びたくなかったから……いいえ、違うわね。人間にも人狼にも絶望したから列車を降りたの。
わたしは……みんなのように、乗り合わせた人と新しく人間関係を作る気がなかった。
物語の登場人物になれない存在は紙面から消した方が映えるでしょう?
[自嘲の笑み。]
―少し前―
そろそろ目的地に到着するのですねぇ。
[などと持ち前の貧乏性を取り戻して、再び列車内の設備を眺めて回っている。
そのまなざしは、「おーかみさま」と囁くサーシャに、よく似通っていたかも知れない。
そんな時ふと、ユーリーの尻尾をもふっているサーシャと目が合い、軽く溜息をつく。]
不憫ですねぇ。
いくら狼好きと言っても…、森林警備隊ぐらいで留めておけばよかったものの…。
[とかぶりをふっている。
しかし列車"マニア"も立派なマッドネスの範疇であることには気づいていない。]
……ユーリー君もユーリー君だよ。
[胸の爪痕を抱え、震える声で告げる]
エーテルさんは、自分から望んで死を選んだ。
……でもそれは、君を想ってのことだったのに。
[獣の寛ぎ切った姿に、痛みだけではなく眉を顰める。
震える息を吐き出し、もう一度死んでしまうのではないかと思うくらい痛む胸を押さえて]
薄情だ、君は。
………………酷いよ。
[息と共に吐き出した憤り。
彼に言葉が届くとも思えないけれど]
しかし君は、実に無神経ですねぇ。
[>>+72ユーリーがアナスタシアにかける言葉に、眉を跳ね上げて抗議している。]
標本が嫌なら…、剥製という手がありますよ。
どうですか?
[これが自分を殺した男であるらしい。―いや、狼か。
生前、その気負いのなさに少し心を許した相手であるので、悔恨にも似たような負の感情を抱くのであるが。
―目の前の相手は変わらず気負いがないので、なんとした物やら、と、やはり眉間に皺を寄せて溜息をつく。
(本当に剥製にされてしまうがいい。)
最終的にそう思いつくと、昏くにたりと笑った。]
>>+94
いや、なんでもない。
[内容は剣が入っていても、口調はほんのり柔らかになった気がする。
そんなロランをまた包むように抱きしめた。]
態度で表現するべきなんだろ?
[そして、こちらを見上げれば、またその額に口付けを落とす。
もう何かいろいろ、観念したわけで、
いやそれは観念というものではないんだろうけど…。]
列車降りたら、どうなるんだろうな。
[それから、ロランが生ける者のほうを見るのに倣った。
賢者の女が、逃げていく。
ジョーカーと自称する女が。]
[言い切ると、ずるりとその場に座り込む]
[激痛も、冷や汗も、浅い息も。
全てが生の記憶から来る幻覚だとは、理解しているつもりだけれど]
…………つらい。
[へたりとへたり込んだ。
その直ぐ傍――或いは、重なり異なる空間――を、死の隠れんぼに向かう小さな足音が、通り過ぎた]
[四人のうち誰のものでもない悲鳴に、ことり、首を傾げた。
やがてそれが哀れな運転士のものであることに気づけば、忘れてた、と呟いて。
名も知らぬ誰かの死を悼むような高度な機能は青年には未だ未搭載。]
―少し前―
好ましく?
[ダニールの言葉をオウム返し。一瞬手が止まるけれど、熟練の編み手が手元を見ずに作業を続けるように、すぐに再開。]
ユーリーが、おおかみさまじゃなかったら?
[思い出す。軽薄な様子に好感を抱いた覚えは……ない。]
う……。
[口ごもった。]
……運転手。
[忘れていた。
――訳では無いけれど、人狼は彼を襲う事は無いだろうと無意識に思い込んでいた]
駅まで、あとどれくらいなんだろう。
[列車を停めれば、目的地に着く事は無い。
生存者が揃って北の地を踏む事は]
…………どうするつもりだ?
[床にへたり込んだ格好のまま、前方へと意識を向けた]
……悲鳴?
[扉に掛けた手が止まる。
列車前方の闇に目を凝らした。]
………誰の?
いや、前に居るとしたらシャノアールか……
[その筈なのだが。嫌な予感が拭えない。
後ろの車両にちらと目を向け、それから前方車両へと走る。]
今にして思えば、やはりあなたを冷"凍"庫に捕縛しておけば良かったですねぇ。
その方が、安全だったかも知れません。
[>>+100 アナスタシアの言葉に、そちらへと向き直り、自嘲的な笑みを認めて眉を潜める。
表層的な現象に惑わされて、彼女を糾弾した筆頭は自分であったから。
彼女を突き落としたのは、自分だったのかも知れない、と気づいてしまった。]
あー、だめです。
死んでは、だめなんですよ…。
[彼女を冷凍庫に保存しておけば。
生き延びられれば、何かのきっかけで人生、どうなる物かは解らない。
それは、今こうして皆にお茶を淹れてくれている彼女を見れば、よく解る。]
生前に、こうしてたくさん言葉を交わせなかったことが悔やまれます。
[やっとそれだけ搾り出すように言った。]
……でも、おーかみさまは、おーかみさま。
[理屈ではないのだと。伝わらないもどかしさに苛まれながら、ぽつり。**]
あー、あのバカ女。
何考えてやがる。
もう、やりたい放題だな。
[運転手に手をかけたのだろう。
さて、列車はどうなったか。
とまるのか、それとも、加速がつくのか。]
>>+111
奴らもだし、オレらもだ。
身体は、オレは、あんなんで死んだしな。
お前とは離されるのは見えてるよ。
[ぽつり]
[特等車か、それとも別の部屋だろうか。
扉を開けた先に広がるのは、およそ想定を超えた情景だった。
床に広がる鮮血と。
座り込む小さな身体と………?]
――――!!
どういう…ことだ………?
[シャノアールは恰も隠れんぼでもするかのように前方へ消えたはずだ。何故血の海の中で座り込んでいるのだろうか。
首を振る。分からない。
罠だろうか、しかし―――
恐る恐る近付いて行く。
乾かぬ血が、靴を濡らした。]
おお!いいですよ!
そこです!そこを一気に左のジャブで!
[そして今、写眞店の男はサンドラのナイスファイト>>64に興奮している。]
いやー、言われてみればサンドラさん、実にいい体をしていますよねぇ。
ええ、あの体格なら階級は―…。
[ボクシング好きの血がうっかり失礼な事を言わせようとして、危ないところで思いとどまった。
そしてまた、今度はダニールの言葉>>+108を耳に留め、「え?」と蒼ざめ振り向いている。]*
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