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―北塔・自室―
闇を、恐れず――。
自分の内にあるのと外にあるのでは、全く違うけれど。
[ユーリーの姿がドアの向こうに消える。
サイドテーブルに手を伸ばし、呼び鈴の曲線を指でなぞれば、
金属の冷たさが火傷を鎮める気がした。
彼の触れた場所が、――まだ熱を持つようで]
……私は、……あなたのようには在れない。
[娘には、彼の孤独を全て知ること等出来ず。
ゆっくりと寝台を降り、窓から凍える闇夜を見据えた]
― フィグネリアの部屋 ―
[扉を軽く叩いた。
応えは声か、鈴か、あるいはどちらもなかったとしても、吸血鬼は闇をくぐってフィグネリアの傍らに沁み出でる。
北塔の最上階から見える凍える夜を見た]
フィグネリア・エーリン。私の子が粗相をしたそうね。
[詫びる事に意味はないし、それを望む心もなかった]
――貴方の答えを、聞きに来たわ。
死ぬか。 生きるかを。
[フィグネリアの深碧を闇の深淵が覗き込んで、
清潔な布の当てられた細い首筋に、冷たい手を伸ばす]
[彼が利己主義者であるなら、自分もそう。
人間である彼を、皆を、吸血鬼にしたくないとするのも。
ただひとつだけ思う。
グレゴリーやナタリーは、その変化を望んでいたのだろうかと。
自らを噛んだグレゴリー。
ユーリーは彼に意志があり、理解できる相手と言った。
でも、本来の彼は、噛むことを是としたか?
闇にのまれ自らの心など押し込められ。
ただ本能のままに襲わざるを得なかったならば、それは――]
騎兵長 グレゴリーが「時間を進める」を選択しました
[素直に欲求不満を表情に出して、ごろごろと寝返りを打つ。]
はぁーん。ごくごく飲みたい。
やーらかーい首にかぷっとして…。
[想像しただけでも身体が熱くなる。]
[はぁ、と焦がれるような吐息を零した。]
[きっと、成仏出来ないのはそのせいだ。]
[勝手に判断してがっくりとうなだれる。]
………。
……―――、…?
[はっとして、がばりと起き上がった。]
それって、悪霊じゃないっ!
[えー……そんなぁ。]
[ぱたり、と力なく倒れこんだ。]
ええ。──その時が来ないに越した事はないけどね。
[懸念すべき事…『こちら』の戦力は、吸血鬼に対して足りるだろうか。
……考えていても仕方のない事。今にある状態でどうするか、それが求められるのではないか。
そう思い直し、改めてベルナルトの足に目を向けると、呼応するように剣へと手を当てた]
[吸血鬼が愛おしい…おかしな感情かもしれない。
しかし、イライダも、そして男の知る海賊のトリスにしても、
“吸血”という行為に関しては無節操に人を襲うことをしなかった。
トリスの事を知っていても、トリスが吸血鬼だとは知らなかったのだから。]
そう思うと…
[吸血鬼が人の血を吸うのと、人が動物を殺めるのと、違いがあるのか?
むしろ人を殺さない吸血鬼のほうが良心的ですらないのか?]
[男の心中は複雑だった]
ダニールは、ここまで読んだ。 ( b9 )
城主 イライダが「時間を進める」を選択しました
――城門付近――
[その時、風に乗ってきたかのようにふわり、と。
誰かの声が聞こえた>>+40と思ったら、すぐ近くに青年の姿があった]
貴方は、宴が始まる前に大広間で話した……
[明らかに宴前と変わることなく自分の声が聞こえている様子に、男は青年も「こちら側」に来たことを知った]
……急がなければ何も為せない。
それで、あらゆる吸血鬼を倒すために急がれては、こっちとしては困る――のですけどね。
[すぐには「こちら側」の住人向けの口調を投げることはできず]
ああ、実は一年前に、吸血鬼狩りの師弟によってこの城は相当の被害を被っていましてね。
[それ以上のことは、訊かれない限りは答えないことにした]
だけど―――
何も為せなくて後悔するくらいなら急いだ方がいいというのは、理解できます。
好きな子に思いが伝わるのを待ってばかりじゃなくて、……すぐにでも思いを伝えていれば、あるいは。
[そうして男はゆっくりと、自分が変わったことを自覚する。
城の亡霊に、人間だった時の話なんてろくにしたこともなかったのに、今は抵抗なく、目の前の青年に話しているのだから]
今の俺にはできない話ですよ。
その「好きな子」はもういないし、時間が悠久にあるからつい持て余してしまうんです。
急ぐことを諦めて―――
[そうしてずっと、何かを待ったり、待たせたりしてきた。
たいていは男の方が折れて、待つ時間も待たせる時間も終わらせてきたけれど]
[だから、「いくら男が待っても、退屈は男を殺してくれない」のではなく。
「退屈が男を殺そうと待っていても、男は殺されには行かない」のであった。
それではいつまでたっても退屈で死ねるわけがない]
―ナタリーの部屋―
[部屋を出るアナスタシアを見送る>>71。
暫くは扉に視線を向けていたが、その気配が遠ざかったのを確かめて、ベッドの上の灰へと視線を移した。]
不死では無いようですなあ。
いや、喜ばしいことだ。
[楽しげに咽を震わせ、ベッドに歩み寄る。
吸血鬼のなれの果てである灰に手を伸ばし、つまみ上げた。]
灰は灰に、土は土に――。
人間は土より生まれ、土に還る存在。
[神は、天地創造の終わりに土から最初の人間を作り出した。
握りしめた砂を溢しながら、ぼんやりと呟く。]
土に還る事の叶わぬ私は、どうするべきなのでしょうな?
[音もなく落ちていく灰に、視界を奪われる。]
難しい話でしたかね?
……要は、貴方もいずれこうなるかもしれないという、それだけの話ですよ。
[そうして青年の顔を正面から覗き込むと、瞳の色の変化に気付いたのか少しだけ目を丸くしたけれど、何かを言うことはなく]
ようこそ、―――吸血鬼の城へ。
(ただし、今度は闇のこちら側へ)
[宴前と同じセリフを、同じ表情でもって告げたのだった**]
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