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ロラン…お前、
本当に可愛い奴だな。
[一連、それでもついてきてくれるその人が愛しくないわけがなくて。
そのまま近寄ると問答無用に抱き寄せようとしたけど…。]
ん?起きたかな。
[サーシャの声がしたので、また振り向いた。]
看てやっとけよ。
生きてる時もだいぶ酷い目にあったんだろう、こいつ。
[さっきのサーシャの様子を知らないわけはなくて…。]
それに笑ったほうがこいつも可愛いや。
まぁ、遠くにはいかねぇから…。
ただ、人間から怒られたら、ちょっと見えないところにいっとくよ。
[長い日陰生活を表すようなことを言った。]
[気付けば、ギルベルトがハーレムだと思ったが、別段羨ましいとは思えなかった……]
>エーテル
[この場に現れた彼女を見遣る]
よぉ
>シュテ
あぁ、何か違和感あると思ったら。カメラがねーのか。
/*
そういや、ナタリーにサンドラを任せず、自分で襲撃する、というのもアリだったんだろうか…と思った。
でもまぁ、そう動く前にユーリーセットされてたら、出来ないよねぇ…
[珈琲をはふなふさせながら飲み干した]
ん〜、美味しかった!
ねぇアナスタシア、もう一杯。
あ、でもなんで珈琲なん?
[サーシャが起きたその時は]
サーシャ、サーシャ。
ちょっと生前の誓いを果たさせて。
[正面から抱き締めて背中を叩き、牙を立てる代わりに頬にキス…しようとした]
[ダニールの飲み干した紅茶のカップを片付けていると、またひとつ、愛しい人の魂を追うように此方にやってきた女性の魂を感じた。]
嗚呼――……貴女、も。
お疲れ様。
[エーテルの為に、新しく湯を沸かし始める。
と、空になった珈琲のカップ。
ユーリーの疑問には微笑んで。]
何となく、かしら。
珈琲党の気がしたのと、そうね、アルコールでゆっくり眠った方が良いのじゃないかと思ったの。
皆と同じ様に紅茶で良ければ淹れるわね。
[賢者は、結局量産されてしまった死体の事を想っていた。この食堂車の中だけで、それは四つ在る。]
この列車には……人狼の肩を持つ奴が多過ぎた。そうは想わないかい、サンドラ。そしてベルナルト。
[おさらいをする教師のような口調で、言葉を紡いで行く。]
イヴァンを殺し、おおかみさまおおかみさまと鳴く献身的な狂人、サーシャ。
愛だとか云う不合理な感情に惑わされて、自らの敵を倒そうとせず、理解し合おうと願ったロラン。
自らの役目を忘れ、たった一夜の恋に狂った女、エーテル。
そんなだから、頭の悪い人狼達に好き放題を許してしまうんだよ。
全く、面白く無い。
そう、人狼は人狼で、救い様が無い程頭の悪い連中だったな?
[羊さんと左手を横に広げ、やれやれ、と云うジェスチャー。]
今まで何十人も殺し、喰っておいて、この列車内でもとても美味しそうにラビを食べておいて、ロランだけは喰おうとせず、ユーリーから守ろうとさえしたミハイル。
恋に狂ってしまったのかね? ロランの優しさに触れ、愛に目覚めた―――のだとしたら、滑稽だ。
あいつが今まで容赦無く殺し、喰って来た連中にも、ロラン以上に優しかった人間は居ただろう。そしてロランよりも若かった頃が在り、恋をして、それから家族を作り、愛を深めて行き、穏やかな余生を過ごそうと頑張っていただろうにね。そして、人狼で在るミハイルは、それらを踏みにじり続けて来たのにな?
それだけの事をしてきて突然あれだよ、ナタリー。
全く、救い様が無い。
……あるいは、
シャノアールの想像の中の私くらいの方が
“かわいい”か?
[ふつり、と沸いたものに無表情になりながら、
ミハイルに小さく問いかけて。
ぺたり、サーシャの額に冷たい白い手を押し当てた]
ユーリーに至っては……本当、見境が無かったな。
あの自分本位さは、或る意味で人狼にはぴったりだったが。
[転がるユーリーの死体へと目を遣り]
シュテファンを殺し、ダニールを殺し……そしてエーテルを自分の仲間にしようと。「狂人」にしようと思ってたら、何だか失敗して。自分のモノに為らないなら、血肉として自分そのものにしようとしていた。
まあ、立派な人狼だったと云えるが……野性の狼はね、自らの仲間にまで手を掛けようとはしないものだよ。そもそも野性の狼は、あれでいて人類の害獣等を始末してくれる、益獣だから―――人狼とは、似ても似つかない生き物なのだが。あ。
[何かを思い出したかのように、ユーリーの死体へと近付き。ごそごそとポケットを漁る]
[そしてトランプを一組取り出して、羊さんと一緒にそれを開封して行く。]
挙げ句、確か……列車を爆破して、後続車両と切り離そうとか考えてやがったな。爆薬は、多分ユーリーの部屋か。
少し考えれば解りそうな事だが、その爆破の衝撃で脱輪したら、運転手も乗客も人狼もみんな死ぬだろうね。立派な列車事故だ。
あいつは本当に―――考え無しだったな。欲望に素直と云うか。「エーテルを助けろ、助けられなかったらお前を殺す!」とかナタリーに云ってたし。そりゃあ、裏切られる。そんな男を信じてついていく女なんて居ないよ。
あ、エーテルが居たか。
[苦笑して、エーテルの死体の方を視線を動かした。]
処でサンドラ、どうして私が、こんな事をペラペラと喋っていると思うかい?
[デックから、一枚ずつカードを選び、取って行く。]
冥土の土産? 強者の余裕?
それは違う。私はお前を殺す積もりは無いし、その気になれば、素手でさえ殺せてしまう程にか弱いよ。
[選ばれたカードは、スペードのA。クラブのA。スペードの8。クラブの8。そして、ハートの3。]
物語には、語り手が必要だと。
そう、思っているからだよ。
こんな悲惨な事件。こんな惨たらしい物語。
誰かが語り継いでやらないと、可哀想だろう?
悪いのは全て、人狼でした―――ってね。
[全てを表向きにし、ユーリーの傍へ扇形に並べた。残ったカードは、ひとまとめにしてテーブルの上へ。]
[ナタリーの状況説明に>>24>>25を聞けば]
エーテルは自分でナイフを使ったのかよ。
あいつらの間に何があったのかは知らなかったし初耳だけど、
…何てーか、そんなもんかね………
[信じる物愛する者の為に命を投げ出したと聞けば聞こえはいいが。
思慮深そうな者でも、愛が絡めば狂うと言うのか。
大して思慮深くもなく、自分の為に狂った己には否定も肯定もし難い、と嘆息する。]
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