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[暫くの沈黙の後、セルリアン>>19から告げられたことに、
幾ら息を潜めていても、此処に“奴”は来るのだと覚った。
アザミが襲われた。
その言葉に、胸を突く痛みと、ふつりと湧く憎悪と。
一瞬の逡巡に、目を伏せた。
通信機越しに伝わってきた彼女の声は、
自分を護ろうとしてくれたもの。
具体的な場所を述べぬ言葉は匿おうとするためのもの。
ゲンもまた、今ここで自分を逃がそうとしている。
そう、思えども――。
彼が言う通り、今は、猶予すべき時では無い。
その短い時間の中で、ツバキは目を閉じて。
それからセルリアンの目を、真っ直ぐに捉えた。]
いい加減、逃げている訳には行かないの。
アタシはもう、護られっ放しのお姫様じゃない。
[退いた結果、ジョーンズも、シュンバも、見失った。
殺されたと決まった訳では無い。それでも――。
それでも、あの時は本当に時術しか能が無かった故に、
シュンバに対し、逃げ出す以外の選択が取れなかった。
けれど、今は違う。
術に頼るだけの身では無く、その術の力だって――。]
逃げ続けても結局、見つかっちゃうなら。
それで、みんなが傷つくくらいなら。
実はウートラがやられると僕の予定が色々とおかしくなってしまうと言う。
マジにルート構築が上手く行かずに、やきもきしているジョーンズの気分になってきたぞw
[ツバキの答え>>35を聞けば、微笑して。]
……ぼくも、そのつもりだった。
じゃあ、喰らわせてやろうか。キツイのを一発。
[そう言って、陰術を展開する。その陰は、二人の気配を隠す。
ハイドビハインドの応用。さっき試していたのはこれだ。
心術で気配を断つものがあるという。それと似たことが陰術でできないか、と。
発生させた陰に自らを隠す。ほんの一瞬でいい。欺くことができれば。]
【ジャスティスK】
敵の数と目的は?
[スーに言われて、研究室を守っていたジャスティスKは、彼の戻りを見て確認した。
……確認せど、実際は動けても、戦闘は出来る状況ではない。数字に換算すると、HP50というところだろう。
それでも、悪と戦うのが存在理由で。戦えと言われたら、疑問すら差しはさまず行動するのが、戦闘用メカで]
[なのに、この相手は「守れ」と言うのだ]>>25
宜しく任されました。
特に姉さんの事を。
[それから胸の内の、姉のデータのカケラと少し話をして]
「いってらっしゃい。おかえりと言う為に待ってるから」
と言うのが生きてるっぽい、です。
相棒と友達と見つけた自慢のシップだぜー。
どうだいすごかろう。
とか。自慢したいことは自慢しちゃうのだってきっと生きてるっぽい。
[だから自重なんてしないのだ。うん、するときゃするけど。今はしないのだ。乗り込むフィロ>>36と、イリーナに、シップの説明もざっとするだろうか]
来るとき…シュライク出るときもなかなかだったけどさ。混沌の中で嵐に出くわしたら結構かなりずいぶんと激しく揺れるから。
シートベルトはしっかりお閉めください?
忘れ物はない?ちゃんと座席に掴まった?
エチケット袋の確認はおーけー?
そんじゃ。
しゅっぱつ!
[矢継ぎ早の確認の後で。シップを出発させる。
『推力』のそれそのものに乗ったようなシップは、静かに確かにあっという間に加速して。目指す先は、ナガサメマチ。奥まったところの裏手の神社。その最奥へ]
「はぱ」って、何かこう力の抜ける音だな。
あれか、これがロハスってやつか(違
「ぱぱ」だと破裂音連続で印象に残るんだが。
[手にしたブラックイーグルの感触を、
背負った鞄の中の書の感触を、確かめて。
頭の中で、必要な技を、術を、整理して――。]
強烈な不意打ち、ね――オーケー。
[セルリアン>>37が微笑と共に告げたことに、小さく頷いた。
やがて彼の術が掛かれば、ふたりしてその気配は無くなる。
スーがこつんと拳を合わせていた人型メカの調子は、
メカに詳しくない目で見ても、万全なようには見えなかった、が。
気配隠したまま、その方>>39を再び一瞥する。
術士を庇いに行けば、より傷を喰らう可能性は高いだろう。
彼は「姉」と言われた者のことを護ってくれればいい、と
その言葉はこえに出して伝えられぬまま、思う。]
[そこにいたメカには術をかけなかったのは。今編み出したばかりの術では二人を隠すのが精一杯、というのもあったけれど。
……ぱっと研究室を見た時、そこに誰か残っていれば。相手の虚を突けるのではないかという狙いもあった。
姿を隠す前に、悪戯っぽく、人差し指を立てて。そのメカに、示して。]
ここにいた二人は逃げた、って言ってくれると、嬉しいな。
[そう、告げた]**
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