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[銃声は、シャワーの流れる音で掻き消えただろうか。しかし、少女は―――元よりその積もりで渡していたのだ。だから]
背徳の賢者には、騙されるなよ?
[アナスタシアの登場に元気を取り戻したように見えるシュテファンに、「良かった」と胸中で安堵を漏らす。
小さな子とは触れ合う機会が多かったし慰める事もそれなりにあったけれど、流石に中年男性の扱いには慣れていない。
親友――もう彼方は親友だとは思っていないだろうけれど――の過剰なスキンシップとも、また違うから]
…………お茶の時間かな。
[生者の場はそれどころでは無いのだろうけれど。
この数刻か数瞬の間に、アナスタシア=紅茶の図式はすっかり出来上がってしまっていた]
彼は惚れっぽいのかな。
それにしても、また難しいところに……。
[女性も行ける方なのだなとシュテファンを見遣り、ぶつぶつと呟いている]
[どんより2乗になったサーシャの背中をぽふぽふしてたら、
しばらく後、ぽつ、と漏らされた言葉に、指先が止まった]
……そう、かな。
そういうことになるのだろうか。
そういうことになるのかも、しれない。
[想定された酷いこと、はさておき。
サーシャの結論は、すとんと己の中に落ちてくる。
少し気恥ずかしい気もしないでもないが、表情は変わらず]
ん……そうか、わかった。
では、そのようにミハイルにも了承を取るとしよう。
[渋々な様子でも、やはりサーシャの納得が得られれば嬉しい。ありがとう、と言葉にすれば、さっきから気になってちら見してた方へ、と]
[カチャリと耳障りな音が聞こえた。
全神経を背中に集中させる。
落ち着け。
タイミングをはかれば何とかなる。
背中に銃口を当てられれば。
引き金を引かれる前に。
背中の筋肉を隆起させ、背を反らし、更にきゅうと収縮させた]
[ふと、視線を感じる。
サーシャが睨んでいた。]
ああ、もう、わぁってるって。
[小さく呟いて、目を逸らした。
ロランに近づくな、と、また言いたいのだろう。
頭を掻いて、ため息をつく。]
まぁ、近くにいなくても、
好きなもんは変わりないし……。
[やっぱりため息をつくけれど。]
/*
ぅ〜ん、人狼が普通の銃弾で死ぬなんて、カチュPの設定でしょ?
なら、更新間際まで抗うよ。
つーか、鳩の餌が持たない気がする…
[銃口が当てられたせいで、じゅうと肉の焼ける音と臭いがしただろう]
………あぁ、スリー
[エーテルを左手で抱えたまま、右肘を立て、背後に立つナタリーの脚に一撃を入れる]
医者の娘 ナタリーが「時間を進める」を選択しました。
地上は胃の痛くなるような展開かしら。
……此方も、かも知れないけれど。
[ふう、と溜息ひとつ。
勿論湯は沸かしてあるが――]
胃に優しく、シルバーティー(※白湯)にしましょうか。
月も出ている事だし。
わたしはホットミルクを飲むけれど。
[ホットミルクの上に更にクリーマーでミルクとシュガーを細かく泡立てた泡を乗せ。キャラメリゼしたウォールナッツと蜂蜜を浮かべて。
地上と痴情を見物する事にした。]
……ミハイル。
[ずんずんと彼の前に歩み寄る。霊体のせいか足音がしないのが却って気味悪いかも知れない。]
ロランが。
泣くのやだから、一緒でいいけど。
……またシュテファンとかと、そういうことしたら。
ロランのこと泣かせたら、殺してやる。
[すねたような口調のくせに、無表情。]
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