577 【憑狼】それでも列車は北へと向かう【飛び入り歓迎】
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エーテルが、自分のことを狩人だって言ってるわ。
私を殺しなさいって。
ジャックに殺されたいのね、きっと。
( *0 ) 2010/11/28(日) 12:25:20
永遠の旅人 エーテルは、賭博師 ユーリー を能力(守る)の対象に選びました。
狩人……だと?
[それは、…が持っていると思い込んでいた力。望んでいた力。遠く焦がれていた力。
それをこの女が持っていた]
ぁあ、なんて…
ラッキーなんだ
( -1 ) 2010/11/28(日) 12:41:13
[10歳の頃。サーカスと合流したキャラバンは、街にたどり着くことなく砂に埋もれた。
そして、この列車も。……雪の中朽ちることはないにせよ、北へ着くことはないのだろう。]
……人間、足りないね。
[滅ぼした村で。日に日に人間が減っていくのを、嬉しく思えていたのは自分だけだったのかもしれないと今思う。ほんの少し、思い入れが出来ただけで、こんなにも寂しい。]
……。
[ミルクをたっぷり入れた紅茶を両手で抱えて。大人しい子供のように現世を見ていた。]
( +2 ) 2010/11/28(日) 12:52:53
ダニールさん。
ああ、お疲れさまでした。
[同じようにそれだけ言って、アナスタシアに紅茶の余分はあるか、と尋ねる。
「宗教家と、俳優は違う」
と言った生真面目な横顔を思い出して、状況が違えば、北の集落のパブで同じような議論を戦わせていたのかもしれない、などとふと思う。
と、同時に「霊能者」であった彼を想う。]
( +3 ) 2010/11/28(日) 13:29:38
村人たちは、能力者さんに、過剰な期待を寄せてしまうものですからねぇ。
[しかし彼らもまた、人間なのだと。
焼ききれてしまった、フィラメント。
そしてまた、一人風前の灯火にさらされているたおやかな「狩人」を見詰める。]
[アナスタシアは新たにお茶の用意をしているのかと、振り返ってかしゃり、その姿にまたシャッターを切った。]*
( +4 ) 2010/11/28(日) 13:29:57
( -2 ) 2010/11/28(日) 13:30:13
-回想-
[ダニールが尻もちをつき、エーテルが…とダニールの間に割って入った。ポケットから出された本の、ページを見やれば>>6:138]
…なんだ、こりゃ
[絵と文章を見る。これは、あいつの事を言っているのか…>>138]
[覚えているかと問われれば>>140]
あぁ、覚えてるよ?
…つまり、カチューシャが、この「憑狼」って言いたいの…?
[>>143]
[ダニールの指先が…に伸ばされたままだから。…はその指先を、血のついたままの左手で、握った]
-回想終わり-
( 10 ) 2010/11/28(日) 13:58:48
>>6:187エーテル
[左手の手袋を外し、傷口に押し当て、溢れる血を抑える。
赤い目を細め、…は零れた血の筋に唇を寄せた。
ひゅうと啜り、ぺちゃりと舐めとり。]
あぁ、勿体ないよな。こんなにも熱くて、美味いのに…
[自らの血を美味いと啜る…を、彼女はどう思った事だろうか。意識が飛んだ後も、暫く血を味わっていたが、ナタリーに声をかけられ顔を上げた>>1]
( 11 ) 2010/11/28(日) 14:10:42
>>1ナタリー
救急箱? ぅんにゃ、知らねぇ
何処にあるんだよ、それ。取りに行くからさ。
思い出せよ。
…あぁ。
[…は彼女を背中から抱き締めていたから]
[「食べちゃう?」の問いかけには、困ったような曖昧な笑顔を返した]
あぁ、俺のシャツを使えよ。俺ぁ両手塞がってるから。
…ね ナタリーが脱がして 裂いて使えよ
[床に落ちている自分の持っていたナイフを、顎をしゃくって指し示した]
( 12 ) 2010/11/28(日) 14:17:08
フーン。
わざわざ忠告してくれるとは、な。
[それとも、既に術中にある己への勝利宣言だろうか。
針や糸を器用に操る様を見、治療を受けながら>>196小さく呟く。]
( 13 ) 2010/11/28(日) 14:25:35
[代わりの器を見つけるまでとシャノアールは言った。
それは他の誰かを犠牲に差し出すに等しい。「弟」を狼に売り渡した時のように。]
………、………。
[今更、罪悪感など抱かない。
だが、カチューシャはそのようにして繋いだ命を喜ぶだろうか。
己の行おうとしていることは、ただのエゴであり自己満足に過ぎないのではないか。
回らない頭の片隅、答えの出ない自問自答を繰り返しながら、治療が終わるのを待った。**]
( 14 ) 2010/11/28(日) 14:26:10
( -3 ) 2010/11/28(日) 14:26:50
[シャツの袖口で、口元の血を拭う。
左のこめかみからの出血は収まっていたが、自分の顔が己と、ダニールと、そしてエーテルの血に塗れているのだと気付き、軽く声を上げて笑った]
[腕の中に居た彼女が目を開き、立ち上がろうとする>>4]
だから、動くなよ…
[そうは言っても彼女は頭を振り、…から身を離そうとする]
は、好きにしろ
[立ち上がるのを手伝うと、…は別の卓上にあった水差しに手を伸ばす。持ち上げ、水を顔面にかけると、残ったシャツを持ち上げて拭った]
( 15 ) 2010/11/28(日) 14:27:45
[水差しに直接口をつけ、水を含むと口内をゆすぎ、ぺっと壁際に吐き捨てた。
エーテルが椅子に腰掛ければ、その横顔をじっと見た>>4
何を得たのか、興味深そうに見ている。口元をにやりと上げて>>6]
( 16 ) 2010/11/28(日) 14:33:34
>>7
[彼女が気を失う前に問われた事を、また問われた]
ほ……ぅ…?
[「狩人」という単語に、…は驚く]
( 17 ) 2010/11/28(日) 14:41:57
>>*0
あぁ、言ったな…
俺は狩人と知らずに声をかけ、あいつは俺を人狼とは知らずに守ってた…
あぁ、実に運命的じゃないか…
( *1 ) 2010/11/28(日) 14:43:12
ん、やっぱり殺されたいのか
へぇ…
なら、お望み通りにしてやるのが、筋ってもんだよなぁ?
( *2 ) 2010/11/28(日) 14:44:10
[――独りは怖い]
[独りきりで生きるのは、とても怖くて、淋しくて、冷たくて]
[課せられた任を全うせねばと虚勢を張って、人の言葉からも己の感情からも耳を塞いで。
そうして得た物など、砂よりも脆く崩れ去ってしまった]
[心に掛けたフィルター越しに、寸劇を見守るだけの観客。
それならば観客自身の心など、どこにも必要が無い]
( +5 ) 2010/11/28(日) 14:54:33
[既に死した者、そして今も生きる者たちの幾人か。
彼等と違う所は、縋るものが、現世の何処にも無かっただけのこと]
『一人にしてくれ』
『独りにしないで』
[虚空に消えた言葉>>6:175は、生と死とを隔てて尚、形を成す事は無い]
( +6 ) 2010/11/28(日) 14:54:49
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