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[どれくらいそうしていただろう。それは一瞬だったのかもしれないし、とても長い時間だったのかもしれない。]
うん、行こっか。
あのテクノロジィを取り戻して、グラジィちゃんがずっと咲き続けられる世界を残さなきゃいけないし、
ずっと泣いてるあの子を助けてあげられるのは私しかいないしね。
[二人で再び奥へと歩みを進めた。]
/*
うひ……ふー。
まだ最初の方の赤ログと、直近の墓しか読めてないんだけど、メイアが素敵なドSなのは、確信したわ。
こっちの結果だけ落として、また夜まで離脱するわね。
……そして、メイアは、どう見ても狼すぎて、逆に狼ないわと思ってたあたし涙目w
狼ドン君を放置してでも、メイアを吊ってくれるくらいの覚悟決めてたのに。
*/
[魔法少女モードが解けたショックだろうか]
[黒剣を避けようとした、アニュエラの足が縺れた]
ぅっ……!!
[床に張り付けにされ、真紅が飛沫く]
[顔を踏まれれば、苦鳴の声もかすれて]
……。
[ジェネレーターの発動とその振動に、一瞬過去の様々を思う]
……美しさがなければ、生きていないのと同じだと思ってたわ。
[唐突なつぶやきを、メイアルは聞いただろうか]
だけど。
髪を切っても、敵に踏まれるという辱めを受けても、想像ほどには、屈辱に感じないものね。
[置き土産にしては、見栄の強すぎる言葉だと、受け取られるだろうか]
[もう止められない]
[異次元の光に照らされる一瞬前、アニュエラはいつもの微笑みを浮かべた]
……ひとつ教えてあげる。
魔法少女モードは、解けたんじゃないわ。解いたのよ。
悪女が魔法を使えないように、魔法少女はマジックアイテムが使えないから。
発動しなさい!賢者の鏡ッ!!
[光]
[次元転送の際に、少なくともメイアルの起こすそれの際には必ず観測されるそれ]
[しかし、光なら]
[鏡で跳ね返せる]
[もちろんそれは、理論上の話で]
[実際は跳ね返すまではいかず、周囲を巻き込む程度でしかなかったけれど]
[後のことは頼んだわ……]
[声を掛ける暇もなく]
きゃ……。
「しゃき」
[いただきます、の声が響くと同時に一陣の風が駆け抜けた!]
良い……生き様を見たわ。
『ん』
[ジャス便さんの上を祝福するかのように、浮いてる何かがくるくると回っていた]
あなたは……どんな生き様を魅せてくれるかしら?
「お姉ちゃん、それ微妙に悪役ちっくなの」
[子猫の指摘は聞き流し、新たな、死地に赴こうとしている戦士を迎え入れた]
−回想・喫茶まろん(中立亭)−
[暇な一般人やヒーローや悪党とテレビを見ていると]
『ジンロウ町に暮らす住民の皆さん。
あたしはメイアル。貴方たちを真の救済に導く存在よ……』
[>>5:46魔王ニュースでも、臨時ニュースでもなく。映されたのは、白]
あら、あれって確か……。
[クロちゃんのおうちを尋ねた少女だった]
『……この天変地異にしたって、貴方達にとってはいい迷惑でしょう?』
[いい迷惑……。
この言葉に、人知れず眉が動く]
天変地異……そうね、ここでカレーが大盤振る舞いされているって言うのは、この町ではそうないことかも知れないわね。
[このニュースに感化された一部の人は店を出て行ったかも知れないし、残るものも居たかもしれない]
−喫茶まろん(中立亭)−
[穏やかに座して、手ずから淹れた珈琲を啜る]
おじさんが淹れたのと、やっぱりどこか違うのよねぇ。
「お姉ちゃん、さっきの白いお姉ちゃんのとこ行かないの?」
うん?私は、お店番だから。そう言えば、あの子が飲んでたのは紅茶だったかしら。紅茶党なのかしらね、おじさんより先に帰ってきちゃったら、私が淹れないとかしら。
「こうちゃっておいしい?」
イモリの黒焼きよりは、ね。でも私は専ら珈琲党だから……如何しようかな。
[そういって、アリアはレシピ集のページを繰っている]
−一般人の幕間 回想・了−
/*
メイ殿&アニュ殿お疲れ様!
雑談赤ログへようこそ(何
>メイ殿
ノア悪足掻きモード
・ノア内部に蓄積したなんとかパワーで無差別攻撃
・ノアそのものを砲弾と化して地表を消滅させる
それでは、ありがたく。
こんな感じで扱っていきますぞ。
―ノア内部・旧玉座の間―
[闇が倒れ]
[光が立っていた]
・・・魔王殿、俺は忘れませぬぞ。
天と、地と、人と、全てを受け入れられる器になれと貴方は申しましたな・・・なれば『魔』を受け入れる事もできましょう。
世界は何かを阻むほど狭くはないはずですぞ・・・誰かが憶えている限り、その存在が消えない限りは受け入れてくれる。
例え過去に何があろうとも、未来という名の世界では違う。
我は愚者―――愚者とは、全てを己の力で護るつもりでいるだけの愚か者ですが・・・憶えている事は出来るはずです。
この町で出会った全ての者達、勇者と呼ばれる者、聖女と呼ばれた者、偉大なる魔を統べる王・・・全てを憶え忘れずに・・・全ての思いを込めて、『英雄』として語り継いでいきますぞ。
『忘れられし者は―――いない!』
これが俺が語り継ぐべき、最後の新しい予言!
[倒れたままこちらを見る魔王に向き直り]
魔王殿ッ・・・・・・・・・・・!
[勢いよく頭を下げる]
ご指導ッッ、ありがとうございましたァァァァァァァァァァッ!!!
[消え行く魔王はどのような表情を浮かべていただろうか]
/*
という事で、魔王殿お付き合いありがとうございました!
魔王殿の独白部分にあった『消えゆく者』とエル殿のソロール部分にあった『英雄』について自分なりに思うところがあったので使わせて頂きました。
なんとも青いですね、この男・・・w
―箱舟内部―
[ぐらり。揺れる、箱舟。]
[――そして。]
[ぐらり、揺れる、世界。]
…………っ、ぁ……
……………………だ、大丈……夫。
[崩れる。終焉(おわ)る。世界。せかい。
膝をついた、少女の幻影が一瞬、透ける。ぶれる。
もう少し。あと、少しだけ。]
まだ…… 終焉(おわ)らせない。**
−喫茶まろん(中立亭)での一幕−
[箱舟で死闘が繰り広げられているかも知れないそんな時、喫茶まろんではDVD鑑賞が行われていた]
『やっぱり第4期はいいね!』
『いや、初期がネ申だろJK』
『るーこ様は時期で区別できるほど浅くねーぞ』
[ニュースに怯えた人たちからの提案で、ナニカ心が落ち着くものを流して欲しいとのリクエストだったが……。
ここのマスター、まじかる☆るーこDVDフルコンしてました]
保存用もどっかにあるのかな……。
「だいじだいじ?」
[そんなやり取りをしつつ、アリア自身も結構懐かしいな〜とか言いながら見てたりして]
[暫くすると、店内ががやがやしてきた]
『4期の良さが判らんとは……』
『そういう区別は無意味だといってるだろうがっ』
いや……店内で揉め事は困ります……。
「けんか、めっなの〜」
[しかし、店内はヒートアップしていくばかり]
『んだと、やんのか?!』
『そちらから売って来た喧嘩であろう?』
や、やめてk……。
『『うるせぇ、一般人は引っ込んでr……』』
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