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護る、護らないじゃねーんだよ……
[一笑に伏す]
それに、守るものなら俺にもあるし?
[冷やせという言葉>>+3に返るのは、そのような言葉*]
[青年はふらつく足取りで前に進む。
今日1日で、青年は凄まじいエネルギーを使ってきた。
そのガタがここに来て出始めた。それでも青年は目的のために歩こうとする。]
……ーーー…ドームが、無くなる…
…『にいさん』に会えなくなる……
……っ…また、誰かが、冷たく、なる…!
[青年は知っていた。誰かが冷たくなることの恐ろしさを。目の前で誰かが冷たくなり、凍りつき、二度と話せなくなる恐怖を。]
[その、サムさを。そのさびしさを。]
[『自分の手の中でそれを知った分、なおさらに。』]
[ 私達は前文明時代に作られた自律兵器とも言える存在。
調律者となるマスターコード持ちならび星の調律者の技師言語によってのみオーダーは行い得る。
マスターコードとは、オーダーを下すことの出来る遺伝子に潜ませたコードを持つ保有者。
しかし最後の大戦により、それらは全て喪われた。 ]
[銃声。それは男の膝へと当たるだろう。]
……っ!!
[痛みに顔を歪めるが、男はヴェスを睨む。]
リル。今はいい。
[そういって治癒させようとするリルを制する。]
言ってやれ。
言いたいこと全部。
[そういって、リルに向けて、にぃっと笑って見せるか。]
[ その時から機械生命体は独自の進化を遂げ始めた。
人類よりも遥かに速い速度で進化する自律機械。
現在では現在の人類、前文明の科学力を遥かに超越している。
既にエネルギー供給といったものを不要とし、外殻は言わば「そういった形式」となっているに等しい。 ]
[ その為、前文明で使えていた「機械言語」では意思疎通は不可能であり、唯一命令を下すことが出来る「マスターコード持ち」も現在は喪われ、私達に命令を下すことの出来る人物は最早居ない。
そしてそれは「機械生命体」の多くが判定する、異能といった能力を持たない"人類"達の中にもいないのは、既知の通りだ。 ]
……勝てば官軍。
だが、
少々見苦しいとは思わないかね?
[ナトゥーリアはドームの住民達との総力戦に負けたと言って良い。
きっと彼女にとっては使命さえ果たせればそれで良いのだろうけれど。
美しくない、と。
『死神』は呟く*]
/*
ってのが浮かんだけど、これナトゥーリアの意志確認した上でじゃないと言えないやつや!
[今までずっと自身を凍らせていたのは、一種の防衛本能だったのかもしれない。その事実に気づかないための]
[だが、今の彼はあたたかさを知った。思い出した。]
[だからこそ、一緒に思い出した。]
[今まで自分は、サムくて、寂しかったのだと。]
[誰かがまた冷たくなることを恐れているのだと]
[思考が回っている今だからこそわかる。]
[なんとしても、ドームが無くなることは、阻止しなければならない]
[次の狙いは脇腹か。膝を撃ち抜かれては、
避けることはできないだろう。]
お前の守るものってなんだよ。
[>>+6男はそう聞く。]
その抱えてる欠片か?
そんなに大事なものか?
[そう聞いて、]
……俺は死なねぇよ?
[そう、言うだろう。*]
スティ、でも、
[治癒を制されて>>+8、触れようとしていた手は止まる。
撃たれて痛みがあるだろうに、笑ってリルに言いたいことを言えというスティーブに、きゅ、と唇を噛んだ]
……じゃあ聞くが、アンタの守るものってなんだ?
[ヴェス>>+6への問いかけ。
言葉はしばし止まらない]
その大事そうに持ってる欠片か?
それは護るべきものじゃない。
ドームを破壊するものだぞ、全員を殺すもんだぞ!
アンタだって死ぬ。
それで良いのか?
[リルはヴェスの境遇を知らない。
当然、死を望む節があったことも*]
[ 機械生命体達は、異能という新たな力を得た人類達を、人間とは見做していない。
彼らを人であるという新たなオーダーの枠組みを作ることすら出来ない。
私達は、私達でしか判断を下せなくなった。
それは、オーダーが無いが故の自由と責任。 ]
[ 故に、異能者を含めた全ての者を人と見る、私達「バグ・シング」は決めた。
多くの機械生命体達が、地へと降りぬように、あの時より月で戦い続けている。 ]
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