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[目を開けばまた海の中、意識を宿す。
幾度となく、波に身を委ね漂うだけの記憶。
その記憶すら虚構だと感じるようになる。]
………べあとりーちぇちゃん。
[ありがとう、という言葉。]
ダレかを救うなんて、人間の驕りなのかな。
皆が支えあって、助け合って。
信じて、信じられて。
でもね、でもね―――――――。
[サックスを抱き締める。
けれど、その冷たさ。
否、温もりが伝わることはない。]
少なくとも、あたしは救われたよ。
ダレも救えなかった、あたしだけど。
そんなこと言ったら困っちゃうかな。
あたしだけどあなたで。
あなただけどあたしで。
他人のようには感じられなかった…。
むむ…なんか難しいことは良く分からないけど。
でもね。
あたし、きっと、心でダレよりも救われたかったんだと思う…。
あなたはあたしを救ってくれたよ。
うん、嘘じゃない。
[顔を伏せれば髪が揺れる。
そしてもう一度顔を上げれば、そのまま空を仰ぐ。]
[空に浮かぶのは白い月。
Masqueradeだった彼女。
姿を消してしまったことに、きっと――――――。]
あなたの……月に還ったのかな……?
寂しいなぁ…あたし、また1人なんだよね…。
[胸の三日月のペンダント。
それをぎゅうと握り締めて、楽器を構える。
奏でる音楽は『ムーンライト・セレナーデ』。
1曲が終わると、やけに波の音が遠くに聞こえた。]
この音楽が―――――。
あたしとあなたを繋いでるって信じてるっ!!
へへへっ、この世界が情報であるなら、何でもアリだもんねっ。
あたしが会えるって決めたからまた会える。
[身勝手な道理。
けれど――――、願わずにはいられない。]
……おーい、リュミ。聞こえるか?
あんたの肌ケア法、あれから色々調べ回って手に入れてやったんだぜ?
これであんたにも一歩近づけたってヤツかな……麗しいリュミのおっさん。
……あんたをひとりにはさせないさ。
まあ――――バルトなんとかってヤツがまだいるとかなら、どうって感じだけどよ。
[父の声。クリストファーの声。皆の声。重なる記憶。
数多の声と記憶が、かつて少年だった彼の魂の支え。
それは、“ホンモノ”か“ニセモノ”かなんて、どうでもいいコトだって教えてくれるようで。]
[一陣の風に手を差し伸べ。
かつて“彼”に抱いていた想いに、しばし耽って。
そしてやがて現れるは――――ケビンの新しい、“もうひとり”。]
―To be continued―
今度は……2人で。
ううん、皆で味噌ソフト食べたいね。
[あたしの音楽が、そんな未来へと導きますように。
そんな思いを―――――、四つ葉に託した。
音の葉が、世界を。
彼女を――――――、どうか救ってくださいと。
記憶の海から掻き消えるよう。
*光となって、月へと昇った。*]
/*
………俺こそごめん、ミリア……o.....rz
とりあえずミリアがベアト大好きーなまま月に昇れたみたいでケビン先輩は泣きながら安心しました。
ミリアとベアト、お幸せにっ!
/*
というわけでなんだかあっさり風味で桃色かどうかすらよく分からないエンドロールになってしまいました。
……濃かったらすごいことになりそうで。
/*
ケビン先輩…かっこいいなぁ…。
うふふ、ローズが香ったなんてあたしは子供だから言わないのですよっ!!
ケビンって意外とキリングしてるような…。
やっぱり、それもあって成長してるって感じが素敵だと思いましたっ!!
き、金髪で長髪……お肌ケアばっちり
……ケビンめなかなかやるじゃあないか。
そして、初恋の味を教えられてしまった……教える側なはずなのに……。
/*
ちなみに最初の予定ではMasqueradeになる?みたいな感じでしめようかな、って思っていましたが。
ジャンクスのおじさんの、ミリアらしく明るく、という言葉で180度軌道修正してみました(笑)
……!!!
[それはあまりにも唐突で、想像だにしていなかった告白]
………わたしを?わたしなんかを?
[もう十分泣いたはずなのに、また涙が溢れ出す]
どうしてあなたは……いつも、いつも、いつも。
そんなに優しい目でわたしを見てくれるのですか?
どうして待つなんて言うんですか?
[浮かんでは消える今までの日々。
どんな時も自分の味方で居てくれたひと]
…待つ必要なんか…ありません…!!
[首を振り振り、その身体を抱き締めた]
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