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ー走り出す前ー
[上から日本刀を構えて落ちてくる男に対してもう一度強く拳を振るう。構えた刀は何処を斬りつけようとしただろうか。振るわれた刀は怪物の身体が硬かった為か少しだけ斬りつけたあと直ぐに止まった。
その間に怪物は攻撃する。右腕を横に振り、そのまま回転の勢いを利用して左手で叩きつけ、右足で蹴りを放った。]
[ベリニもベリニである。
アロールが何かを質問しているらしく、それに答えようとしないのはどうもおかしい。
何かを隠しているように見える。]
[アロールの言葉には相手が例えどうなっても死ななければいいという意味にも取れる>>+144]
[死なせずに何らかの伝達方法をすべて奪う事も出来なくもない、真実を隠す事のも可能ともとれる。]
アロール、ちょっと頭をみせてもらおうか?
[どこからかコールがなったらしく、メアリ達は別の部屋に入って行くようだ。
こちらはバイクから降りてアロールに近づこうとする。]
[電話から聞こえてきた声はノイズが混じり誰かはすぐに分からない。]
え?
施設の生存者……違うわ。
[少し考えてから。]
私達も、手掛かりを探してここに来たの。
同じく地下にいるわ。
ええ…と……。
[制御室のパネルを見る。
モニタにヴァルター達は映っていただろうか。]
─ 廊下? ─
[ 危険があると判断しベルリヒッターは踏んだままだ。
重量はかけていないので頭が潰れる恐れはない。ベルリヒッターが啼いていても、心を動かされる様子はない。其れを見て、更にナビはどう判断しただろうか?
ベルリとメアリの動きを多眼兵装で追いながら、眼前のナビの排除を判断材料にいれた。]
ナビ、
邪魔しないでくれる?
ナビは生きてないんだしさ。
[ 其れはどういう意味にナビに伝わっただろう。]
― 制御室への隠し通路 ―
[カツ、カツ、カツ……
ただ一人、しんと静まり返った通路を進む。]
……良かった、流石にゾンビも居ませんね。
[先程の娘との戦闘で、想像以上に体力を使ってしまった。
額に滲んだ汗を袖で拭って、先の制御室へと急ぐ。]
[制御室に入る前に見た光景はベルリヒッターがアロールに踏まれている姿だった。]
私はメアリ。
南西シェルターから来たわ。
[とにかく話した。]
今ここに居るのは、
メアリ、ベリニ、ナビ、アロール、ベルリヒッターという犬よ。
エーデルという人も居たのだけど、別行動になってしまったわ。
貴方達は誰?
[問いかける。]
ー廊下ー
[アロールに踏みつけられて床で
キャンキャン!(助けて!!離して!!)
ともがく]
[大きな衝突とそこから飛んでくる破片は
アロールの脚で蹴飛ばされたり引き摺られたりして調整されて回避させてくれたに違いない。
気がつけば包帯がゆるんで、背中の皮膚が黒く硬質化してぃているのがわかったかもしれない]
逃げるとしたら上だけど、この研究所から逃げる所なんて無いしね。
[真実から逃げても仕方ない。]
下に行こう。下に降りる階段か梯子を探すんだ。
玲子さん、地下の階段はどの辺にあると思う?入口とかに近いのかな。
[広い場所に、構造的感覚に疎い自分。頼りにしたい。]
――そちらはあれだろう。
制御室とかいう――こちらの場所が判らないか?
[受話器に向かって、話しかけつつ]
こちらはもう一人と一緒だが――、
[そうして、先方が名乗れば]
……なに?
メアリ……というのは、シェルター砦のメアリか?
出発前に、スプレーをくれた?
[安堵した、喜んだ吐息を洩らす]
そうか、生きていたのか……、
……私は、ヴァルターだよ。判るかね、剣を提げた……、
もう一人の連れは、ミナワという娘さんだ。別世界組だな。
まぁ、そりゃそうですね、よく考えたら。
どーせ、アレから逃げても別の化け物に遭遇するだけな気がしてきました〜。
[どの辺にあると思う。と聞かれると頭を悩ませる]
んー…私も研究所なんて立ち入った事ないですからね〜。
でもまぁ、非常時とか考えれば入り口近くにあったほうが安全ではあるんですかね〜。
私が愉快に過ごしてた所では玄関近くに階段がありましたよ〜。
デパートとかじゃないんだし、やっぱ入り口付近ですかね〜?
なんやかんや場所とりますし、中央にどんと置くこともないでしょうし〜。
よし、入り口です!
もしくは、入り口に地図があると思います!
[多分]
!
ヴァルター!
生きていたのね、良かった……。
そうよ。そのシェルター「砦」のスプレーのメアリ。
[くすりと微笑む。
でも、ふと声に影が落ちた。]
ミナワは初耳ね……。
少し…待ってて。
[制御室のパネルを操作する。
暫くすると、モニタにヴァルターの姿が映し出されただろうか。]
どうして、制御室の電話を?
[質問する。]
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