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[これから先の動向と箱舟を落とす相談をしている最中]
[目前に何とも傾向しがたい魔法少女が現れる。 その姿にアニュエラが何事かを小さく呟くのが聞こえただろうか。]
『ドン君は、先に行きなさい!』
承知したっ! アニュ殿もどうかご無事でっ!
[龍が箱舟に着艦すると同時に周囲に魔物達が現れる。]
今の俺をこの程度で止められると思うなっ!
退けェェェェェェェ!!
[気勢と共に全身から炎を吹き上がらせ敵の真っ只中に突進していく! その衝撃で4(49)体の魔物が吹っ飛び倒れ伏した。]
歓待は結構ですが。
ジャスティスの受領はいただけませんかー?
―玉座の間―
[甲板から内部へと侵入してみれば、なんと言うことはない、勝手知ったる魔王の城。なら、道に迷うこともない。一直線に玉座の間を目指すのみ。
途中66体ほどの悪魔やらなんやらが立ちはだかったけれど。まともに相手するつもりがなければ振り切ることはたやすい。
そうして、果たして玉座の間にたどり着いてみれば。そこにいたのは、見知った白い少女。そこに、いつもの仮面の男の姿はなくて。それだけで、なんとなく、彼はもういないのだなと、察しがついた]
まいど。
なんかもうお得意さんだね、おねーさん。
…なんでこんなことしてんのか。聞いてみてもいい?
[問いつつ。周囲に浮かぶ赤い蝶や飛竜、そして傍らにある機械…超時空ジェネレーターと呼ばれるそれだろうか…に、いつでも回避できるようにと…いつでもユーリをかばえるようにと、身構えることは忘れない]
どーせ他に聞いてる人がいるじゃなし。
腹割っていこーぜ?
[言外に、TVで言ってたような大げさな言い回しはいらないから、と、告げて。メイアルの言葉を待つ]
腹割ってねえ?
[くすくす笑って見せて。片手を上げると超時空ジェネレーターが、少しだけ怪しい光を見せただろうか。]
あたしさあ。
好きなんだよね。
[意表を突くような言葉。無論、カンナギやユーリに向けられたものではないのだけれど。そう言うと楽しそうに笑って見せて]
一生懸命、正義を頑張る人も。
一生懸命、悪事を働く人も。
どっちもあたしは好きだなあ。
だからね。このジンロウ町にそうじゃない人は必要無いって思わない?
―箱舟・甲板―
オオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォ!!!
<< 爆 裂 乱 舞 !!>>
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァァァ!!
[45体の魔物達はいずれも旧魔王軍の精鋭達であり簡単に沈んではくれないようだったが、止まることなく放たれ続ける炎の拳が魔物達を蹴散らしていく!]
ここは通させてもらうっ!
疾 風 爆 走
[魔物達を背後に引き連れて箱舟内へと侵入する。 戦闘の余波による爆発を15(20)箇所で起こしながらも突き進む!]
―回想:カンナギが踏み込んでくる少し前―
闇よりもなお暗き黒
混沌を統べし者よ
我が呼び声に答えよ
汝は再び覇を示すが良い
[呪文を唱え終えると、ノア内部に魔王の偽者が生まれ落ちた。まじかる☆る〜こと違って本体を呼び出そうとしなかったのは、闇の術に長けた彼ならば現出の際にこちらの意識操作を打ち破る可能性があると考えた為だったろうか]
期待してるわよ。
魔王様?
ぇ。
[メイアルの言葉を聞いて。口から漏れたのは、本当に意外そうな…呆気に取られたような響き]
いや…えーっと…あのね、おねーさん?
悪事…の方はよくわかんないけどさ。ってかまぁ…正義の方も、ホントはよく分かんないんだけど。
[怪しげな光に身構えつつ。本当に困惑した様子で、そう前置きする]
少なくともジャスティス急便のジャスティスは、主に一般の皆様方向けなんだ。
[正義でも悪でもなく。主に、ただフツーに生活している人たちのために。正義でも悪でもない人がいなくなったら、ジャスティスをお届けする相手も理由もなくなってしまうかもしれない]
…ああ、そうじゃないね。今はおねーさんの話。
うん。おねーさんが、そういう人たちのこと必要ないって思ってるみたいってのは、分かったけど。
んー…つまり…
[必要ないっていう主張と。目の前にある、TVで見た、神父さんを消し去ったらしき機械。揃っていれば、それなりに察しはつく]
(…あれ?いま、ほっとした?)
[そのことに気づいて。ほんの少し、自己嫌悪が沸き起こる。…その安心は。ひどく個人的なものだったからだ。
この箱舟は、救いのためでも破壊のためでもない。そう、思えたから。…少なくとも、この箱舟は贄なんか必要としない。求めるのは単に、犠牲者]
[そんな考えを、頭を振るって振り払う]
…おねーさん。諦めてくんない?…よね?
[答えはもう、分かりきったことかもしれないけれど。それでも、一度、そう尋ねておきたかった]
[ドンファンの背に]
[援軍が到着した]
[その名は]
『コピーです』
『ペーストです』
『アニュエラ様のお店の身代わりの護符は、一級品ね、ペースト』
『今日もたくさん頂いているわよ、コピー』
『ご用命は、アニュエラ様の道具屋まで!』
**
ふふ、最初から分かってるのでしょう。
あたしが言われたぐらいで止めると思った?
[確かに、以前ビルの屋上で相対したときは引いた事もあったし。カンナギの求めに対して甲冑を倒すなら、町への攻撃を止めると約束した事もあった。しかし、今回は止める気はさらさらなく]
一般の人に届けたい?
結構な事じゃない。
あたしと、ノアを止めるのならば。
それはそのまま、一般人を救う事になるのだから
[そう言うと。玉座からゆっくりと立ち上がった。その手にはいつの間にか黒剣が収束して、以前よりもさらに禍々しい姿の魔剣となった。それだけでなく、玉座の周囲にも瘴気やら漆黒の影やらが立ち込めるようになっていて]
さあ、決着をつけるとしましょうか!
…だよね。
[返ってきたのは。やっぱり、決着をつけるしかないと、告げる声で。はっきりと落胆した自分に、自分で少し、驚いた。
TVを見て。箱舟に乗り込んで。止めるための手段として、その方法は疾うに浮かんでいたはずなのに。
…きっと。それは。玉座の間にいた彼女が。ぜんぜん違うはずなのに、だぶってしまったからだ。予言の言葉と]
けど、まぁ。うん、そう。そうだった。
[背後のユーリを一度、振り返って。彼女に誓った言葉と。そのときの覚悟を思い出す。そして、それならば]
うん、やっぱややこしいこと考えるとダメだね。
…おねーさん。
[魔力を…黒剣を収束させていくメイアルに。応じるように、ゴーグルを下ろしながら、呼びかける]
おねーさんの言う決着がどんななのか、知らないけどさ。
[ペダルに足をかけつつ、口元に浮かぶのは笑み]
ジャスティス急便が取り扱ってンのは、ジャスティスだけ、ですので。
…“止める”からね、おねーさん。
[そう、言外に告げたのは――――]
行くよ、ゆー。しっかりちゃんと掴まって!
[言って。ジャス天号は、加速する**]
へぇ?
けど、この程度じゃあねぇ。
言ったら悪いけれど、貴方は“止める”だけでしかないの。その程度の覚悟であたしをどうにかできるのかしら!
[そう宣言すると、影が絡みつくようにしてジャス天号を追尾して行った。その影はジャス天号に+表+表…命中した 裏…逃げられた]
―ノア内部―
推して参るっ!
オオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォ!!!
[次々と現れる魔物達を殴り飛ばし、蹴り飛ばし、吹き飛ばしつつ進んでいくと元魔王城にあたる玉座の間の門前、そこには燃え落ちた魔王樹を守っていた門番ソドゴルの姿があった。]
[大鎌をもった大柄の真白の体躯に翼と角を持った悪魔染みた造型と、明らかに今までの魔族とは格が違う事が見てとれる]
これは一筋縄ではいきそうもない相手と見たり。
どうやら力を温存している場合ではなさそうだなっ!
ハァァァァァァ・・・む・・・?
[戦闘態勢に入ろうとしたその瞬間背後から声が]
『その魔物は! だねコピー』
『我々に! でしょペースト』
『『コピー&ペーストにお任せあれー!!』』
[珍妙な援軍の登場であった]
くすくす……
今日は随分と、防御が浅いじゃない?
青薔薇のお姫様。
[そう告げると、彼女に向けて。いや、厳密には彼女の存在そのものに向けて魔力を放っていく。無論、カンナギから見れば青薔薇本人を痛めつけているようにしか映らないだろうか]
闇の刃よ
死してなお研ぎ澄まされ
没してなお輝く魂よ
その力を持って
切り裂くが良い
冥王十字斬《タナトス・クルセイド》!
[闇の力が青薔薇に襲い掛かり、+裏+表なら……彼女の体を、本体の意識を貫いた。抵抗するなら[[ 1d100 ]]で50以上]
―ノア内部・元魔王城玉座の間―
[門番を珍妙な二人組の援軍に任せ室内に飛び込む]
[内部はとても広く端が見通せない程に暗く、訪問者を迎えるように設置された蒼く揺れる炎の道がユラユラと辺りを照らすのみであった]
魔王殿ォォォォォォ、ここまでやって来ましたぞっ!
この前の決着を付けさせて頂く、姿を現してくだされ!
[果たして玉座に居るのは魔王だったであろうか。
1(4) 【1.見た目変わらぬ魔王の姿 2.被った仮面が赤黒く禍々しい出で立ちの魔王の姿 3.纏ったローブもマントもぼろぼろで枷を嵌められた魔王の姿 4.黒衣のマントを纏ったドンファンに似た魔王の姿】]
[玉座からゆっくりと立ち上がる以前と変わらぬ姿の魔王]
[だがその身に纏うものは―――禍々しき瘴気]
[そのまま近付いてくる]
おぉ、魔王殿おられましたか!
あれより修練を積み、店主殿からの鍛錬も受け一回り強くなった俺の力を・・・魔王殿、いかが致した?
[反応のない魔王の様子を不思議に思い声をかける]
[直後、魔王の手がこちらを向き黒い魔弾が放たれる!]
っぐ・・・・ぉ・・・!?
いきなり何をなさる魔王殿・・・何か、様子がおかしいですぞ!?
― 回想・??? ―
へぇ、あのこ こわそうとしてるんだ
もったいないじゃないか、こんなにおもしろい“おもちゃ”をこわしちゃうなんて
やっぱり じゃま だ
あいつ からしちゃえ
うぉわっつ!?
[ゆーが多少軽減してくれたけど。命中した影が大きくジャス天号を揺さぶり、絡み付いて。その速度を鈍らせる]
…ゆー、だいじょぶ?
[聞いて。確かめて。致命的な直撃は免れたものの、影に絡みつかれたらしいユーリの様子に、小さく歯噛みする]
――――ッ
ゆー、揺れるよッ!
[一声かけて。ユーリに絡みつく影ごと抱きしめ、一気に加速する。
かつて、古代中国において名馬と呼ばれた馬は、自らの影さえも置き去りにしたという。…馬にできて、ジャスティス急便にできぬわけがない。
ジャス天号は 影 ヲ 絶 ツ
――――とかだったらかっこよかったんだけど。
実際にはジェネレーターの発する怪しい光に当てたら焼き切れたっていうだけです。ただそれでも、焼き切ってさえしまえば、絡みついた影の攻撃は止むだろうか]
っぐ・・・ごぁ・・・が、っはぁ・・・!
[次々と放たれる黒い魔弾の威力は床や柱等を軽々と砕く程であり、それらを何発も直撃で喰らい吹っ飛ぶ]
[直後、部屋内にメイアルの声が響く]
『お久しぶりー、確かドンファン君だっけ?』
『キミが相手してる魔王様はネ、あたしが操ってる偽者なのよ』
『力は大分劣るし魔力も少ないけど、それなりに強いから用心してネ? あぁ、そうそう・・・本物の魔王様ね―――消しちゃったから。』
『それじゃ、また会えたらヨロシク。 会えなかったらサヨウナラ』
[告げられる内容は唐突で、理解が追いつかないだろうか]
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