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[異次元と一口に言っても、どこどこに現れるという定義は何処にもない。それを指定・転送・そして帰還させる事が可能になる『絶対的な場所を創り出すもの』がその付属される物ではないかとされている]
???
[いよいよに意味が解らなくなってきたグラジオラス。先方は更に付け加える。
「誰にも干渉されない自分だけの世界を創り出す事」だと先に置き。
この世界に生きている以上、何処に居ても必ず他人から干渉されるわけで…例えばトイレの個室に居てもノックされる、自分だけの家に住んでいてもインターホンで呼ばれるとかそんな「他から自分への呼びかけ」のようなもの。それらを断ち切る事はこの世界、この次元に居る以上不可能。それを完全に遮断し、本当の意味で自分の絶対的な場所を創り出せるものがそうだという。そしてそれは何者かによって開発されてもいるとの事]
(あれがそうなんだろうか?)
よく解ったような解らないような気分だが。
その銃は今後どうするつもりだ?解析出来る人間がおらんのでは進まないだろう。
で、こちら側で解析が出来ると言えばどうする?
[おそらく話の10分の1も理解は出来ていないだろうが、その銃を持ち帰る事を優先する]
[>>114「付属するもの」に心当たりはある。きっとアレに違いない。
変装が見抜かれていなければ、“ルピナス”としてその存在をにおわせるが、隣には“シャルロット”である事を見抜いたドンファンがいる。
危険を承知でアレの事を切り出すべきか、それとも大きすぎるリスクを懸念して黙っておくべきか。]
う〜ん……
[迷っているうちに、うなり声が出てしまっただろうか]
[>>114グラジオラスが研究員らしき男から説明を受けている様子を黙って見ている。 話が進むにつれ理解が追いつく]
[花の子を背後から軽く押し退ける。その表情は険しい]
要するに「異次元てくのろG」というやつは、次元に干渉する力を人為的に作成したモノ・・・という事か?
戯け者がっ・・・アレは人の手には余るものであるぞ!!
となると、カルロ殿は次元の向こう側に飛ばされてしまった可能性が高いな・・・自力での帰還はおそらくできぬだろう・・・
何故そのような事を・・・!!
[魔砲使いの少年の姿を思い出して悔いる]
[うんうん唸りながら聞いていたが、研究員の説明とドンファンの言葉の間で、一点違和感を感じた点があり、その疑問を投げかけてみた。]
えっと、「それを指定・転送・そして帰還させる事が可能になる『絶対的な場所を創り出すもの』がその付属される物」(>>114)と言う事は、
その足りない付属品さえあれば、これまでに消えた方――例えばカルロさんを帰還させることも可能、ということなのでしょうか?
[どうしたものかと考えている所に、背中に軽い力が加わり横へと押し退けられた。話の途中だと抗議しようとしたが、その険しい表情に一瞬、黙る]
…?
(人の手には余るものがあるって、こいつは何か知っているのか)
[研究員はそれからシャルロットの質問に
「向こうとこちらの正確な場所の指定が出来るのであれば帰還も可能ではないかと考えている」との返答があるだろう**]
─市街地跡・箱舟直下─
[ドゴン!ドゴン!]
[鈍い音を立てて、下から跳ね上がった杭が、箱舟に突き刺さる。さすがに音速は突破していないが、並みのモブヒーローに、カンナギみたいな真似は無理なのです]
[杭には、ロープがつながれており、最初の魔法の鉤爪を含めて、5本のロープが、地上と箱舟をつないだ]
『行きたきゃ勝手に行け!俺達の町から出て行け!』
『あの人を帰して!こんなに近くに居て、連絡が取れないのはどういうことなの?!』
『俺は見たぞ!あの中継の女こそ、魔物を呼んで、町を破壊していた張本人じゃないか!』
[巻き上がる叫び声。力なき者たちの、力のこもった声]
[その声に後押しされて、ヒーローや怪人がロープを登る]
[飛べる者たちは、自力で空の船へ押し寄せる]
[箱舟の魔物は、まだ下されない攻撃命令に、手をこまねいている]
[侵入されれば撃退は出来るが、それまでの最も無防備な姿を晒しているヒーローたちを攻撃することができない]
[突撃部隊のヒーローや怪人たちには、パラシュートを持たせてある。滞留時間は短くし、『磁石岩』を箱舟にくっつけたら、出来るだけすぐに離れろと言ってある]
[ロープと、磁石岩と。両方に引っ張られて]
[箱舟はゆっくりと、地面に近づいて行く]
中途半端に、正義以上の正義を名乗った。
それがこの結果よ。
無様ね。
[かつての悪以上の悪は、無表情でそう言って]
[ガラスの龍に乗ると、空へと舞い上がった]
[目指すはヒーロー協会、第11支部]
[目的の人物を見つければ、高飛車な声で叫んだ]
ドン君!乗りなさい!
[他にも一緒に行くという者があれば、乗せてゆくだろう]
― 終焉(おわ)る世界 ―
――……愚かな。
神。 予言。 箱舟。 聖女。
すべては妄信であり盲信。
教えだなんだのと、崇め拝み祀りあげ。
――誰も世界など、みてはいないではないか。
少女は嘆き、涙する。
現実《こんな世界》など、誰が必要としているのだ。
真実《こんな世界》など、誰が護るのだ。
――さすれば。
「聖女とは。」
其れ即ち、世界。
世界と共に生き、世界と共に滅ぶもの。
神に等しき、唯一の世界を護るもの。
――されど。
嗚呼、されど。
其れがなんだと、謂うのだ。
……私には。
だれにも必要とされていないこんな世界なんかよりも、護りたいものがあると謂うのに。
人は。
其れ即ち、異端と呼ぶ。
[研究員の回答(>>121)を聞いて]
つまり、可能性レベルの話としては、条件付きで消えた人達を戻せるかも知れない、ということですね。
[そう言うと、何かを納得したように頷いていた**]
――さすれば。
『―――― 殺す、の。』
サヨウナラ、セカイ。オチルセカイ。オワルセカイ。
世界。せかい。セカイ。嗚呼、せかい。せかい。World of 世界。
それでも、 世界は 世界で 在るのだと
世界と謂う名の檻に、ブチ込んだ。
― ??? ―
ひとは。
それすなわち、いたんとよぶ。
われは。
それすなわち、しんりとよぶ。
いたんは はいじょせよ
しんりに めざめよ
―ノア内部・玉座―
[>>122のアニュエラの扇動とそれに乗せられたのか、ノアに対して向かってくるヒーローや怪人の姿が映り。彼らが何かをしようとしているのを見ても口の端を歪めるだけであった]
さて、それじゃあ有象無象の連中には消えて貰うとしましょうか。
[魔力を込めると超時空ジェネレーターが起動した。それはノアに取り付こうとするモブヒーローや雑多な怪人。果ては教会の信徒の生き残りと言った面々を次々と異次元に追放して行った]
くす……ノアが堕ちると思ってるのかしら。
美しい勇者様(ドンキホーテ)?
[そう言って魔力を込めて行くと、ノアからは『磁石岩』が外れて行き。再び天に向かって浮かび上がっていった]
[コピー&ペーストコンビの頭上に声が響く。その場に他の誰かがいればメイアルの声を共に聞いただろうか]
裏切り者に、制裁を。
貴方達には別の世界も必要ないわ。
[それを聞いて、コピー&ペーストは2(3)1…命乞いをした。2…怯えて逃げようとした。3…その場に立ち尽くした]
さあ、死になさい。
[反応に関わらず、彼女は冷たく告げた。そして天からの光が降り注ぎ、それはコピー&ペーストの全身を貫いて行った]
─空中─
[ブツッ、ブツツッ]
[箱舟が身を揺すり、ロープが千切れる音がする]
[バラバラと磁石岩が落ちて行き、異次元の光が、人々を包む]
メッキが剥がれたわね。
ま。そもそも見せしめに人を消すような者が、そう長く正義の仮面を被ってられるはずもないか。
[ドンファンに、消されたギルバートのことなど、自分の持つ情報を手早く伝える]
[特に捏造しなくても、ただ真実を伝えるだけで、メイアルの外道さは伝わっただろう]
[近づく箱舟は+裏+]
表:かろうじて魔法の鉤爪でだけ、地面に縫い付けられていた。
裏:魔法の鉤爪すら食い千切り、更に高みへと登ろうとしていた。
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