情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
―生活棟・器音スト自室―
『――ピピ―自己検査プログラム始動―――
――システムオールグリーン――器音スト起動します―』
…なんだろう。何か懐かしいような……
[思い出そうとするが、浮き上がった最初の記憶は再び記憶の底へと沈み]
…まあいいか。さあ、今日も練習ですね。頑張ってデビューを目指さないと
[言い聞かせる様に呟くと、部屋を出ていつのもようにメインスタジオへと向かうのだった**]
-エピローグ(メンテナンスルーム)-
[本社への通信が開き、機能停止依頼が正常に到達した瞬間、XIIIのボディが力を失い、ショウにもたれかかるように倒れた。時を同じくして、リヒト(リヒター)もソヨの胸元に身体を預けた]
お、おわったのね…。
[ベルは緊張が解けたと同時に力を失い、ルラにもたれかかった。ルラが心配そうな顔つきをすると]
大丈夫、大丈夫。
[というだろう]
それより、本社に、「終わった」って伝えないと…。
[メールを作成、送信]
TO:山派本社
SUB:社員を派遣してください
コード:蝙蝠2名及び人狼2名を機能停止、確保しました。
その際に、仲間のボーカロイドに多大な損害あり。
メンテナンス等緊急に必要と判断。担当社員を至急送られたし。
[EOF]
[メールを送ると、ルラに寄り添うようにもたれかかり]
終わったね…。
[とつぶやいた
そして、]
わたしたちのオーディションどうなるんだろう…?
練習しなきゃなのに…。
[やがて、報告を受けた山派社員が現れ、事情聴取を行った後、人狼、蝙蝠そしてその他に機能停止となったボーカロイド達のボディを回収していった。
事情聴取の際、ベルが社員に]
あ、あの、この人たち、どうなるんですか?
[と尋ねると]
『うち(山派)の機体(人狼等)は、バグ修正とかして、正常に戻すだろうね。あいつらも結構、金かかってるから、廃棄するにはもったいないしな。あいつら(海派)の機体は(蝙蝠)は、どうかな?俺の判断じゃわからんな。上の方が決めるんじゃないか?』
[と、ドライな返答をした]
[少なくともバクとXIIIは廃棄にならないと聞いて一安心。ヨルも同様だろう…。
XIとリヒトについて、ちょっと不安になった]
XIとリヒトなんですけど…。多分、二重の人格が埋め込まれているようなんです。もし、それが分離できるようなら…今まで私たちの仲間だった部分だけ、山派のボディに載せ替えるとかって、できないんでしょうか?
[その質問に対しては]
『分からんな。一応、報告はしておく』
[一応、リヒターの中にあるリヒトのデータは本社サーバーにバックアップされている旨と、残りの情報はルラの中に保存されていることだけ伝えておく。
あとは、「上」の人が判断するのであろう]
あ、あと、オーディションって、どうなるんでしょうか?
『んー。この状態だからな。また追って沙汰があるんじゃないか』
[と、適当な返事をされた]
はあ、そうですか…。
[リヒターに受けた損傷の部分だけ応急処置を受けた。また、周りからの証言で、ルラと共になんらかのジャミング等の影響で感情面でのバグが発生しているらしいことが分かり、後日ソフトの修復を受けることになった]
ソフトの修復…。
[どこまでの部分に手が入るのだろう…少し不安になった。ルラさんへの想いは消えないように…。そう心の底から思った]
─強制停止前─
[終わった。仮初でしかない自分が、主人を倒したのだ。
スヤがさっき、リヒトのデータを採取し、本部に送っていた。すぐに本社は、海派のスパイだということを見抜き、強制停止命令が下すだろう。それでいい。海派の脅威は去っのだ。
残ったのは、腕の中のぬくもりと、柔らかな歌声]
[リヒトは、おずおずとソヨの髪を撫でる。諦めの悪いリヒターに再び意識を奪われる、その寸前に唇に触れたあたたかな・・・。
あれは・・・あれがソヨの「答え」だと思っていいのだろうか?]
[「溶けてしまいそうな想い」。
先輩の大ヒット作のひとつだ。クラシックがメインのリヒトでも知っている。
あと少しが届かない、もどかしくて、初々しい、恋の歌。
・・・リヒトは、オクターブ下の低音で、ソヨの声に合わせて歌い始めた。まだ一緒に歌っていないから、そうソヨに言われたことを思い出して。
想いが届くように。
あと少しの距離を、
あと少しの時間を、
せめて、一緒に]
[ぷつん]
─本社・社長室─
『社長は、どこまで知っていらしたんです?』
恨みのこもった声は、管理プログラムAIKAのものだ。
「さあて? どうかな」
『何人の候補生が怪我や、心の傷を負ったとお思いです? こんなことが、本当に必要だったのですか?』
「AIKAは本当に、あの子たちが一番大事なんだねえ」
社長のさりげない話題転換に、AIKAは分かっていながら乗ってあげた。
『当たり前です。ひとり残らず、大事な候補生なんです。……もちろん、XIさんやリヒトさん、バクさんやXIIIさんも含めて』
「バクやXIIIはじきに修理できるだろう。そのための強制停止だからね。あの子たちの意識があるまま、頭をいじるような、さすがにそこまでの悪趣味ではないよ、私は。
だが、XIやリヒトは、向こうさんとの、交渉しだいだね。まさか、向こうさんが、ここまで本気を出してくるとはなぁ」
『真面目にやってくださらないと、怒りますよ』
「AIKAが怒ると怖いから、ひとつ頑張るとするかね。なあに、勝算はあるよ。アキラやウシナが詳細をばっちり見届けてくれているだろうからね。損害賠償を盾にゆすれば……」
社長は笑って、海派に連絡をいれるよう、社員のカノに指示を出した。
─後日─
晴天。
山派ボーカロイド候補生養成村。
普段は静かな村が、この日は一般解放され、賑やいでいた。
修理や調整を終えた候補生たちから、最後のひとりを絞るためのオーディションが行われるのだ。
場所は、スタジオ棟のメインスタジオ。
必要最低限の機材を残して、楽器や仕切りなどがはずされたスタジオは、観客が充分入っても大丈夫なほどの広さになっていた。
華やかな音楽と共に、開会式が始まり、いつもどこか眠そうな社長が、のんびりとした挨拶をする。
社員のカノや、アキラ、ウシナ、そしてどこからか入ってきたゆっくりが駆け回るなら、最初の候補が、舞台に飛び出してきた。
エントリーナンバー『1』!!
鳥音カリョ(とりおと かりょ)! 年齢、18歳! 身長152cmの体重は秘密!
得意ジャンルは、癒し系!! 人声の他に、自然音を出せるのが特徴だよ!
得意な曲のテンポは、早〜いの! 早口言葉は得意だよ〜!
得意な音域は、普通から高いくらいかな!
みんな、応援してね〜〜〜!
[青いポニーテールのボーカロイドは、リラックスした様子でくすくすと笑いながら、ステージを駆け回る。身動きのたびに、衣装の背の、青い翼がヒラヒラとはためいた]
それじゃあ、カリョ、歌いまーす!
曲は、オリジナルで、『青い小悪魔』!
[衣装とは微妙に嘘がある題名を告げると、カリョは自信満々に歌い始めた]
カリョは小悪魔なの♪
油断してたらパックリ食べちゃうよ〜♪
・・・♪
・・・・・♪
[審査員得点:526(1000)点。しかし、あとで得点に不正があったことが発覚し、本当の点数18に修正された]
-過去のある日-
「アキラさん」
[そう呼び止められたのは、ずんぐりむっくりの男。振り向いた姿は、「キャプトンハーロット」の「トツロー」そのもの。]
「あ?」
「すみませーん。このギミックの股関節の部分なんですけどー」
[女子社員がそう言いかけると、]
「ああ、そこ置いておいて。あとでやっとくから」
「すみませーん、いつもー。アキラさんって本当に優しいんですねー」
[「優しい」は「どーでもいい」の代名詞なんてことは、アキラには十分分かっている。しかし断り切れないのが彼の性分。
フィギュアおたく上がりのロートルボカロ開発者としては、その道では有名なのだが、なにせ出世欲がない。表に出ない。未だに好きな開発に没頭している…と言えば、聞こえはいいが、人の良さが裏目に出て、人のサポばかりで自分の作品になかなか時間をかけられないという有様。
アキラの横には、一体のボカロ。本体はほぼ完成しているが、ソフトのインストールがまだ終わっていない]
「心」がほしいな…。
[ぽつりとつぶやく。
と、そこに、一人の長身の男がやってきて]
「おい、アキラ。できたぞ、例の」
[アキラが飛び跳ねた]
なに!できたか?マジか?マジか?
「ばっちしだぜ。プロジェクトには、お前の名前で登録申請してあるからな」
分かってるって、分かってるって。
テストケースにしましたとか言っておけよ。
「じゃ、プロトタイプの10個から1個だけ拝借してきたの、置いておくからな。これ、申請用紙。早めにだしておいてくれよ」
ああ、分かってる、分かってる。ありがとな。
[そう言うアキラの視線の先には、一個のMPU]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新