611 ぬばたまの檻
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アナスタシア
[ロランの襟を両手で絞る。
女の力の強い腕は人形のように青年を揺さぶり、牙を剥いて]
……
半分じゃ、赤くもなれないのよ…
[ずるりと手を離す。力が抜けて石畳に膝をついた]
【独】 薄命の青年 ロラン
/*
お。アナスタシアが（わくわく）
どうしたら殺されるかは、実は俺もよく分かっていません←
ああ、上を墓で補完してもいいのか。
まあでも、方向性見えてから回想ロールの方が補完しやすそうかな。齟齬出ても嫌だし。
つかこれ、俺が考えるべきなのかなあ。それとも表に任せればいい？ こういう遣り取りって、どちらを選ぶのが正なのか。
経験不足でこればかりは、なんともはや。
*/
【独】 薄命の青年 ロラン
/*
アナスタシア！（わー）
やー素敵だなあもう。うんお任せおまかせ。墓だし楽しちゃうぜ。
ナスとも絡みたかったんだよー。素敵ロールさんだったので！
最期お願い出来てとっても本望。
さて…ラビのログだけでも読んでから寝よう。
*/
アナスタシア
― 井戸端 ―
[ロランを探してグレゴリーが現れたとき、二人はどう見えただろうか。
霞かかった思考で。胸を押さえて苦痛に呻く青年の背中と、その前に膝をつくアナスタシアと。
女にはグレゴリーの歪められた思考の結末など知る由もなかったが]
―― ！
[結局、青年に襲いかかったのは人間だった。
短刀が風を切る音。
背後からの致命的な一撃を、闇色の眸が捉えた]
アナスタシア
[咄嗟にロランの服の裾を引かせたのは、無意識下に凝っていた、タナトスへの反発だったかもしれない。
深く左の背を抉られて崩れる青年越しに、月明かりを浴びるグレゴリーを見上げた。短刀が血を滴らせる]
[ あまい あまい 血のかおり ]
…… 今すぐ、選びなさい。
ここで死ぬか。 生きるかを。
[吸血鬼は唇を舐めると、うっとりと笑んで囁いた]
【独】 ダニール
大事……
きっと、そうなのでしょう。
妹に異変が起きれば気になりますし、
異質となっても気にかける気持ちは変わりませんから。
/*
灰にメモ
城主 イライダ
[射干玉の闇を伝い薔薇の園へと舞い降りれば
ふわりと風が起こりラベンダーの裾と白薔薇を揺らす]
……、…ディアーナ
[紡いでから気付く。
近く見ればローズピンクのリボンに彩られ
その姿も記憶の其れと何処か違っていた]
――…嗚呼。
[トリスから聞いた名を思い出す。
あの時感じたひっかかるような感覚は――]
あなたが、オリガ……
あのこの、妹……
[喪った彼女が大事だと言っていた妹の名を紡ぎ
酷く切なげな瑠璃色がオリガをじっと見詰めた**]
【独】 ダニール
今さらですが、
「ナースチャ」は単なる略称で、「ナスチェンカ」はもう一段階上の愛称なんです。
本当はさらに「召使いか嫌いな相手か、逆に超仲良しな相手」を呼ぶ高度な呼称(卑称)もあるんだけど、
アナスタシアの卑称を調べても良くわからなかった。
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