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ハハッ……。真っ赤だぞ、二越。
[耳まで紅潮する顔を見て、おかしくて、笑ってしまった。そしたら結城に炭酸を吹きかけられ、犬に舐められてべとべとにされていた時の顔を思い出して、さらに笑ってしまった。
なんだか、どうしようもなく、愛しくて。
いつか、自分の心の闇を見せるときが来るのだろうか。そう思ったら……やはり少し怖い。けど。
そっと抱き寄せて、唇を重ねた]
……双海さんかわいい。
[顎をぐりぐりする様子に笑った。]
私一人っ子だから、その気持ちは良くわからないけど…。
とられちゃうような感じなのかな?
でも、二人の関係は、今からだってずっと変わらない気がする。
だって、双子だもん。
それは、ずっと変わらないよね。
/*
煤I!??!
油断していた。
すっ ごい 慌てた!!
狼狽え過ぎて箱周りがお茶浸しに!!!11!(゚Д゚;;)あわわわ
*/
…うっさい。
[ぷー、と。頬を膨らませた。
別に可愛げなんてないのだ。全部鈴が持っていった。
ああ、鈴可愛い。マジで西野いつか本気でボコる。拳で全身整形してやる]
双子、って。
[はて、と首を傾げた。鈴が言ったのだろうか。
少なくとも自分は言った覚えがないので、ちら、と碓氷を見上げた]
違うの?
[きょとん。
苗字は違う。でも二人は仲が良くて、ついでに顔も一緒で。
お風呂での二人は本当に見分けがつきにくかった。]
だと思ったんだけど。
従妹にしては似過ぎてるよね?
[コーヒーのポットを、持って。
部屋に戻ろうと、食堂を出ようとしたら]
ぉ……杏ちゃん。
[食堂の前で、膝を抱えて、愛美と話している。
大体、それで、状況は理解できた。
理解はしたが……かける言葉は、なかった。
自分だって、鈴がどこか、遠くにいってしまうような錯覚は、感じている]
…ああ、ええと。
[ちら、と食堂のほうを見る。西野いつか殺す。
小さく息を吐き出した。西野を呪うことに決めた。
ぐりぐりと、また膝を顎でつつく。西野になんか鈴はもったいない。
とりあえず心の中で散々西野を罵倒する。
流石にあそこまでになってしまうとフルボッコには出来ない。
幾らなんでもそれぐらいの空気は読む]
…まあ、そうなんやけど。
[見分けは身長と豊かさで見分ければいいと思ったのだが
自分が切なくなるので口にはしない。思うだけ]
あ、矢口さん。
双海さんがここから動かないのでどこかにつれてってもいいかなー?
[提案してみた。]
ここに座り込んでると風邪引くよ?
矢口さんがポットにコーヒー持ってるし、もちょっとあったかいとこで飲もうよ。
…わ、判ってる。わかってるから言わないでー…。
[赤いのは嫌でも自覚している。
…のだけれど、指摘されると尚更恥ずかしい。
恐らく赤くなっているだろう頬を指先でぺちぺちと叩いて
――ふと、緩く引っ張られる。
何が起きたのかと理解するまでに、少し時間を要して
その間に、何かが口唇に、触れた。
ぱちりと、一度瞬いて 沈黙。
脳が働き終えるのに、数秒。]
……、…っ、…!?
[流石に驚愕したのか、おたおたと手が動くだけで言葉が出て来なかった。
折角引きかけていた熱が、また顔に集まる。…嗚呼もう、とにかく恥ずかしい。
たっぷり悩んだ割に結局言い返しも何も出来ず、視線が泳いだ。]
…ふ、不意打ちだ…。
……そだね。
[愛美には、頷いて]
杏ちゃん。私たちの部屋でさ、ゆっくりしよう?
鈴ちゃんは、私と愛美ちゃんと同じ部屋だから。
そのうち、戻ってくるだろうし。気になることは、そのとき、ね?
すまない。
じゃあ、今度はちゃんと確認する。
[あわてふためいて、顔を真っ赤にして目を逸らす二越に悪戯っぽく笑いかけた。
そして手は繋いだまま身体だけ離し、左手を胸に当て……恭しく一礼する]
荷物をまとめよう。
多分、すぐに日恋はやってくる。だから、この島を出る準備を。
僕らは……僕らの意志で、この島を出る。そうしたい。
[言い切って……微笑みを浮かべた顔を上げる。真正面から見つめた]
行こう。二越。
[かわいい。じゃなくて]
……いこ、杏ちゃん。
ここにいて、鈴ちゃんと鉢合わせても、なんでしょ。
[立ち上がる杏に、手を差し出して。
その手を杏が取ったなら、202号室へと連れて行こう。
本当は鈴とが一番なのだろうけど、杏が望めば、一緒の布団で寝るつもり**]
じゃあいこう。
[矢口が伸ばした方とは逆の手へ腕を伸ばす。]
どんな愚痴だって聞くんだから。
そんな顔しないで。ね?
[202号室へと向かう。ほんとにかわいいなぁ。]
ん、 …うん?
[…よくよく考えたら確認を取られても、
恥ずかしい事には変わりが無い気がした。自業自得だ。]
――ん、わかった。
[荷物。…そうか。私物も其れなりに部屋に広げている。
洗濯物も放置したままだったし、
…自分の意思で。此処を出るには色々準備をしないと。いけない。
少しだけ …いや、正直少しどころじゃない。
杏とか、矢口とか、碓氷とか。…離れるのがすごく、本当に寂しい。
…嗚呼、けれど。]
うん。行こう、西野くん。
[正面から向けられる視線を、しっかりと見返して。
繋いだ手を漸く、 少しだけ名残惜しげに ゆるりと離した。
自分たちの意思で此処から出る、*その為に*。]
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