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[一方、リルはと言うと]
いや、そう言う心算ではなく。
ただ話を。
ちょっと待て、話を聞け。
逆ナンじゃない!
[声をかけた相手に逆ナンと誤解されて難儀していたとか**]
─ 上層C区・公園 ─
[カウンセリングが始まれば、声が届かない距離を保ってハロルドも散策を始める。
ヴェスとベルが見える位置をキープしたのは、ヴェスに異変が起きた場合を考えてのこと。
万一があれば割って入る心算でいた]
……………
[来ることも無いと思っていた上層区域。
ここは緑溢れる場所であるため、光もあまり気にならない。
光の強い、下層のネオン街とは大違いだった]
…こう言う場所だったなら。
[ドームを出ることもなかったかもしれない。
住む場所の違い。
ハロルドの運命を分けた事柄だった]
………? はらぺこさん…服も、髪も…さっきまでと、ちが、う、けど…はらぺこさんも、まじしゃん?
[さて、ポップコーンを咀嚼しながらそうひとつ訊ねる。
見た目の変化には流石に気づいていたが、それでも彼女をイルマと認識したのはその声と呼び名に心当たりがあったから。
カジノ内での格好との違いを見てカジノのバーカウンターで見かけた男と同じ、『まじしゃん』なのでは?と思ったらしい]
…オークションの余興で、いりゅーじょんショーを、やるん、だって。 …そろそろ、始まる、かな。ショー。
はらぺこさんも、ショー、するの?
[またひとつポップコーンを摘んで、クビをこてり。
その答えはどんなものだったろうか。
答えを聞けば、そろそろ、会場近くで確かめに行こうかなとイルマに告げて彼はふらりと立ち上がって、近くで見学できる場所を探しに行くだろう。**]
/*
つけられてることに気づく→いろんな人間が金属狙ってるとわかる。→オークション開始。出品
Aと遭遇。あのときの借りを返します。
報酬は貰ったけど?
いいえ、いろいろと。助けられました。
(脳内整理)
うん。
[セーガにマジシャンかと問われると>>+2イルマは首を振り]
いいえ、残念ながら。
先ほどのはディーラーの制服ですし――
私は色々な格好をするのも好きなんですよ。
[金髪のウィッグは目の上で切りそろえられた前髪に、丸みを帯びたボブスタイルだ。そのカーブした毛先を手のひらで少し押し上げる。]
そうですね、なんだかせわしなくなってきましたし。
楽しみですね、いりゅーじょん。
『はらぺこさんも、ショー、するの?』
[問われ、イルマはくすりと笑った。]
そうですねぇ……
私は裏方にいるのが好きなんですよ。
[答えになっているような、いないような答えを返す。
セーガが席を立つと、いってらっしゃいと手を振り見送った。]**
ー オークション会場 ー
[オークション会場では既に人が多く集まってた。もうすぐオークションが始まるというタイミング>>4:+20 だからか、もうほとんどの客は、落札者のための席か見学席に移るか、それとも手持ち無沙汰になってカジノの方に出ることを選んだか。 ]
今回出品されるものは…もう片付けられそうだな
なにか分かればいいのだが……
[広い会場に、いくらか今回出品された出品物が展示されていたが>>3:131、>>4:+0、これからステージにあげられるという関係でショーケースごと片付けられつつある。
だが全て片付けきるには余裕がありそうで、展示品を見たいと思えばもう少し調査できるだろう]
ー オークション会場 ー
[オークション会場では、ザワザワとした喧騒が響く。
あとは開幕のブザーがなるのを待つばかり。 迷子の子供も強い大人もステージの幕が上がるのを今か今かと待っていた。]
『きょうはゆーしゃがくるんだってー』
『おひめさまを、からすからたすけるんだって!』
『かっけー!おれもおおきくなったらゆーしゃになる!』
[そんなオークション会場ではしゃぐ子供たちの話し声。手に剣を持つような仕草をしてちゃんばらごっこ(素振り)を始める。親がそれを騒がしくするなといさめてお説教、子供たちは怒られてちょっとチェーという顔]
『大体勇者なんているわけないでしょゲームじゃあるまいし。そんな話誰から聞いたの全く』
[最後に吐いたため息に、子供たちは返事する。]
『誰だっけ?』『何だっけ?』
『マジックが好きって言ってたよ!』
『あのにーちゃんどこいったんだろ?』
[ーーーーーー]
『ようこそ』
[その声は誰かにとどいたか? 届かずともその言葉にはなんの意味もない。 ただの歓迎の挨拶に誰が気を止めようと言うのか]
『どうか楽しんでいってほしいな』
[あとは開幕のブザーを待つばかり**]
─ オークション会場 ─
[会場に流れていた軽い音楽がやむ。少しの後、オークション開始を知らせるブザーがなる。ざわめいていた会場はすっかり静まりかえった。
そこへ鳴り響くファンファーレ。舞台には黒い燕尾服司会者があゆみ出る。]
「レディース!エーン!ジェントルメーン!
本日はお集まり頂きまして、
誠にありがとうございます!」
[司会者は、芝居がかった手つきと共に深々と一礼。
始まりの口上を述べていく。]
「それではお待ちかね。
最初の品をお持ちいたしましょう。
ドーム中に惜しまれながらこの世を去った歌姫、
シルヴィアのサイン色紙です!」
[黒いマーメイドドレスの女が品物の乗った台車を押してくる。そのアップの画が会場のあちこちに設置されたスクリーンに映し出される。]
「さぁ、皆さま!
入札をどうぞ!」
[カーン!と響く木槌の音を合図に、客達が我も我もと入札を始めた。]
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