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[―――――ギイ]
[ゆっくりと、ゆっくりと
音を立てて、門扉が開いた ]
[おまつりが おわってゆくような
せつない おとだった]
欲しいものが有るんだ
良いかな?
[問いかけるは、ルサールカ
笑顔で催促するは美少年]
リンゴが欲しいんだ
甘い、蜜たっぷりのリンゴ
昔ね、お父さんとお母さんが遠くから仕入れてた
あの、リンゴが
[留守がちの行商人の両親と共に食べた
優しい味のコンポート
数少ない、家族団欒の記憶]
[両手を差し出せば
紙袋いっぱいの、真っ赤なリンゴ
赤い夢の続きのような、艶やかな赤
ルサールカが、淡く微笑んだように見えた]
ありがとう
完成したら、ちゃーんと振舞うからさ
[キッチンへ戻りがてら、袋から一つ取り出し齧る
甘い甘いその味は、昔味わったそれのまま
両親と過ごした時間は、まるで楽園のよう
楽園の暖かさを、皆と一緒に――**]
カツカツカツ。
[重い革靴の音。視界に飛び込んでくるのは、横の床を歩く制服姿の男]
(ああ、そうか)
[自分が横たわっている頃に、のんびりと気づいた]
――……。
――…?
――……っ!
[自分を見下ろすその男の口ひげが揺れる。何を言っているのだろうか。わからない。聞こえない。格子一つ隔てた先の景色が、どこか遠くの世界のように思える]
░▓▒▓█▓░░▓▒!
[何か叫んだと思えば、誰かを呼んでいるらしい。が、それよりも彼の足元にいる一匹の蛙の存在の方が今は気になる]
░▓▒▓█▓░░▓▒! ░▓▒▓█▓░░▓▒!
生憎、何を言っているのか……わからない。
[男の足元で喉を鳴らす蛙に答える。口は動いていなかったが、動かずとも話はできる。"彼女達"とは、そうであったから]
それは――だれ、だ?
[直後に沸く疑問。彼女達とは誰の事であったか]
俺は……しても、いいの……か。
[笑い声。楽しそうに話す声が遠く、そして近く]
ああ、わかった。
[望まれた気がして、手を伸ばす。その時、その手に何かが触れる。赤くもなく、黄色くもない。橙色の石――が
砕けた]
(……警官、牢番。この白い服を着ているのは医師か)
[気がつけば、人がいた。傾いた世界は天井を映し出し、三種の男達の覗き込む顔が間近に控えていた]
(色気のないことだ……)
[そんな呟きは、声にならない。ひび割れた唇と口蓋に張り付いた舌が、それを阻害する]
(とことん俺は……ズレ、ている)
[彼女達は何と言っていたのか。それに自分はどう答え、どう思っていたのか。微かな記憶は、有り得ない筈の思い出だった。自分はここで過ごしていたのだから。その筈なのだから]
(……ああ、そうだ)
[手の中には砕けた石の感触が僅かにあった。何故そんなものを握り締めていたのかわからない。判らないが――]
[ロランは目を閉じる。思い出す事を望む様に、忘れた事を忘れるように]
░▓▒▓█▓░░▓▒!!
[揺さぶられる。叩かれる。掛けられる騒音の中に、いつの間にか兄らしき声も混ざっていたが、最早どうでも良かった]
(俺は……)
[あの村でも、あの世界でも――自分は取り零されていた。今更こんな所で、拾われる事もない。だから大丈夫だと、言いたかったが口はもう動かない]
(░▓▒▓█▓░░▓▒……俺は少し眠る。夢を、見たくて、な)
[今はただ眠ろう。いつかまた起きる時の為に――**]
[橙の欠片がサラサラと地面に落ちたの眺めていたが、
スッと立ち上がり、傍らに立つすながみの少女に微笑みかける]
私…帰るわ…
[いつの間にか開いていた門をくぐり、
当たり前のように向かった先は……――――]
[目を覚ますとまだ外は薄暗い]
……今日も寒いわね。
[ストーブに火を入れ、朝餉の支度をする]
ナタリー起きなさーい
[今年で12になる娘を起こし、朝食を食べる]
今日は、お父さんが帰ってくる日よ。
[娘の目が輝く。恋する乙女の目である。
見透かしたように微笑み]
もちろん、ロランも一緒よ
[夫のニコライの仕事仲間であり、弟子とも言えるロランも来る。
ロランは身寄りがないために、ここが彼の帰る家なのだ。
ナタリーの輝く笑顔にこちらも微笑む]
そういえば、おかしな夢をみたわ
あなたが男の子になっていて、
ロランがとてもおとなしい青年になっていて…
このまえ火事でなくなった古い教会にいたんだけど、
新築みたいに綺麗だったの
[夢で見た光景を話す。母のこんな話も楽しそうに聞く気立ての優しい娘である。
そうこうしていると、外でナタリーを呼ぶ声]
あぁ、キーラちゃんたちが迎えに来たわ。
早く支度しなきゃね。
[外に顔を出し、]
ごめんね、ちょっと待ってて。
[これが日常の我が家である。娘を見送り、夫と“息子”を迎えるべく準備するため、
家の中に入っていった……―――**]
『きゅるる きゅるるるっ ぴあ』
[>>4:#2楽しげな声が響きわたる]
ああ・・・。
[女の大切な人形は桃色の光とともに宙に溶けて。
吐息のような声が溢れる。
そう、あの人形は女の手を離れたもの。
砦の牢獄、親友に託したその時に――たとえ貴女のもとにはなくとも]
嬉しかったわ。
[ほんのひとときでもこの手に還ってきたようで。
―――――幻であると知ればこそ。
後悔などしない。この手に取り戻そうとは思わない。
精霊の女ににっこりと微笑んだ]
[坊や達はどうしていたかしら?
その場にまだ姿があるならぽんぽんと抱きしめて、さよならを告げるように額にくちづけを]
ミーシャ。
[衣装は完成していたかしら?それとも幻と消えた?
行きましょうというように、男を仰ぎ見る。
協会への道をたどろうか。
消えてしまったもの、残ったもの。
――ひとつひとつ確かめるように]
ごちそうさまだよ。
[森のお茶会は終わり。その場にいた人にぺこりとお辞儀をして森を抜けていく。
不思議とすぐに抜けられて、教会にすぐ付くことができた。
ここはどこだとか、誰がいたりとか不安はなかった教会。
さらっと風が吹いて。髪を押さえながら見つめ]
…ありがとう。
[誰に言ったのか、誰かにいったのかわからないけどそう呟いて。横にあった水車はかたかたと、鳴っているのを心地よく感じながらその場を後にした。
雪が振っていた綺麗な、聖夜の奇跡−
この出来事は少年の胸に、いくら時間がたとうとも美しく色よく残っていくのだろう*]
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