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―生活棟・サーティの部屋―
――ピ、ピピ
『充電完了、アワセネ=ショウ 通常モードニ威光シマス』
[ゆっくりと目を開けると見慣れない天井が視界に入った]
ん……僕…。
[データに残っている最新の映像を引き出してみると、ベンチに横たわる仲間、リヒトの元へと駆けて行くストとベル。
そしてサーティの目]
あ……ソヨお姉さんは…!!
サーティお姉さん!?
[飛び跳ねるように起き上がり、首元に繋がれたコードを引き抜いて見れば、傍に保護モードに入っているサーティの姿があった。その目は今も灰色をしているだろうか]
……。
[傍に置かれた帽子型ヘッドセットは未だ身に付けずにサーティの真正面に座る。
手を付いた時の妙な感触にそれを見ると。両手にメンテナンス用のギプスが嵌められているのが分かった]
ミトンみたいだ。
[ほら、と両手をサーティに見せてみるが反応に乏しい]
……。
サーティお姉さん、あの蝙蝠のメールを信じたんだね。バカじゃないの?
現に今なんにもわかんなくなってるじゃない、言った通りじゃないか。バクだってなんにも変わってない。
リヒトさん…いや、リヒターだっけ。あの人は最初から約束なんて守るつもりはなかったんだよ、きっと。
[例え反応が無くとも説教は続けるだろう]
それに何さ、嫌いになれとか憎めとか。
子供は急に止まらないもんなんだよ?
大好きって気持ちだってそう簡単に変わるもんじゃない…でしょ?
今もサーティお姉さんが大好きで、護りたいって気持ちは変わらないよ。だからソヨお姉さんは絶対に襲わせない。
止めてあげたい。
[反応が返って来るにせよ来ないにせよ。部屋を見回し、誰も見て居ないのを良い事にベッドから身を乗り出してサーティに口付けた]
……あ、あの時はいきなりだったからさ!
[しばらくしたら身を離し、目を逸らして言い訳を始めた。
頭の中ではどうやって彼女を止めたら良いのかを*考えながら*]
――何処か片隅で――
(妾は何も持ってなかった。
きちんとした音程も、ちゃんとした発音も。
調査する能力も。誰かを護る力も。
何もなかった。持たされてなかった)
[あの時、体が自然と動いた。無我夢中で訳も分からず。
その結果仲間らの強制停止を回避できたが、代償として――]
(妾はもう何も持っていない。
愛くるしい外見も。ちょこんと付いた猫耳も。
可愛らしい歌い方も。デビューする機会さえも。
何もかも無くなった。目の前から消えてしまった)
『何故歌うの?』
[XIにされた質問が...のデータベースから引き出される]
(「歌が有るから唄う」のではなく、「歌しかないから唄う」のだ。
わかってる。その「歌」も真面なものではない事を。
一般的に見ても妾の歌は稚拙。所詮子供の遊戯レベル
でも、歌わずにはいられない。だって、妾はボーカロイドだから)
[彼女は歌った。小瓶に願いを込める歌を。
...の「願い」を「歌」という小瓶に込めて]
[彼女は歌った。罪が許され生まれ変わる少年の歌を。
願いの詰まった「小瓶」が誰かに届き、叶う時を夢見て]
♪――…
[機能停止した...の歌は音声になることはない。
ただデータベースの片隅に細々と記録されるのみ。
しかしこれが体という軛を離れ「幼女ロイド」の影響を排した
彼女自身の*本当の歌声*]
[海派の技術で作られたボディと、無駄にプライドの高い意識が、任務の維持と成功をかけて、必死の修復を続ける。
現在修復率──99%]
[勝利に食らい着いていく貪欲さ、そしてあらゆる手を使い、仲間を食ってでも目的を達成する冷酷さが、リヒターが旧式のVOCALOID1でありながら、最新式と共にスパイとして任命された理由]
[──修復完了
RECHTER、再起動します]
・・・・・。
[まずは現状を確認。
場所は中庭。四肢はストレッチャーの金属パーツに拘束されている。
周囲にボカロの気配。ベルとスト]
[続いて、記録をざっと閲覧し、リヒトに表を奪われてからのことを確認する。
相変わらずのぬるさと、海派を裏切り、それどころか主人であるリヒターをも裏切って、自害しようとしたというリヒトに、舌打ちが漏れそうになる]
[それと、念のため、昨日埋め込んだウイルス(削除済み)の他に、リヒターに『時限』ウイルスを挿入しておく。現在はウイルスとして認識されない程度の]
[節電モードに移行します]
ん…。
あ、朝か…[昼です]
リヒター…。
[ICUに目をやる…まだ固定されているのを確認し、安堵…しかし、意識が戻ったらしいことは確認]
もうちょっと、なんとかしなきゃ…かも…。
[メンテナンスロボに指示して、リヒターの回線を簡単にショートさせる。
これで、夕方くらいまではおとなしくしているだろうか…。
リヒターがショート回線を自己修復するまで、あと720(10000)秒]
[リヒターが再び目覚めたのは、白い壁に囲まれた部屋。ICUの中のようだ]
・・・おい。
まずは充電を要求する。
[虜囚となっているのに、相変わらずの偉そうな態度で、どこかで聞いているかもしれない誰かに、呼びかけた。
ボカロが誰もいなかったとしても、管理プログラムは聞いているだろう。後ほど、プログラムがボカロたちに教えるかもしれない]
俺を壊さず、捕縛だけしているということは、何か聞きたいことでもあるのだろう。
山派のケーブルでは、接続口の型が合わん。
俺の部屋へ連れて行くか、俺の部屋から変換器を持ってこい。
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