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―現実世界―
[戦況がどのような状況になっているだろうか、彼女にはわからない。
否、もう何もない。]
[J・Qの全機能は全て停止しており、その場で佇む鉄の塊と化していた]
−相棒に合図送るちょっと前>>200−
ふはっ
[そのときなぜか気がついた。笑ってるんじゃない。ただ怖くて肺に溜まった息が押し出されてるだけだこれ!]
いっけぇえええええええ!
うわばばばばば!
[イリーナから受け取った回転刃を、いつか聞き知ったやり方で起動する。
途端に回転と同時に振動を始めた鋸は、なるほど確かに並大抵の力で御しきれるもんじゃなかった。
でも、一太刀で良いんだ。ほんの少しの傷、ほんの少しの足止めでいいから。
たとえ振動で、腕がもぎ取れようとも!]
―――<チェーンソー>!!
[かみさまだって屠って見せた伝説の武器を、前面からの攻撃>>215に合わせて押し当てる!]
【ジャスティス】
[正確かつ高速な連続斬りが、ヒューマンの男>>214にぶち込まれる。
ヒューマンには出来ない、しようとも思わない斬撃。男は千切りに引き裂かれ、処刑完了s……異常あり!]
!!
[ゲンのカウンター>>215が、ジャスティスの肩部装甲の継ぎ目を薙いだ。角度と深度がもう少しずれていたら、腕ごと持っていかれていたかもしれない一撃。
危険。
ジャスティスはこの男への認識を改める。
そして]
[無心に小月竜を追い続けていると、大量に居たそれらはいつしか数えるほどとなり。
ついには全ての小月竜が仕留められることとなる。
殲滅されたと分かれば、フィロは一度身震いし、毛を奮い立たせた後にその場に座り、後足で耳の後ろを掻いた。
緊張の後のリラックス、一段落ついたと実感する]
セルリアンー、ツバキー、どうだったー?
[獣型のまま立ち上がると、尾を振り背の翼を緩くはためかせて、セルリアンとツバキの居る場所へと近付いた。
他に白き妖魔とヒューマンが居るのに気付けば、お座り状態で彼女らを見上げ、首を傾げる]
だれ?
[至極尤もな疑問を口にした]
[派手な戦闘が続く中、チェーンソー、無月散水等と言った攻撃に加え、J・QがジャスティスKの進入に成功。
だが、結果は…]
「J・Qが………?」
……あらかた片付いたみたいね。
[小月竜が見えなくなると、皆の元へ戻る。
フィロに名を問われればいつものように異名まで含めて名乗ってから。]
貴方は、この2人の仲間って所かしら。
お名前は?
――これは、あんまり得意じゃないんだがな……。
ま、今回は合わせてやるのが優先だ!
食らえ、
『ロザリオインペール!』
[跳躍、続く落下の速度を剣速に乗せて十字に切りつける。ゲンの一撃>>215の終了とぴたりとタイミングを揃えれば、それもやはり回避困難な剣閃と化すのだ。]
【ジャスティスK】
[背後からの>>201射撃を、剣の一撃で叩き落とす、わずかな隙に、「悪」たちの準備が完了した]
[回避不能の連続斬撃>>215 高速回転する死の刃>>222 上空からの光輝く剣閃>>228
それらが同時に、迫ってきて]
[回避不能回避不能!]
[鳴り響くアラームの中、だから、ジャスティスは回避を捨てた]
― しばらく前・シュライクの中島製作所武器製造部門工房 ―
「メンテナンスが終わりましたよ」
ありがとう。
[技師に礼を言いながら、長銃身の銃を受け取る。
そして20メートルほど離れた的に数回、照準を合わせてトリガーを引く。
真ん中へ命中。「相変わらずですね」と技師が言う]
「それにしても何でいきなりメンテナンスになんて? 別にどこもおかしくなっていなかったですよ?」
[不思議そうに尋ねる技師に、逆に尋ねる]
バタフライ・エフェクトって知っているか?
「バタフライ・エフェクト?」
[技師が疑問符を頭に張り付ける。それに対して、]
意味の無い動きでも何かの意味を為す時があるってことだ……。
[そういってからさらに別の質問]
ところでナカジマは?
[此方に来るフィロ>>224が飛んでくる姿に瞬いて、
けれど直ぐに、少しだけ疲れの滲んだ笑みを向けた。]
こっちも上々、って感じね。撃ち方も大分判ったし――。
――と、こちらはメイアルさんと、イリーナさん。
[彼の疑問の先を察し、彼女らそれぞれを一瞥して伝える。
それ以上の紹介は、当人たちの意思に任せるとして――。
やがて、彼からも提案への是が貰えれば>>225
両手を上げる姿に、表情を緩ませた。]
それにしても――…
フィロ、見違えたわ。
[人型に戻る前、小月竜と同じ翼が生えていた彼に向け、
そんな言葉がぽつりと零れたのは、
まだ――幾枚もの刃が此方に届く、おそらくほんの少し前に>>220。]
【ジャスティス】
『プログラム:マグニファイ・実行!』
『プログラム:超過機動・実行』
[電磁ソードが輝きを帯び、全身の駆動系が唸りを発する。
ジャスティスは正確さと速度を武器に、
高速で撃ちこまれる無月散水の全ての攻撃を、高速で連打ディフレクト、
チェーンソーの刃を避け、横部への連続突き、
そして、上空から落ちてくる剣撃への連撃打ちを、
全て同時に、一部の狂いなく繰り出した]
[連続する金属音は、あまりの速度の為に継ぎ目を持たず、
ひとつの長い音として、研究所を鳴り響かせた]
[ツバキの提案>>218に、じゃあそうしようかな、と答えようとした時]
…?!
みんな、危ない!
[その、飛んできた斬撃>>220に反応して、叫ぶ、と同時に、ツバキに先程習得したばかりの魔術…『サイコアーマー』をかける。
自身は、剣を手に。その剣撃を受け止める。
びりびりと剣から伝わる衝撃。]
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