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[――けれど。]
[ある時、何か思いつめたようにぱちりと強く目を開く。
見上げれば「おいしゃさん」の姿の向こう、
ぼんやりと見えていた筈の
「しらないだれか」の姿は消えていて]
……ぁ、
[びくり、と右手が痙攣するように跳ねた。
云うことを聞かず跳ねる右手。
握りこみすぎたせいで冷えきったその手を、
そろりそろりと、ベッドの上沿わせて伸ばしていった。]
………ぁ、ああ、
うあ、!! ああぁ!!!
[動物のものに似た唸り声が病室に響く]
[ とどいて ]
[ おねがい、とどいて、]
[ ――――とどけ!!]
[その右手にはもう太陽は輝かない。
ここにいるのはちっぽけな美月だけど、
手を伸ばす。必死に、何かを求めるように――――**]
死にそう?
……ミズキが?
[言われて、ミズキのベッドサイドのモニタを見る。
すこしだけ脈が早くなっていたけれど、それは少し泣いているせいだろう。
見上げる瞳は、何かに恐れているような。
強い否定に眉をひそめて、すこしゆっくりと、マッサージするように身体をさすり]
……カスミ。
すこしだけこのこのこと、お願いできるかな。
大丈夫よ、今すぐに、死んでしまうことはないわ。
私、別の子を見に行かないといけないの。
だから、貴女が手をつないであげて。
[ミズキ、と名を告げることはしなかった。
ただ、ベッドをすこし動かして、自由な手を一つ作り
軽く手を伸ばせばふれあえる距離まで近づけた]
― リヴリアの元へ戻る前・ハルのそば ―
[部屋から出る前、一つのベッドの前で足を止める。
ハル。遥。
心拍数も、呼吸も。
ゆるやかに、少なくなっていた。
きっと、止められない。
出来る限りの延命措置はしてある、けれども。
おはなばたけのなか。
そう、聞いた。
ずっと季節は春なのだと。
夏にはならず、ずっと、ずっと]
あなたも、かえりたく、ない?
[グレートヒェンが眠ってしまったように。
彼女もまた、眠ってしまいたいのだろう。
目覚めたとて、絶望しか待っていないかもしれない。
両親も弟も無くして、
夏を終えることなく、夢の中へと入っていった少女]
ハル。
[自分の行為は、見捨てると同義だろう。
まだ手を尽くせることはある、はずなのだけれども]
[まだ夢にいたいと願った少女は。
このまま寝かせてあげるのが、幸せなのかもしれない。
感覚が麻痺しているのだろうか、ぼんやりと思ったけれども]
……おやすみ。
[夢のなかでは、幸せだった?
こんどは、生きて、幸せになってね。
ありきたりの、祈りを捧げて、彼女のそばを後にした*]
― リヴリアのそば ―
……リヴリア。
おまたせ。
[といって、彼女が待っていたかどうか、わからないけれど]
そろそろ、いいかな。
あなたの身体が、限界に近いと思うの。
[す、と目を伏せる。
冷たい身体は、どれだけ温めても温まることはない。
それは、彼女も理解しているはずだけれども]
いくよ。
[リヴリアが満足した頃―、声をかけて、彼女を抱き上げる。
冷えた身体。
代謝もままならない身体にはきつい場所であろう。
静かに廊下を歩いて、ベッドへとまた寝かせる。
折れた腕には添えものをして、
点滴を繋ぎ直し、酸素マスクを取り付ける]
しばらく、あなたはそのままになるわ。
ベッドから動くのも禁止よ。
……落ちたってダメだからね。
[ないと思うけど、というように付け加え]
もうすこし元気になったら。
お花でも、お供えに行きましょう。
それには、すこしは動けるようになることが必要だけれどもね。
いい子にしてるのよ。
[ゆっくりと頭をなぜて。
ベッドサイドモニタを確認すると、少女たちの部屋を後にした]
[それは、諦観にも近い思いだった。
自分にできることは何もないからと、どうにかしたい、という気持ちを封じ込めて眠る。
隣の少女が、全身で苦しみを表しているように見えたのも相まって。>>92
――逆効果、だったのだろうか。『しなないで』と言ったのは。
苦しいならいっそ死んで楽に。分からなくはない。
恋に破れた後、そんなことを考えなかったといったら嘘になる。
振り向いた医者の彼女の顔をぼんやりと見返していると、唐突に響く、声。>>97
ことばを持たないそれに、少女はひどく揺れた。揺らされた]
わたし、が……?
[小さく、首が動く。まるでいやいやをするように]
― 少し先の話・グレートヒェンとハル ―
[墓石が建てられ、最初に花を供えたのは、
あの日からしばらく経ってからの事だった。
ベリーと、花かんむりと。
少女たちから聞き出したものを、すこしだけ。
Ifの話が頭をよぎる。
もし、グレートヒェンが屋上へのとを開ける前に気づけば。
誰よりも早く、遥を夢から覚ましたら。
耳に残る機械音。
ずきりと痛む良心]
……良かったのよね。
[よく晴れた日だった。
2つ並んだ墓石の前に、しゃがみ込む。
この二人は。
また別の夢を見ているのだろうか。
それとも、もう夢はみていないのだろうか。
もし、叶うならば]
[別れの時は訪れた。
どれほど留まろうとも、きっと満足するなんてことはなかったのだけど、促す先生が私の身を案じていたのは理解できたので、拒むような真似はしなかった。
最初に盛大に暴れた後ろめたさもあったのは確かだ]
またね…ぐれいへん
こんどは あなたを……
[それでも名残惜しくて、身体が離れることに抵抗を見せる。
理性をフル動員させて、離れたがらない指を一本一本離して…最後に中指が彼女の身体からはがれたとき、小さく呟のだった。
さよならは言わない
彼女が残してくれた心の温もりは、私の中にしっかりと根付いていたのだから。
それに……また逢えると確信していたから。
この世での生を全うすれば。きっと]
[小さく頭を振る。
さらりとした茶髪が、揺れる]
ちゃんと食べなさいよ。
ベリーだけじゃなくてね。
[ふ、と笑うと、裏の墓地を後にした。
夢から現実へと目を覚ました少女たちが
起き始める時間――*]
ん?どうしたの?
[せんせ、と呼ばれたことに、目をぱちくりとさせる。
そうして紡がれる言葉に、さらに目を見開いて]
……ええっとね。
まずは、骨折を治すことがさきね。
肋骨が治らないと、まず。
いつから…かしらねえ。
[カルテをめくりながら、うーんと顎に指を当てて]
体力がそこそこ戻ってから、ね。
4年間寝たきりだったのだから、相当落ちているわ。
[折れていない方の腕を撫でる。
それこそ、注意していないと折ってしまいそうなほど、細い腕]
しばらくは点滴だけれども、もうすこししたら重湯からはじめて。
ごはんを食べられるようになってから、リヴリアの身体との相談ね。
もちろん、早く歩けるように、すこしずつマッサージはしていくわ。
それも大事なリハビリ、だからね?
[焦らず進めていこうね、と含めるように]
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