人狼物語(瓜科国)


1062 【完全RP村】少女の夢村


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道化師 リヴリア

[不意に身体が浮いたように錯覚する。
……いや、錯覚ではない。身体に伝わる微かな体温が、今誰かが私を持ち上げて、そしてさっきまでいたベッドに戻そうとしているのだ。]

 ぃや……

[抱え上げる手から逃れようと手足を動かす。
……ばたばたと。

私にとっても多大な苦労だったものが泡沫に帰す。
元より那由他が如き離れていようと行こうとした場所。
それだけ強固に渇望した想いだった。
夢のセカイの私ならば、その飛び逝く翼めがけて一億の夜をも越えていこうと。
それほどに焦がれた想いであった]

( 27 ) 2013/02/13(水) 21:34:39

道化師 リヴリア

[だが……これは夢のの話ではない。
あくまで現実
幻想世界で己が欲望に浸り溺れていた代償は
現実で重く重くのしかかる。

……抗い逃れようと振り絞った力は、いとも容易く防がれる]

 やらぁ…!
 ……ぁましないれぇ!

[抱え上げる腕をふりほどこうと、まとわりつく腕に爪を立てる。
食いちぎろうと歯を立てる。
その者は当然自身の身を案じて籠の中へ戻そうとしていたのだろう。
取り乱しさえしていなければ、きっとわかったことだ。
その者は現実を知る者なのだから。

けれど、その時の私は現実をまだ理解してはいなかった。
だから暴れた。渾身の力を振り絞って逃れようと殴りつけようとした。
自らの行動を阻害しようとする名も顔も知らぬ邪魔者へ──]

( 28 ) 2013/02/13(水) 21:34:57

道化師 リヴリア

 ぁして! ぇいへんのぉこいぐのぉ!

[──現実は現実だ。
息の根すら止めてやるつもりで殴った拳は、ただ弱々しく彼女の胸をぽすぽすと叩いただけ。
骨まで砕くつもりで噛みついた歯は、ただあむあむと彼女の皮膚を甘噛みしただけ。

懸命に這った足跡も距離にすればたかが知れてるだろう。
健常者ならば一歩、二歩と闊歩とすら言えぬ距離でしかなかったはずだ。
この距離を進むのにいったいどれほどの時間を費やしたことだろう。

これが現実、これが身の程]

( 29 ) 2013/02/13(水) 21:35:21

道化師 リヴリア

 ぃやら! いゃらぁ!

[ばたばたと暴れる身体はいとも簡単に抱きかかえられ、抵抗と呼べぬ抵抗はただ自身の体力を奪うだけで……容易く元いた場所へと戻されるのだった>>20]

 くしょう……ぃくしょう

[それでも抗い続けたのはその気質故だろうか?
何かを語りかける声、それがどんな声なのか男なのか女なのかそれすらも分からぬほどに、私は暴れ、逃れようと身をよじらせた。
錯乱──端から見ればそう捉えられるだろう]

( 30 ) 2013/02/13(水) 21:35:45

道化師 リヴリア

[その、常の者からすればささやかで、けれどうざったい抵抗は
そう、腕や足を縛り付けられるか、弱り切った身体が生命の危機を察知し脳との伝達を遮断して強制的に眠りにつかせるまで続いた。

だから、目の包帯を外され>>20語りかけてくる彼女の声>>21を感知したのはあれからしばらく経った後のこと。

落ちたときの衝撃で、腕の骨と…あとは肋骨もやられたか?
全身を強烈な痛みが駆けめぐる。
病み上がりどころか病んだままの身体が、その無理な行動によってオーバーヒートする。
そんな鬱屈とした熱……熱と痛みを歯を食いしばって耐えながら……

私は“身の程”を知ったのだった。]

( 31 ) 2013/02/13(水) 21:36:07

道化師 リヴリア

 ……あなたは だれ?

[解かれようとする包帯。その箇所は私の責であり恥部でもあった。
解かれていく感触に、羞恥と恐怖で身を強ばれば、そんなことなどお構いなしに包帯の感触は消えていった。
触れてくる外気がやけに冷たい。
解いたということは目をあけろということだろうか?
私はおそるおそる瞼をあけようとする。
──霞む白、ただ白い霧が眼前に広がっていた。
いや、右目は漆黒の中だ。そこには元からもうないものしかないのだから。
では左目は? 思い起こすのは閃光……翻る光と染め上げられる赤の世界。
けれど、今は…ただ白の世界が横たわるだけだ。

嗚呼……見えない。何も見えない。
見て良いと言ってくれたのに、皆を見てと言ってくれたのに。
その術を私は持てず……おめおめと現実に横たわる]

( 32 ) 2013/02/13(水) 21:36:23

道化師 リヴリア

 ぅう……

[悔しさでこみ上げてくる涙を必死に堪えながら、それでも私は声の方へ顔を向け、そんも声に向かってひとつを尋ねる]

『ぐれいへんはどこか』……と* 

( 33 ) 2013/02/13(水) 21:36:39

太陽の子 ミズキ

― 少女たちの部屋 ―

[この部屋には数人の患者がいるようだ。
 慌ただしい空気にそのことを悟りながらも、
 美月はまだここで何が起こっているのかを知らない。

 カーテンという白い膜で分けられた空間、
 補聴器も眼鏡もない状態では
 だれかの会話など聴き取れやしない。

 ひとつの命が途切れる電子音>>18も、
 「新しいおいしゃさん」が流した涙も

 若葉の色した眼はぼうっと天井を見上げる。
 見上げて、夢の名残に浸るように彷徨う。

 ――――けれど]

( 34 ) 2013/02/13(水) 22:00:18

太陽の子 ミズキ

[なにかが地に打ち付けられるような音>>6
 カーテンと聴覚隔てた此方にも届く。
 それが――夢の中で見た、
 墜落していく「白い翼」と重なって
 美月は酷く怯えたように瞳を揺るがせた]

 ぁ… ぁう……… ぁぃでる……

[ ないてる、女の子 ]

[喉を震わせて、揺らぎ続ける視線が
 けれど声の聞こえた方角へと向けられる。]

( 35 ) 2013/02/13(水) 22:01:13

太陽の子 ミズキ

[廊下の方から届いてくるその声>>28
 叫んでいるだとか、喚いているとかの方が
 幾分か正しい……のかもしれないが。

 その声の叫ぶ言葉までは聴き取れなくても
 「女の子がかなしんでいる」と
 美月に思わせるには十分だった]

 ………ひぅ…… ぅ…

 ……っ、

[怯えが許容値に達したのか。
 それとも、感情の伝播を拾ってしまったのか。

 少女の胸が浅く上下に動く。
 引き攣る声とともに、
 寒々しく荒れた真っ青な肌に雫が流れ出す]

( 36 ) 2013/02/13(水) 22:03:38

太陽の子 ミズキ

[幼い頃からの病院暮らし、
 だれかがだれかの死を嘆く光景なんていくつも見た。
 夜空のお星様になって行ったこどもは
 そう珍しいものじゃない。
 次は自分の番かと怯えることはあっても、
 こどもたちの死を嘆き想い弔い
 いちいち涙を流すことなんて、美月はしないのに]

 ………っ、 ひぅっ、
 はぁっ、はぁ、 ふぅ……ひぅっ………

[酸素マスクが不規則な呼吸で曇る。
 胸が苦しい――苦しくて、詰まりそうで、
 動かない腕を動かし動かない身を捩り苦しさを堪える]

( 37 ) 2013/02/13(水) 22:10:17

太陽の子 ミズキ

[
  まっ白なつばさの天使さま
  わたしのゆめの天使さま きこえますか

  まただれかが死んでしまったようです
  どうかどうか、その子を
  つれて行ってあげてください
  しあわせの空へ
  お星さま「とおひさまとおつきさまの近くへ

  おねがいします
  みんながいる星空へ  つれて行ってください   ]

( 38 ) 2013/02/13(水) 22:13:04

太陽の子 ミズキ

[握り締めた右手に左手を重ねて、
 重ねた手をぎゅっと握り締める。
 夢の中で「天使さま」と繋いだ手を
 守るように、祈るように
 美月は、ちいさくちいさく身を*丸めた*]

( 39 ) 2013/02/13(水) 22:15:33

医師 シャルロッテ

[いや、と小さい…いや、大声を出しているつもりなのだろう声が、胸の中でする>>27
 それを物ともせず、白いシーツへと寝かせる。
 
 ……が、それでおとなしくなるはずもなく。
 ただ、叩かれる拳は白衣にわずかな皺を作るのみ。
 噛まれる腕には、あとひとつ残らない。

 いやだ、はなして、じゃましないで。ちくしょう。
 
 そんなことを言いたいのだろう音が、暴れる体の奥から聞こえてくる。
 鎮静剤でも持ってくればよかったか、と考えて。

 結局のところ、ひとまず手を手近にあった包帯で縛る。
 こういったことは好きではないが、
 そうでもしないと彼女―リヴリアにとって、危険だった]

( 40 ) 2013/02/13(水) 22:53:22

医師 シャルロッテ

[一つ、その中で気になることがあった。
 えいへん、と聞こえる発音。
 グレイヘン、グレートヒェンとつなげるまで時間はかからない。

 彼女もまた、夢のなかにいた一人だ、知らないはずもあるまい。
 そんな話は聞いていたのだから。

 ……ただ、目の前の包帯だらけの少女が、ない力を振り絞ってまで自分に抵抗し、
 グレイヘンの名を呼び動こうとしたのか、

 …それだけが分からなかった]

( 41 ) 2013/02/13(水) 22:53:33

医師 シャルロッテ

[縛り付け、しばしおとなしくなってから。
 ふう、と一息、ついた。
 ……どこにその力があったのだろう、と疑問に思いながら、とんとんと腰をたたく。

 そうして外した包帯。
 右目はきっと見えないだろう。
 左目はまだわからない、が。
 苦痛に歪ませながらも、うっすらと開く瞳を覗きこむ]

( 42 ) 2013/02/13(水) 22:53:44

医師 シャルロッテ

私?私はね、シャル。
……貴女の、お医者さんよ。

[あなたは誰?という声>>32
 あまり口にしなかった医者ということば。

 ……すこしだけ、牽制のニュアンスを含ませて]

貴女が眠ってから、4年が経ったわ。
わたしのこと、見える?

[視力が残っているかの確認。
 光は見えるのか、両目とも見えなくなってしまったのか。
 まだ新人だった頃、この少女を迎え入れた時のことを、
 少しだけ思い出した]

( 43 ) 2013/02/13(水) 22:53:55

医師 シャルロッテ


……ぐれいへんは。

[どう答えるべきか、考えあぐねていた。
 死んでしまった。
 そう答えるのは、簡単ではあるけれど]

ここには、いないわ。

[まだ身体はあるけれど。
 そう答えるしか、なかった]

( 44 ) 2013/02/13(水) 22:54:08

医師 シャルロッテ

――さっき落ちた時に、どこか痛めているでしょう?
すこし、触るわね。

[話を変えるように、彼女の身体に触れる。
 表情をみながら、歪むところをだいたい把握して、
 一旦カルテに記入した。

 ……入院してるのであるから、その治療は通常に比べて楽であるけれど、
 体力のなさと栄養不足が問題となるだろう。
 おとなしくしなさいとばかりに、髪を手で梳いた]

( 45 ) 2013/02/13(水) 22:54:18

お花畑の ハル、太陽の子 ミズキにハリセンしようとした! しかしシャレにならないダメージを与えそうなので自粛した!

( A26 ) 2013/02/13(水) 23:07:11


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