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[しかし何か考え事に没頭しているのか反応の鈍いセロンに、それ以上踏み込むことはせずに]
…キア様、新しいカクテルをご用意しますね。
[何となくキアとセロンの間に走る…いや、セロンのほうが一方的に発している…緊張に弾かれるようにして、厨房のほうへと。
途中、いまだにテーブルに伏して寝入っているナタリアに声を掛けるかどうか迷い、余りにも気持ちよさそうに寝ているので結局そのままに]
ごめんなさい、お願いします。
[叱られてしょぼんとしたがおかわりと聞けば嬉しそうに顔を上げる。ゲルダが去り寝ているナタリアはさて置き、セロンと二人きり。微妙な雰囲気。これは昨日も感じたもので。静かな沈黙が流れる]
キア様は…自棄酒を呷りたいというわけでもないのかしら…?
結局前向きに、という感じなのかしら?
どうするのが良いと思いますか?
とりあえずですが、強制カットはしないでいいんじゃないでしょうかね。
皆さんの判断に任せると言うことで。
/*
おそらくはですが、
残されるなら残されるで、めいっぱい遊ぶ。
落ちるなら落ちるで、下でめいっぱいいちゃつく。
と割り切っているのかと。
[厨房の中。新しいカクテルを用意する。紅い色が何かを煽ってしまったのだろうか?だったらと、今度はココナッツリキュールにブルーキュラソー、パイナップルジュース、そして牛乳、これらをシェイクして、クラッシュドアイスを詰めた大型のゴブレットに注ぎ、パイナップルとレッドチェリーを飾ってストローを添える。
色鮮やかな青い、甘酸っぱいカクテルが、少しでも心を晴れさせてくれるのではないかと考えて]
…どうぞ、ブルーコラーダです。
[自分にはヤマモモのシャーベットをマティーニグラスに盛りペリエを注いだものを用意して、キアの斜め向かいの席に座り、スプーンではじける泡を掬って口へと運ぶ]
……。
[あくまでも意識をペリエシャーベットに向けているように見せかけながら、目の端でキアとセロンを交互にちらちらと]
ただ、シリル様のことがありますので…。
ちょっと微妙ではあります。
シリル様の扱い如何で次第にも思えているのですが…。
/*
それならば良いのですが。
[...は、ベッドに寝転がりながら、昨日ナタリアの手と重ねた自分の手を見ている…]
ナタリアさん…
[...は、ナタリアの事を考えると妙に気恥ずかしくなってベッドの上でごろごろ転がった]
…僕はナタリアさんの事が気になってる。
好きになってると思う…だけど…
[...は、一昨日ゲルダにフラれた事を思い出す]
僕は…ゲルダさんがダメだったからナタリアさんって思ってるだけの…ただの女好きなんじゃないか…?
僕のこの気持ちは本当にナタリアさんへ向けられたものなんだろうか…
[...は、ナタリアへの想いに気付きながらも、少年特有の潔癖さから、今の自分がとても汚らしい存在に思えて悩んでいる…]
わぁ、綺麗ね〜。まるで海の中みたい
[穏やかな色に染まったカクテルをみつめつつ今度はゆっくりとグラスを傾ける。甘酸っぱい味が心にひどくしみる気がした]
おいしい・・・・。
[カクテルの色に心を静められ甘酸っぱさに人生の味を感じる]
ゲルダさんはなんでもできるのね〜、うらやましいわ・・・。
[実は料理関係は破壊的で、思わず思い出して遠い目をしてしまう]
[ゲルダに声を掛けられてから随分と時間が経った頃だろうか、集中していて気付かなかったが漸く顔を挙げて辺りを見て]
……?
[声掛けられてたよな…と独りごちて。一度手を払ってから広間へ向かうも、何やら入り辛い空気にも見えて]
…どうしようかな…
[暫く様子を見ることにしてもう一度掲示板へと目を遣り]
もう少し様子を見ましょうw
これでも、トム君のことは買っているのです。
ゆれて葛藤すること自体は、大事な大人への階段です。
行動起こしたらアウトですけどねw
[...は、起きてから何も口にせずずっと悩んでいた為、空腹を覚えた]
…お腹すいた…そういやまだ何も食べてないや…
[...は、シャワーを浴びて最低限の身だしなみを整えるとポロシャツとジーンズといういつもの格好で広間へ下りて行った]
(昨日みたいに誰も広間にいないといいんだけど…)
[...は、広間の微妙な空気を感じ取り動けずにいた。]
……。
[このまま寝たふりでも続行すべきだろうか。
キアやゲルダに背を向けたまま、ぼんやりと前を見つめている。]
[今日も今日とて日課をこなし、一息つこうと屋敷に戻ってくる。玄関をくぐり、掲示板に目をやって足を止める]
カーラさんは、ちゃんと島を出られたんですね。
よかったよかった。
ちょっと寂しいですけどね…
[その流れのまま掲示板を追い、驚愕する]
は?
ポール君も島でたのですか?
なんで?どういうこと?
[もう一度掲示をしっかりと見直す]
カーラさんはともかく、ポール君の名前も間違いない…
キアさんと一緒かと思ったけど、キアさんの名前はないし…
なんなんだこれ?
そりゃ、急用とは書いてあるけどさ……
[少し釈然としない思いを抱きながら、広間に向かった]
[ゲルダに注文を聞かれたのにも上の空で、
一時の沈黙、張り詰めた空気を纏っているのは自分だけだと気づいて、こっそりと苦笑する。
やがて、ゲルダが戻ってきてキアと二人、飲んでいれば、
意を決して立ち上がり、近づいて]
…お嬢さん方、混ぜていただいても宜しいか?
[微笑んでキアの真正面の椅子を引いて]
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