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[イルマに声をかけられたあたり、>>+26
リルの念話が届く。]
………
[少しだけ、何か考えるように、目線を上に向け]
……レート…?
[そう、ポツリと呟くが、
そのつぶやきは果たして、彼女に聞こえただろうか*]
あ、そろそろ開始だ。
[ぱくん、と指先で林檎とブルーチーズのカナッペを口にやり、美味しそうに味を堪能すると、最後に一口残った林檎の炭酸水を飲み終えた。グラスを返しがてら見学側のスペースを横切る]
お手洗い行っとこ。
[そうして手洗いから戻ってくれば、オークションはブザーとファンファーレをもって開始となり、第一の品が入札にあげられたのだった。落札の度に、オークション会場は熱気に包まれてゆくようだった**]
……?
…レート…?
いや…し、て、ない。
[確認してない、と。続けるが、
リルの言葉から、とても嫌な予感を察し、
言葉が途切れ途切れになる。*]
でも、私はこうしてまだ生きてますから。
いつか克服して、あの人みたいにたくさんの人の支えになりたいとは思ってるんですよ?
まぁ、仕事よりも美味しいものを食べたり、遊びに行ったりする方に情熱は傾きがちですけども。
[ そう言ってから、何かに気づいたようにヴェスを見る。]
私がカウンセリング受けてるみたいになっちゃってるじゃないですか。
[一つため息をついてから水を飲んだ。**]
― オークション会場 ―
[イルマはサングラスをほんの少しずらし、スティーブに顔を見せる。ただし、周りの警備には見えないように。]
先日はからくり箱の解錠をどうも、
ありがとうございます。
[それで、スティーブにはイルマが何者か通じるだろう。]
あのパズル、一体どんなものなんでしょう。
組み立てると何か価値がある、とか。
[そこまで言って、イルマははっとした様子を見せる。]
……いえ、突然失礼しました。
"何でも屋さん"があんな高値で落札したものがどんなものか、
気になってしまって。
お仕事に関わる事ならもちろん秘密で構いません。
[小首傾げ、スティーブを見た。]*
やっぱりか……。
オークションってのはな、場合によっては多額の金が動く。
特にここは上層区域のカジノだ、中層や下層で行われるようなものよりも高額の取引も多いはずだ。
その場合、レートを設定して競りがしやすいようにすることが多い。
大体が100倍か、1000倍だろうな。
[嫌な予感を察しているのだろう、スティーブの声は途切れ途切れだ。
それを決定付けるようにリルはレートについて説明を入れる]
1000倍だとすると、相当の金額になるぞ。
[想像しただけで眩暈がしそうだった*]
ー オークション会場 ー
…おい何してる、スティーブはやくしろ
来ないなら先に見てるぞ。
[先に契約書を書くスペースに入っていたユウヅキは、誰かと話すスティーブに>>+33>>+34そう声をかける。声からは色が抜け落ちているかのような印象が掴めるかもしれない]
[そしてしばらく金額のところでフリーズし>>+27]
……ーーー……ーーー。
[ようやく金額欄から顔を上げ正気に戻る。
出品者のデータ、出品保証などの契約、このオークションを企画した組織などの情報が載っている。どこまで真実なのかは不明だが…]
………
[間違いなく、目の前にいる『取引人』がその息に掛かっているものだと探偵の鼻が告げていた。]
[スティーブが来てからも、しばらくユウヅキは詳しい契約内容について聞きながら時間を稼ぐ。何かヒントになりはしないかと*]
/*
イルマが今のコーディネートを全く気に入ってないログも落とし損ねてるな。
百歩譲って金髪ボブとエンパイアドレスは認める。
でもサングラスとエンパイアドレスはないと思うの!
って。
せめてスカーフでもまいてあげたいところ。
─ カジノ ─
[ここで頭を抱えていても仕方が無い、と。
重々しい溜息をついた後に顔を上げる]
……オークションは”黒”として、カジノは分かっててやってるのかどうか、だな。
知らないなら、そこから吊り上げるのは難しい。
「あっちに行った2人に任せた方が良さそうっすかね?」
情報はあちらの方が得やすいとは思う。
だがこちらでも何か手がかりになるものを……
[言いながら、ふと見た羅針盤の動きに言葉が止まった。
羅針盤の針がぐるりと動き、ある方向を指し示している。
オークション会場ではない、カジノの卓が並ぶ方向だ]
「たいちょー?」
…別の手がかりが見つかるかもしれない。
[CoCについてではなく、例の事件についての]
あっちだ。
[羅針盤が示す方向を確認し、ドライを連れ立ち歩き出した*]
あ、あの時のお客さん。
さっき、カジノの方にいませんでしたっけ。
[ずらされたサングラス。そこから覗かせた顔を見て、
からくり箱をもってきた客だと分かった。]
……んー…
価値、というか…
[パズルのことを言われれば、
返答に困り、首筋に手を触れつつ、歯切れ悪く言えば、
>>+36ユウヅキに声をかけられ、]
あぁ、そうしててくれ。
[そう言って、先にユウヅキは契約書を確認しただろう。そのあたりで、リルの念話が届き、レートの話を聞く。]
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