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それから…
イリーナ?イリーナー?
[シップ発着場を走って、呼んで、じきに見つけることができただろうか。見つけたとき、イリーナは、何処に向かうかで迷っている様子だったから>>23]
―――あのさ。頼みたいことがあるんだ。
[信頼できるって言い切れるだけの付き合いがあるわけじゃない。直感に頼るしかない。でも、今、信頼して頼めるのは、イリーナだけだ]
シックネスをやっつけることができそうな強いヒトにさ。
渡してほしいものがあるんだ。
あ!もちろんイリーナが自分で使ってくれてもいいよ!
でも、独りだときっときついだろうから。仲間を集めて。
えっと、これ…
[売店で購入した、一番大きくて一番頑丈な薬ビンに詰め込んだ、ちゃぽんとたっぷりの粘液]
シックネスに対抗できるワクチン。
…少しだけ、ヒトが変わったみたいになっちゃうかもだけど。効果は、保障するから。
[ラーシナがその身をもって、効果は確かめてくれた。それを、託す]
探すなら、テレビで話題になってるリージョンがいいかもしれない。きっと腕自慢のヒトが集まってるだろうから。
[いつか、もう、ずいぶん前のような気がするけれど。みんなで探索した、パーミュの遺跡でのことを思い出す。そうだ。遺跡といえば]
足がないなら。シュライクの中島製作所ってとこに行ってくれれば―――もしかしたら、シップが使えるようになってるかもしれない。
このワクチンと。それから、これ。見せたら、きっと分かってくれると思うから。
[ジャッカルのおっちゃんが届けてくれて。さっき、IRPOに頼み込んで、ラーシナの荷物から持ってこさせてもらった“ガラクタ”を、一緒に渡す。
シップが出てきた遺跡から一緒に見つけたもの。
中島製作所のヒトとは、一度、シックネスに感染してから顔を合わせている。
ガラクタとワクチンを一緒に渡せば、きっと伝わるだろう]
クーロンの藪医者 ゲンは、半妖 ヴァレリー にうしろゆびをさすことにしたよ。
スーの代理だって。そう伝えて、くれれば。
ごめん、こんな急に。
さっき会ったばっかなのに。
でも、頼めるヒトはイリーナしかいないんだ。
わたしは、…行かないと。お願い。だよ。
[厚かましいことは百も承知で頼み込むイリーナが、持ち逃げしない保証なんて何もない。それも承知だ。それでも。
頼み込んで。イリーナは、受け取ってくれただろうか。無理なら。IRPOに頼めるだろうか。ああ、でも、彼らは大きな組織だ。動くのには相応の理由が要るし、身動きするのにだって手続きが要る。それらが有効なときもあるのだろうけれど、今は―――]
…お願いしても、いい、かな。
[最後にもう一度だけたしかめて。イリーナが引き受けてくれるなら、持ってるだけのクレジットを渡す。こう見えて、スーさんはお金持ちなのだ>>0:148。シックネスをどうにかするのに使ってもらえるなら、きっとそれがいい。
そうして。踵を返して走り出す]
─ 闇 ─
[ケヴィンと手をつないで、扉をくぐる。
最後に一度だけ、振り返った。
くらやみのなか、
ひとりで、
ただ、そこにいるかた。
「大事なものを置いていかなければいけない」
その話が本当ならば、あの方は誰かの「大事なもの」だったのだろうか?
[そうだといいな、とミアは思った。
あの方はたぶん、ミアなどでは拝謁すら許されないような、格の高いお方。
出会った事も、生きて御前を辞すことができるのも、恐らく二度とない奇跡。
なのに、なのに恐れ多くも、
とてもさびしそう、
に思えたから。
だから、あの方を「大事」だと思っている誰かがどこかにいるのなら、
あの方もその誰かを「大事」だと思っているのならば、
それは幸いだと思ったのだ]
ふへっ。
[走りながら、へんな笑いが漏れた]
ふへへへへへ。
[可笑しいから笑ってるんじゃない。いや、おかしくなったから笑ってるのかもしれない。―――こわい。]
好きにしろって言ったの、相棒だもんね。
[こわい。きっとものすごく強いジャスティスが。きっと特別な二人の間に踏み込むのが。それで相棒に嫌われるかもしれないのが、こわい]
けど。でも。好き勝手しちゃうのって、最っ高に『生きてる』って感じじゃない?
[それでも、なにより。見てないところで相棒がやばいことになるかもしれないっていう、それがなにより、一番こわい。超こわい。
だから、もう迷わない]
今行くからね、相棒!待ってなー!
[もう、足手まといがどーだとか、こーするべきとかあーするべきとか、気になんてしないのだ。だってそれが、生きてるっぽい!**]
─ 扉のむこう ─
[生きて出られた。喜びより先に放心と、信じられない思いが来た。
知らないうちに、ケヴィンの手を力いっぱい握っていたことに気づいて、慌てて力を緩めた。
そして、>>+15謝るケヴィンを、不思議そうに見る]
ケヴィンさんは何も悪くありません。
それどころか……、銀翅の君の時も言いましたが、生きて帰れただけで大勝利ですよ。
ケヴィンさんは、本当に凄いひとです。
最上級クラスの妖魔ふたりの前から、無事に帰ってきたのですから。こんな人間はきっと、数えるくらいしかいません。
[どちらともなく、それ以上、あの方について話すのは止めた。
そう、このまま「忘れる」べきなのだ。誰にも話さず]
あ……ここは……。
[周りを見回して、ミアは驚きの声をあげた。
夜の城塞。天を貫くような「針の城」の傍に広がる「根っこの街」。
ミアは思わず、隠れるようにケヴィンの背にくっついた。]
吊り→占い→襲撃だから、
吊:スー
占:ゲン
襲:JQ
……で、3人落ちは可能。
JKによって、3人は倒されたけど、アザミが生き残ってとどめさした!だとかっこいいかも。
[>>51の様子を見るジェイコブ。ジャスティスK…あの...を負かせたメカか?]
「退避行動かい?現場様子を見なきゃならないからできないね!
この事を記事にして全世界、全リージョンをあっと言わせようとしているからね。」
[その言葉を誰にも聞かされる事はなく、ジェイコブはさらに様子を見る…。*]
――IRPO・シップ発着場――
……ん?スー?頼みたい事?
[悩んでいた所で、少し前に知り合って、自分の生まれた所に話をしたりした、『生きてる不死』がそこにいた>>59。]
え?強い人に渡す?
シックネスの特徴って言えば――
対抗できるワクチン?
そうですね、単独でやれるような相手ではなさそうですし、仲間を探して、渡せそうな人に、渡してきます。出来ればPTを組んでいる所がベターですけど…
[増殖して、だんだんと増えていく性質。質もそうだが量が厄介なモノ。
頑丈そうな瓶を受け取り、小さくうなづく。今話題になっているリージョンといえば、二つ。オウミとドゥヴァン。]
シュライクの中島製作所?んー、当たってみます。話が通っているなら、そこまで難しくはないですし。
託されました、が――ただ、一つだけ。
[ガラクタも受け取って、けれど、話を切らせない。
何かに行く前に、言わないといけない言葉があると思ったからだ。
真剣な顔で、その瞳を見つめて]
何かを託すって言うのは。『生きてる』を繋ぐ為の行為。だからって――全てを投げ捨てるのは、違うんですよ?
”託すという事は物だけじゃなく、この先だけじゃなく、自分の生き様も託す”って事なんですよ?
だから、全てを託すのは、死ぬ時だけで良いんです。
死ににいくんじゃなければ、せめて、生き残る算段を――常に考えるんです。打ち勝つ必要があるのなら、打ち勝つ術を。
ったく。仕方ないですね。シックネスには役に立たないでしょうし――
[何と戦いに行くのかはわからない。今使用としている事が正解なのかもわからない。けれど。補修したばかりの荷物袋から鋼鉄の鋸を。伝説の武器と言っていたソレを代わりに渡そうとする。受け取って行くのかはわからないけれど。自分も、急ぐ。]
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