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みんなの期待を背負うのが怖かったり、
失敗したらどうしようと臆病になってしまうのは…
私もわかります。
でも、ただ我慢しなければいけない決まりもないのでは?
魔女だって、魔女である以前に一人の人間なんですから。
誰かに不安な気持ちを打ち明けるのが悪いことだと思わないし、
潰れないためには必要じゃないかな。
[この部分は、親しい間柄が相手ほど意地を張りがちな
自分も直さないといけないところだったりするけど]
オリガも、あなたへこの言葉を伝えて欲しいと言ってました。
『小さな奇跡でも、起こせるなら素敵な事だと思うから。
魔法、是非試してみて欲しいな』
『何が起こるのか、見てみたいよ。
私は、何かが出来るっていうだけで、凄いと思うんだ』
…………って。
[ヨールカに降る銀の星。
星を受けて輝く、てっぺんの折れた柄付きブラシ。
眩しそうに、眸を細めて見上げた**]
[ふと、柄付きブラシの上で小さな影が
もぞもぞ動いているのに気がついた。
何だろうと、少し背伸びし目を凝らして。
すると自分の視線に気づいたのか、
慌ててそれはぴょいーんとヨールカから飛び降りて
様子の窺えない反対側へと隠れてしまった。
飛び去った拍子にてっぺんから落ちてきた銀の星、
そっと掌で受け止めて首を傾げた**]
―聖堂―
もがもっふ。
[案の定、プリャニキは1つで収まるはずも無く
リーリャにもう1つとおねだりして同時に咥えている男。
蜜菓子を2つも口に入れて甘すぎやしないか、などという心配は
この男には無用なのだ。]
ほーほはお、ふふひょーほひふぇんはほ。
[キーラとリーリャ、2人の質問に答えようにも
全く意味を成さない。]
で、えっとな。
なんて言えば良いんだろなァ…
扱った事の無い素材を使ってるから失敗続きで疲れたっつか
誰かの為に細工すんのは初めてだから、調子が出ねぇっつか。
[男にしては珍しく、弱々しい笑顔を見せて
背後に出来た失敗作のくすんだ虹色を指した。]
ガラスの中に、オーロラを創りてーんだよ。
方法は色々ある…はずなんだけどよ、
やった事ねーし何度やっても失敗するしで。
[仕方なし、と別の何かを作ろうと思い描いたのか
男の頭上にまた違う色彩のガラスロッドが現われては
落ちて来る。]
……ガラでもねー事、やってるからかね。
[手に取ったガラスロッドの色は、無色透明と虹色。
熱して溶かして、楕円形を象って行くこの瞬間は
いつもなら凄く楽しいひと時のはずなのに、
今は焦りばかりが募っているようだ。]
でも、何べん失敗しても諦めるかコノヤロウ。
成功するまで続けてやる。
2人とも頭良いし、なんか良い案があったらまた教えてくれや。
俺はしばらくこっから動かねーと思うし。
[チリチリリとうっかり前のめりになって
前髪にパーマが掛かっていても気付かないまま、
自分を奮い立たせるかのようにいつもの子供のような
笑みを見せた。**]
[>>36に、にんまりとした。まるでこどものように]
それはよかった!
―――そう、いうものかしら。
[>>37の言葉に、僅かに首をかしげる。
かつての魔女たちもそうだったのだろうか?
自分であるがための不安なんて、あったのかしら、と思いを巡らせる。
契約しちゃう方ではなくって]
そうなのか……――。
[噛み締めるように]
オリガが…?
[言伝を聞くと、相手とは逆にやや視線を下げて目を細めた]
何かができるのは、なにも魔法だけじゃないのにね。
オリガだって、大切な人のためになら奇跡を起こせる―いや
あの様子だと…「起こしてる」のにさ。
[小さく呟いて、笑った]
[触れる手が、身体が、体温を持って傍に居る。
それが、涙が出そうなくらいに、うれしい。]
オリガ、声、……
なかないで
[彼女の声が聞けた事が嬉しくて、穏やかに笑う。
それでも、落ちる涙を拭おうと指を出して ]
[残された花の名を、知らない。
ランの一種だろうか、と形状で考えるくらいしか、わからない。]
[花のことは、彼女が居たから知っていたのだ]
オリガ、…
[残された花を片手に、目から涙が落ちる。
――“また”、手を離してしまった]
[それから、ヨールカの美しい飾り付けを見なおして、]
あなたもそうでしょ?
この輝きって、きっとそう。
[相手が誰なのかは自分は知らないが、きっと――
オリガとレイス、あと不躾な男と無茶を言う女性、
それからメーフィエと誰かさん―重ねあわせて]
よし、ともかくアレ取りに行かなきゃ。
[さて、折れた柄付きブラシは直さなくては。
気合を入れなおすと、メーフィエに別れを告げただろう。
そして足元にぺったんぺったん 何かがついてくる―]
[彼女に飾った、銀の薔薇。
こんどは、彼女の傍にあればいい。]
[ああ、喉がぴりぴりする。呼吸が辛い。
嗚咽をあげてしまいたくて、何も言いたくない]
[アングレカムを手にとり、目を閉じる。
―― その拍子に、涙の粒がまた落ちた**]
[ぱたぱたぱた。…――ぺったんぺったんぺったん]
……
[くるっ ――シーン]
……。
[くるっ!]
みぃ〜〜つぅ〜〜〜け〜〜た〜〜ぞぉ〜〜
[カエルのような。妖精のような。
そんなのが廊下で振り返った足元にいたのであった。
やや悪い顔でニヤニヤとしながら捕まえようとする]
あんたの仕業だったのね、全部!
[「全部」が何をさすのか不明だが。ひょーい、と「それ」は手の間をかすめて、からかうように消えた。]
……またからかって!
[かつかつと廊下を行く彼女の後ろを、またぺったんぺったんとついてくるものがあるのであった**。]
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