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[食堂車の中には、フードを被った女の人がいました。
自分の身に起こったことを伝えたくて、必死に服を掴みます。けれどもそれでは何も伝わりません。
ですから少女は、広げたナプキンに食べ残しのソースを使って文字を書きました。
みはいる さーしゃ じんろう なかま
大きく大きく、そう書きました。
そしてまた、後部車両の方へと駆け出し出ていってしまいました。まるで誰かから逃げるように。
まるで誰かを捜すように。]
-特等室-
[シャワールームに飛び込むと、胃の中のものをぶちまけた。何度も何度も…。このまま水を浴びてしまいたかったが、すぐに動けないのは拙いのだと、どこか冷静に判断した]
[気だけが急いて、誰かの肩を借りることさえ思いつかなかった。
撃たれたと言い張るロランが居ないから、回りの人々は半信半疑なようで。それがもどかしい。]
ろらん、ねえ、いるの、へんじして、おねがい……!
[こんな時なのに、目の前が霞む。後頭部の傷がずきずきと痛む。]
なたりー、はやく! ろらん、さがして……!
[生まれて初めて。失うことへの恐怖を味わっていた。]
−廊下−
[しばらく廊下からシャノアールの部屋の様子を眺めていたが、
覚束ない足取りで出てきたサーシャに、]
私、先に行くから。ゆっくり付いてきて。
[そう声をかけて、踵を返して先を急ぐ。
一部屋一部屋ドアを確認しながら。]
[指先は力なく落ちる。
重い目蓋を支えていられなくて、目を閉じる。
再び開くことがあるのか、わからないから。
黒い瞳は、目の前の男の顔をじっと見つめて。
それはもう一度、静かな微笑を浮かべた。
閉ざされた目蓋の裏で、
夜の中、ちらちらと降り積もる雪が、重なる]
[血の道しるべをつけながら、どうにかたどり着く。
破られたドアの向こうには、二つの影。]
……ろらん!!
[駆け寄るけれど……その肌は、いつもにまして蒼白。]
ごめんなさい! ごめんなさい!! 俺が首しめたりしたから、ねえ、やだ、お願いろらん、いっちゃやだ! やだ!!
[涙が、あふれていた。]
−一等車両とある個室前−
[すぐに、酷くドアの破損された部屋が見つかった。
ノブを回すことなく、押すだけでドアは開いて。
元来た道を振り返つつ、部屋を覗く。
サーシャは付いてきているだろうか?
この部屋も血の臭いが充満している。]
見つけた…。
[ミハイルとロラン、二人の姿を見つけて、溜息をついた。]
でも、ごめんなさい。
救急箱は食堂なの、急いで取ってくるから、待ってて。
[部屋のドアの前に、灯りのついた燭台を置くと、
慌てて食堂へと救急箱を取りにいった。]
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