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自己修復プログラム緊急停止。
[ピー]
異常発生ノ為、自己修復プログラム緊急停止シマシタ。
[独特の機械音を微かに発した後、ゆっくりと目を開いた]
……起動しました。
ユーザー登録をして下さい。
[何も映し出さない瞳で、感情の全くない顔のままそう静かに訴えた]
・・・・あ、あ、あ・・・・!!!
[ソヨは生きている、生きているが・・・これで生きていると言えるのだろうか?!]
どうすれば・・・!!
いえ、い、一時的なものかもしれません。まずはメンテナンスルームに・・・。
[ぼんやりと動かないバクを見続けていたが、ぐっと強く唇を噛み締めてソヨの方へと向いた]
ソヨお姉さん…データ、消えちゃったの…?
[皆の傍に駆け寄ると、気付く]
あ・・・あぁ・・・・ァ・・・、バク・・・君?
どウしてキミ・・・が、止まって【死んで】いルんだイ・・・? ドうしテ・・・? ぅ・・・っぐ、バク君!バク君っ!!
[地面に横たわった燃えるような紅い髪をした少年に縋りつく。 先程の最小限に止めたハッキングの影響も出ているが、気付かない]
ッ―――――――!!!!!!!
[声にならない声で友の名を呼んだ]
ユーザー登録をして下さい。
ユーザー登録をして――
もしユーザー登録をしていただけない場合、起動を続けることができなくなります。
複数でのご使用であれば、その人数全てのご氏名をお教え願います。
[目の前のリヒト達も、バクの前にいる者達にも頓着せず、淡々と自分の役目を果たそうと口を開き続ける]
[通信回路にも慟哭は響く]
ッ―――――・・・ッハァ、ハァ
ゴめん・・・ごメンよ・・・僕ノせいデ・・・キミは・・・僕ガ壊れテ【死んデ】おけバよかッタ・・・ゴメんなサい・・・
[友に捧げるのは、謝罪]
[同じ事を何度も何度も繰り返すソヨとリヒトの傍でしゃがんで]
リヒトさん、早く連れて行ってあげた方が良いよ。
処置が遅れたら……ソヨお姉さんがソヨお姉さんじゃなくなっちゃうかも知れない。
僕、そんなの嫌だ。
もう誰も居なくなって欲しくないよ。
機密事項の為、その質問にはお答えできません。
[問いかけに表情仕草で反応する素振りは見せず、言葉では応じた。ただその質問にはにべもない]
ユーザー登録をして下さい。
複数でのご使用であれば、その人数のご氏名をお教え願います。
企業、団体でのご使用であれば、その代表者、責任者のご氏名をお教え願います。
うぅ・・・ぅゥ・・・
[嗚咽を抑えきれないようでバクに縋り付いたまま暫く動けないでいると、>>47 ソヨの機械的な声が聞こえてくる]
ぁ、ソヨ・・・サん・・・っぐ・・・ぅ・・・
(このノイズは・・・ハッキングの影響・・・? マズイ・・・!)
くっ、『アクセス―――データ保護―――XIII』
[ソヨが動けているのを気付いて安堵したが、今度は自分のデータがハッキングの影響から狂いだしている事を自覚して応急的に沈静化する]
ッ・・・ふぅ・・・ソヨさんは・・・一体どうしたんですか・・・?
これは何が・・・?
[幾分かの冷静さを取り戻して、リヒトやショウに問いかける]
[ショウの声>>49にうなづいて]
ええ・・・。僕も、ソヨさんにも・・・他の誰にもいなくなってほしくない・・・!
すみません!
どなたか、バクさんをお願いします・・・!
[ソヨをお姫様抱っこにして、駆け出しながら叫んだ]
ソヨさん!
貴女のユーザーは・・・「貴女自身」!
貴女自身の名前は、「転音ソヨ」!
貴女が所属するのは、「山派」!
貴女がいるべきなのはここ、「山派ボーカロイド候補生養成村」!
そして、貴女を必要としてるのは、貴女に戻ってきてほしいと思っているのは・・・、ここにいる全員です!!
どこにも行かないでください。ソヨさん!
ソヨさん!!
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