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[ぎゅう、と手にした凶器を握る。
鞘の無い剥き身の刀身は、紅く濡れている]
[紅に濡れた黒い獣。陶然とそれを見詰めるサーシャの瞳]
――止めないと。
[独りごち、扉へと向かう。
辺りを薄明るく照らす燭台は、遺体からナイフを引き抜く際に床に置いたまま]
[ナタリーが後に続こうと続くまいと、其れを気に掛ける事は無く。
既に嵐の去った隣室へ、そうと知らず向かう]
― 一等車両・シャノアールの個室 ―
[其処に残るのは、獣の爪痕と諍いの痕跡。
割られた窓からごうごうと吹き込む夜気と雪とが、冷たく頬を打つ]
[転々と廊下へと続く血の跡は、月明かりが途絶えた先まで続いているのだろうか]
…………誰かいるのか?
[最早無人と思えた室内に、人の気配がする。
灯りを持ってくれば良かったと早速後悔しながら、月明かりを頼りに気配を辿って]
ベルナルトくん?
……おい君、起きて、何があった!?
[気を失う青年>>102の姿に駆け寄り、肩を軽く揺する。
近くにシャノアールの遺体もあるのだろうけれど、やはり彼女の意思は視えないままだった]
― 列車外・屋根 ―
[身を休める。
と言っても、傷から出ている血が凍るのを待っていたか…。
強靭な身体は、身に鉛を持ったままだが、そのことが急速に命を脅かすことはなかった。]
グルルルル……
[そして、ゆっくりと動き出す。
最後尾までたどり着くと、そのタラップに降りた。
姿は、半狼といった感じで。]
― 最後尾から自室へ ―
[傷は一旦凍ったとはいえ、また自らの熱で溶ける。
ただ、噴出すほどではなく、ぽたりぽたりと背中から血を落としながら、自らの部屋に入った。
そして、クローゼットを開け、簡易な寝具を見つけると身に着けた。
そう、今は、人間としての割合が戻っている。]
っ……はぁ……はぁ……っ!
[息が切れる。ナイフを構え、少女を追いかける青年。……どちらが悪役か、誰が見たって一目瞭然。]
ろらんを、ろらんを!
[足の遅い青年。それに加え、全身の怪我。割れた頭。……追いつけない。倒れるのが先か、取り押さえられるのが先か。]
ろらん……!!
[視界が揺れる。走る少女の背に、ナイフを投げつけた。
……血のにじむ腕に、投擲用では無いナイフ。届くかはわからなかったけれど。]
―個室―
―――…ッ、
[惨劇の部屋から、遠くはない個室に逃げ込んで、
鍵をかけたところで少し気を失っていたらしかった。
焼けるような痛みで覚醒する、出血はそう多くない。
掠めた弾丸は臓器を傷つけてはいないようだ。
もっとも手当ても出来ずに放置したままでいれば、
どうなるかは明白だったけれど――]
―――………、
[朝まで持つか、持たないか。
時を待たずとも喰らいにやってくるものがあるか。
薄暗い室内と同じく、先は見えない]
………っ、
[彼方で呼ぶ声がする。身体を揺さぶる手で意識を引き戻せば、は、と大きく息を吸い込み、そして吐いた。
寒いのは、割られた窓から絶え間なく冷気が吹き込んでいる為だろうか。]
ダニール……か?
[未だ少し朦朧としているか。頭が重い。
呼びかける声の主に、顔だけを向けた。]
何が……ああ、
[言葉の意味を理解するまでに、少々の時間を要した。]
人狼がこの部屋で暴れてやがった。
カチューシャが人狼に襲われかけてて……後ろでロランとサーシャが何か揉めててな…縺れ合って倒れた所までは見たけど、そっちはどうなったか分かんねー。
どっちかが攻撃たのか、人狼が急に苦しみ始めて、窓が割れて………それで、…それで?
あー……
獣の爪受けちまったもんで、其処から先は…悪い、覚えてねー。獣は死んだか逃げたかしたんじゃないかと…窓から。
[茫漠とした意識、説明をしようとする言葉も断片的で要領を得ないものにしかならなかったが、倒れる直前に見た物をダニールに伝える。
そして、この部屋で見た者が消えている事に気づくと、表情を曇らせた。]
― 自室 ―
[ロランが撃たれたことはさすがに知らない。
ただ、ロランから撃たれたというのに、彼女のことを恨む気など微塵もないことに気がつく。
むしろ、撃たれて、今も流れる痛みが、確実に正気を保たせていた。]
――……ッ
[人狼としてではなく、人間としての意識が高まれば、顔は歪んだ。]
[そのとき、声が聞こえる。>>131]
は?
[それはサーシャの声で、呼ぶ名はロランだった。
その声色に、ロランに何かが起きたこと、容易に想像できる。]
――……ち
[動けば傷からは流れ落ちる血。
だが、身体は立ち上がり、廊下に出る。]
――……
[声のする方向へ。
ロランの匂いを探して、二本の脚で歩き出す。]
―個室―
[止まない後悔という思考が意識を保たせる。
気を失ったままのサーシャを、置いてきてしまったことが、思い出される。あれの狙いはサーシャに向いていたのに。
3発目の銃声を聞いた覚えはないけれど、意識が保たれていなかったのかもしれない、確証はない。]
……ああ、
[じわりじわりと、白を染めてゆく赤。
銃創を抑える手は生温い鮮血に塗れて――
残る弾丸はあと2発、もっとも銃はもうこの手にない。
ましてこの状態では、引き金を引けるかどうかもわからない。
これではもう止めることは――殺すことは出来ない]
― 廊下 ―
[移動中誰かとすれ違っただろうか。
ロランの匂いを追うのだが、それ以上に匂ってくるのは鉄の匂い。そして、火薬の匂い。]
――……
[嫌な感じがするのは、撃たれた場所から血が流れているからだけじゃない。]
[薄暗い室内、窓の外、
降る雪の白さだけが仄かな灯りのように、綺麗で。
手を伸ばそうとしても、やはり届かない、けれど]
――……、い
[血が失われているせいか、寒さに口唇が震えて。
それなのに、傷口だけが焼けるように熱い。
目蓋が重くて、
とてもおもくて]
[目を閉じてはいけない、と思うのに]
[そして、匂いに確実に、その撃たれた人物が特定できた。]
ロランッ
[そして、顔を歪めて、ロランの血の匂いを嗅ぎ分けていく…。
やがて、一室の個室の前までくると開けようとして、鍵に阻まれ、ノブをガチャガチャさせ、ノックした。]
ロランッ
くっ
[獣の鼻は確実にそこにロランがいることを確信していた。
完全体だったら、そんなドアを壊すなど、そう難しくもなかっただろう。
しかし、現段階では、それは、おそらくはかなりの命を削る作業だったが…。
自分でもなぜそうするのかわからない。
だけど、気がつけば、ドアに体当たりを繰り返す。
やはり傷は新たに破れ、赤黒い血が飛び散った。
が、幾度めかの、何十回めかの体当たりで、ドアが開けば…]
ロランッ
[床に血だまりを作っている白い女を発見しただろう。]
けーだーもーのー…。
[そう呟きながら、ベッドのシーツを引っぺがし、
肉片と血だまりばかりのシュテファンにふわりとかけた。
それは、すぐに血が染みだして、赤黒く染まっていく。]
…気休めにもならないわね。
……ぅ
[ナイフを無理矢理投げたところで、力尽き、ずるずると壁伝いに崩れ落ちた。
誰か女の人の声が聞こえる。ナタリーか、サンドラか、いずれにせよカチューシャのしたことを信じてもらえるとは思えない。]
……ろら、ん……
[戻らなければ。手当てしないと。ゆっくりと食堂車に背を向ける。ロランが別の部屋に逃げ込んだことなど知らないから、一歩一歩、シャノアールの部屋へと。]
痛い……痛い……
[うわごとのような、うめき声。
この間の人狼騒ぎはあんなにも幸せだったのに。さっきまであんなに昂揚していたのに。
狼がそばにいるのに、どうしようもなく辛かった。]
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