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[サーシャが何か叫んでいる。
ロランの首に手が掛かる。
カチューシャは逃げ出せただろうか。
あの獣の名は―――
どれも確かめることの出来ぬまま床に頽れ、意識を手放した。*]
[けれども誰も助けてくれません。
元よりヒーローなんてものがこの世に存在しているなら、少女の家族は誰も死なずにすんだのですから。
ヒーローは、どこにもいません。
だから少女はよろよろと立ち上がり、ぽてりと羊さんを取り落とし、両手で部屋に備え付けられた水差しを持ち上げ、そして…]
[こわいこわい、サーシャおにーさんの頭めがけて、思い切りそれを振り下ろしました。
がちゃんと、陶器の割れる音が響きます。
非力な少女にだって、出来ることはあるんです。]
あ……。
[吹き込んできた冷気に、髪を乱され、視界が奪われる。
何があったのかと振り返れば……狼の姿は、ない。]
……え?
[落ちてしまったのかと、誰かが言ったか。大きな獣の圧迫感が無くなれば、部屋は、妙に広く。悪い夢の後のよう。]
……ぁ
[ロランの首に手をかけていることに気づき、顔が、一気に蒼白になる。]
ろらん、ねぇ、ろらん?
[真っ白な首に残った赤い指の痕。それが怖くて……ロランの肩を揺さぶり続けた。]
[だから、青年は気づかない。少女が何をしているかなど。
……否、はじめから視界に入ってなどいなかったのかもしれない。
音。痛み。目の前の光。初めに感じたのはどれだったか。]
……いた、い。
[自分の気持ちも、今何が起こったのかも、なに一つわからなくて。
痛みだけを感じて……どさり。ロランに覆い被さるように、倒れ、意識を手放した。]
[冷気に意識が少し覚める、白さの残る視界に移る姿を捉えれば
赤黒く汚れた指先は、己の首を絞める手首を掴もうと力なく伸ばされて]
――……、
[彼もまた泣くのだろうか、
言っている言葉の意味にまで思考は回らないのに、
彼が泣きそうだ、ということだけはわかって、
泣かせるのは嫌だな、と思って
意識は途切れたのか、続いたのか、わからない。
どちらにしても、それは一瞬のようだった]
[ぜぃぜぃと。
少女は呼吸を整えながら、割れた水差しの取っ手を放り捨てます。
そしてローラお兄さんの身体をゆさゆさと揺さぶりました。心配するように、その瞳を覗き込みながら。]
[揺れる。揺れて。吸い込めば。
喉を冷たい空気が通りすぎていった]
――…ッ、ほ、けほッ
[急いた呼吸に咽て咳き込めば、振りかかっていた冷たい滴。
明瞭になった視界に映るのは少女の姿、そして覆いかぶさるような温かい重み。
2人を見比べるように、黒い瞳は動いて――
少女にむけて大丈夫、とでも言うように目元を緩ませた]
―――……、りがと う。
[狭まった喉は掠れて、上手く音を紡げなかった。
なるべく衝撃がないように、サーシャの身体を支えながら、その下から這い出る。落ちたマフラーは彼の体の下にあるので、とりあえずそのままに諦めた。
銃は再びコートの下に、仕舞いなおして。
伏したサーシャの髪を一度撫でて、立ち上がる]
………、
[窓は深い闇の外、雪は吸い込まれそうな白い渦、
床に赤黒い痕は転々と続いていたか
近づけば、窓枠の上に手を伸ばし触れてみる]
[少女は辺りを見回します。
おねーさんの死体。
今は気絶している、身を挺してかばってくれたべるおにーさん。
割れた窓と、割れた水差し。
折り重なるように倒れている、サーシャおにーさんとロランお兄さん。]
‐食堂車‐
[...は車内の騒動を余所に、一人悄然と佇む。]
孤独で寂しい獣よ。貴方の行く末を見て差し上げましょう。
{18月:正}{19太陽:逆}{13死神:逆}
[...は、タロットカードを取り出し3枚を捲る]
[状況を確認すると、ロランお兄さんの手に自分の手を重ねて、引き金が優しく指を離そうとします。
信じて。
そう言うかのように、こくんと一度頷いて。]
月の正位置…意味は…不安、不満、嘘、裏切り、水面下の陰謀
太陽の逆位置…争いになる
死神の逆位置…孤独…孤立
…寂しい獣よ…貴方は、不満や不安から闘い、争い、そして闘い争うほどに、孤独、孤立を深めていく。
なんという、寂しく悲しい因果の鎖。
貴方がこの定めから逃れる事はあるのかしら…
――……、
[少女の手が固まる指先に伸ばされる。
ハンマーに触れぬように、示唆しながら、その手を預ける。
追わなければ、と気は急いていたけれど]
[ローラお兄さんから黒くてごつく、少女の手には不似合いなそれを受け取ると。
少女は躊躇わずにそれをサーシャおにーさんへと向け、かちりと撃鉄を上げました。]
[その銃口が倒れたサーシャに向けられれば、息を飲んだ]
カチューシャ……!
だめだ、それを返して。
[撃鉄の挙げられた銃の危険性はわかっていながらも、咄嗟に手を伸ばす。よもや今度は銃を奪おうとする側になるとは予想できるはずもなく]
[それを予想していたかのように銃口をローラお兄さんの腹部へ向けると、二度連続して引き金を引きました。
乾いた音が連続して鳴り響き、腹部へと二発の弾丸が吸い込まれていきます。
それは少女には不似合いなほど、慣れた動作でした。]
う……
[小さなうめき声。青年が、まだ生きていることを示すもの。
ああ、自分は今何をしていたんだっけ。視界はぼやけ、揺らいだまま。思い出せない。思い出せない。]
あ……
[視線をかろうじて動かす。なんだか黒いものが見えて。まぁるいもの。穴の開いたもの。なんだか見覚えのあるもの。]
ぁあ……
[ロランに、謝らなきゃ。
そう思う。頭をかばうようにのろのろと、動かない手を動かした。]
[ロランは声を上げただろうか。なんだか全てがスローモーションに見えて。
まだ半分見えない視界。血が足りなくてしびれた腕。力の入らない足。……構うものか。カチューシャへと飛びかかる。]
殺してやる殺してやる殺してやるっ!!!!
[先ほどロランに向けたものとは比べものにならない、明確な殺意。ポケットのナイフを抜いた。]
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