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…そう、少しでも眠れたなら、良かった。
[夕べより幾分か疲労の色の薄れたトロイの顔>>92を、
ちらと見遣る。…嘘の可能性もある。
けれど昨日のトロイの昏く深い苦悩と悲痛の滲む瞳>>21を
思い出せば、頷いた。今日の彼も昨日と同じ彼ならば。]
リー・リーを助けられなかったのは、私も同じよ。
霊能者だったの…。
私が…一番守らなきゃいけなかったのに。
私が…裏切って、殺したのよ…。
[予想しえなかった偶然の采配とはいえ、
もしドラガノフが、信じて票を預けた昨日から、
既に憑狼だったなら…。
肩に触れてくれたリー・リーの手から伝わる
温かな感覚が蘇る。噛み締めた唇に苦い血の味が滲んだ]
……シュテファンが、ドラガノフに私のことを頼んだ?
そしてドラガノフが、トロイに?
[微かに瞳を瞠る。一瞬、自分を憎んでいた筈のシュテファンが
そんな頼みをするはずがない、と否定しかけて。
最後の、彼からの謝罪と掌のぬくもりを想う。
昨日のトロイの“用心しろ”>>3:159の言葉からも、
その内容が全くの嘘とも思えず]
……ええ、そうよ。私は占い師よ。
私がまだそうか、疑われるのは無理もないけど。
[トロイの仄めかし>>92に、泣き笑いのような表情で頷く。
占い師であることで、憑依される危険はあるかもしれない。
寧ろ、来ればいいとすら、思う。
憑依される寸前に薬さえ捨てられれば、
後はこの壊れかけの心臓が、殺してくれるだろうから。
そう上手くは、いかないだろうけれど]
……誰も信じられなくなる状況だからこそ、
ドラガノフを、信じたかった、の。
信じられる、と思いたかった。
自分の手で…占いで、
一人でも助けたかった…守りたかったの。
昔…誰も、守れなかったから。
[でも、もしもそれが間違っていたとしたら。
一番信じてはいけない人を、信じたのだとしたら]
[―――…ふいに、吹雪に真白く染まる窓枠が
カタカタと風鳴りする音が、鼓膜を突く。
反響するように次第に大きく、身体の内に響く音は。
9年前の記憶が叫ぶ、
恐怖に怯える子ども達の震える鳴き声。
兄を想ってたミレイユの、喰われ利用され、
残骸となった小さな身体の声なき悲鳴。
苦悶の表情を浮かべ喉を裂かれた、シュテファンの
抜ききれなかった半分の剣の無念の呻き。
“必ず仇は取る”初めて耳にした、
ドラガノフの噛み締めるような声の誓いに変わる]
……トロイ、ごめんなさい。
[トロイのナイフは見えていた。
ドラガノフが信じられる存在ならば、引くつもりだ。
けれど――もしも、ドラガノフが”人間“ではないなら。
信じられない存在ならば。
身の内に湧き上がる憎しみと、
燃え上がる熱に似た怒りを、向ける先は一つしかなくて]
[昨日の明け方の、見極めのひと時のように。
信じられたなら、剣先を退けるかもしれない。
けれど、信じられないと感じたなら、一瞬で喉を切り裂く覚悟で。
僅かに離れた距離から、
その冷たく光る切っ先を―…ドラガノフの脈打つ喉元に向ける*]
(まだ、イライダが白と決まってはいない。
テレーズが新しい情報から先回って演じている可能性を、考えなければいけない。
あぁ、でも……また、ひどい顔してんなって言ったら、『どんな時でも女に言うことじゃないわぁ』って…言うのかな……)
[昨日、鋭い手合わせのなか柔らかな表情を見せたポラリスを。騒動以降人が変わったようになりながら、雪の中のフィグネリアに触れたアミルを。そしてイライダを。
──人と信じて説得しながら、疑わなければならない。
暁色に苦痛が宿るのを見ていられなくて、それが昏い炎の色になるのに気付くのは遅れたろうか]
―資料室―
[常は体温の低い身体が、指先まで熱い。
カタカタと、雪鳴りの音が煩いくらい耳奥に大きく響く。
速くなりかける呼吸を、鎮めるように少しだけ深く吐いて]
…そうね、”今“のお互いを証明しようのないのは、
昨日と同じ、ね。
[少し前のドラガノフとの会話を思い出す。
少なくとも信じられると思えた昨日と同じ記憶があるらしい、と
微かな安堵が表情に滲んでいたか。
昨日の彼が既に憑狼なら、全くの無意味だが]
[昨日のように、回りくどい方法で、信じて貰うことは出来ない。
数瞬の躊躇いの後、左指の命綱の薬入りのポイズン・リングを、
抜きっとって、近い距離でドラガノフに放った]
……じゃあ、これでどうかしら。私の命綱よ。
薬がなかったら、痛むのと、
発作が起きたら死ぬのは話したでしょう。
もし信じて貰えるなら、お願い。本心だけを、話して。
[彼が薬を捨てれば、あと数時間の命かもしれない。
もしドラガノフが憑狼なら昨日の抵抗しない様子から、別だが、
一般的な憑狼なら、こんな馬鹿はしないのではないだろうか。
もし彼が人間ならば、信じられるかどうか見極めたいという、
それがイライダに示せる最大の、
自分が人間であることと、信頼の可能性の証明だ。
彼が憑狼なら、内心で大笑いされるだけかもしれないが]
[ああ、でも……本当に?
共通する癖というだけの可能性は?
一昨日までのドラガノフの眼差しを求めて、記憶を探る。
たった数日前のことなのに、もう遥か昔のような気さえする。
平和ボケした支部だと愚痴を零すばかりに、懐かしい日々。
柔らかな花びらのような、穏やかな時間。
もう二度と還らない命と、笑顔と。
左胸の奥が、常の痛みとは異なる慟哭に軋む。
その平和を守ろうとしていたのは、彼だ。
事なかれ主義だの、昼行燈だの云われつつも。
深く張った根で支え、広げた枝葉で皆を守り、
静かに枯れゆかんと願う、大樹のような人。]
[ドラガノフが、一度でも
イライダを、まっすぐに見つめてくれたことが、あっただろうか。
数瞬後、少しだけ哀し気な翳りの過った瞳で、
目の前の片目の男を、怒り混じりのまっすぐな眼差しで睨んだ]
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