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因んだものって言うか……
[一旦作業の手を止め、休憩だ休憩!とひとつ伸びをして
ステンドグラスを見上げる。
たまごと交互に視線を遣り、それからロランへ。]
そんなに大きくなかったけど、俺が住んでた村の教会の
ステンドグラスを見たらこれを創りたくなったんだよ。
別に熱心な信者ってわけでもないし、
絵の意味だってよく解っちゃいないがな。
お、さんきゅ。
[差し出されたカナッペは、やはり頂く。]
[いくつにも薄布を重ねたドレス、隣に並ぶのはシンプルなものがいいだろう。男にはきっとすっきりしたものがよく似合う]
ドレスの色は?
[どんな生地に薄布を重ねるのだろうと、首をかしげる]
[少し遠巻きに、壁に寄りかかってにぎやかなのを見ている。そのうち、暇になったのかオルガンに座っていた]
ステンドグラス。ねぇ…
[ステンドグラスを見上げた。カエルが飛び降りる。オルガンの鍵盤に触れて]
…あんたもピアノひくの?
[カエルを見て笑った。]
[いつの間にか客人は増えて]
あら?ラビ?
それと……、お名前きいてた?
[小さくなってしまった少年と、もう一人。
姿はみかけたことのあるけれど、記憶はあいまいで名前を問う]
[自分の名を告げると、男の方にも自己紹介というように視線をやって]
あら、手がベタベタね。
[ラビに消えたつながりの話をきりだそうかと思ったけれど、幼い頃に返ってしまったその姿にそっと頭をなでるにとどめる]
[チラ、と入り口へと顔を上げるとアリョールの姿が見えた。]
いよーう。
[何故か小声の呼びかけ。
勿論彼女に届いた気配は全く無い。]
[>>133の言葉かけは、やっぱり聞こえなかったのだろう]
(なんでステンドグラスをつくろうとしてんのかしら。
たまごじゃなかったの?)
[とかなんとか、思わないこともなかったが。
近づいてどれどれと見てもいいのだが、
なぜだかそれが出来なかった。]
あんたのせい?
[カエルが、「なんでですか」という抗議の表情を浮かべた]
[>>+31鮮やかに脳裏に色彩が広がる。
この場に立ち会えるのはなんて幸せ]
ふふ。
貴方にはやっぱり濃い色かしら?
[ 赤い問いに返る言葉はない。]
それも願った結果、か。
[ 本人に自覚があるかは不明だが。
唇の端についたクリームを親指で拭うと、口を開けて見せた。赤い舌の上には、鋭く光る牙。]
教え子を持った記憶はねぇんだがな。
[ポシェットから、ハーブを一枝。
片側のポケットからマッチを取り出してする。
あぶって]
――……。…、…。
[唱えるのは、呪文と言うよりも「おねがい」だったかもしれない]
[カエルっぽいものの目がキラリと輝いて。
それが自分の力であるか、妖精の力であるか。
なんて、この場ではどうでもいい、ささいなことに感じられた]
…“それ”を。
彼の者の思うように。
[誰にとっても行く道に楽園がありますように。唱えると、
教会のステンドグラスが、カエルっぽいものの
目が輝くのに合わせて、ぴかぴかと光った。
だって、普通の男女にもできるのだもの。
あたしにできないはずがないじゃない!**]
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