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[しばし黙考。トメ子ならどうするかと]
自分の代わりに彼等と戦わせるのが、ギル君の正義。
それを否定し、彼等とあたしをぶつけるのが、アナタの正義なのね?
どうしというなら、あたしが彼等と戦ってもいいけれど。**
―ちょいっと回想・ちびあにゅの辺り―
…ん。
ごめんね、ゆー。電話だ。
[不意に鳴り出す電話に、そっと体を離して、片手で電話を取り出して]
はーい、もしもし。あなたの町のジャスティス急便ー…
…神父さん?
はぁ…採石場公園?何?果たし状でももらった?
うん、うん…了解。
大至急ね。
はい、かしこまりましたー。
[呼び出されたのは、決戦の果たし場のメッカ。そこへ大至急ともなれば、かなり厳しい状況なのだろうと。
言葉はのん気なものでも、通話を切り、電話をしまう動作は手早いものだった]
そんなわけだからさ。ゆー。
ジャスティス急便はジャスティスしに行かないと。
[それは、もう一回ジャス天号にまたがったときに決めたことでもあるし、もう一回勇者様って呼んでもらったときに決めたことでもあったから。
電話一本!即配達。のモットーは曲げない。
傍らのユーリに声をかけて。頷かれればその手を引いて自転車へと導いて]
…あとでちゃんと後部座席付けよ。
ンじゃ、ゆー。行くよ。
[一声かけて。ジャス天号は、走り出した]
―26秒後・採石場公園―
あれ?あにゅー髪切った?
…じゃなくてそうだ、ジャス天号に後部座席つけたいんだけど、ちょうどいいパーツでもー…
…でもなくて。
[採石場公園について、真っ先に目に入ったのは、アニーの姿。その優雅さに緊張感が抜けて。
そんなことを聞いている間もあればこそ]
神父さんは……
………。
[ちらりと目を向ければ。眼下に広がる、信徒の群れ。彼らは口々に、異端。異端。と怒号を上げる]
…ゆー、ここにいて。
あにゅー、ゆーのこと、お願いしていい?
[言いつつ、ユーリをその場に下ろし]
[視線の先にいたのは。神父さんの血で出来た分身を砕いて返り血を浴びた、ドンファンの姿>>228]
[回避を許さぬ速度で彼へと突っ込んで。防がれればそれを踏み台に後方へと走り抜ける]
…ねぇドンファンくん。
君、何した?
[異端。排除。障害。砕いて。魔王と約束?
脳裏を様々な言葉が響いて不吉な残響を残す。
常に神経はユーリに向けることを欠かさず。疑念のこもった目を、ドンファンに向けた**]
あら。ナギ君。
[優雅にワイングラスを傾けつつ]
後部座席パーツね。用意しておくわ。
そういえば、超合金チェーンも来てたから、ついでに付け替えるといいわ。
あたしの店、ついさっきヒーローズコーポレーションに加盟したから、ヒーロー免許で割引するわよ。
[ユーリを任されれば、特等席の自分の横を空けて]
ちゃんと話すのは初めてだったかしら。
道具屋のアニュエラよ。
ヒーローとしての名前は、戦う時が来れば分かるでしょう。その時、仲間か、敵かはともかくとして。
― 喫茶まろんへの道中 ―
[2人でグラジオラスの自宅へ。待っている間、いつもの様に一人ではしゃいだり周りをキョロキョロ見渡しながら時間を過ごしていただろう。
用を済ませて、喫茶まろんへと向かう道中、グラジオラスから質問を投げかけられた>>227]
そうですね。あのてくのろじーは、一方的に「送る」だけしか出来ないはずです。
ただ、私も「探してこーい」と言われただけなので、「ジンロウ町に秘密が隠されている」と言う以外よく分かってないのです。
[「守護者らしくないか?」と問われ、「やっぱりおねーさんカッコイイです。」と答えつつ、
「お前はてくのろGを持つ者を捜すのだろう?」との問い>>231には、]
ホントは、そうなんですけどね…
[と、中途半端な答えを返す。ちょうどその時]
「シャ〜ル〜ロットぉ〜?」
はわっ
[急に声が聞こえて来た。今度は頭に直接響いて来る声ではなく、音声として聞こえて来る声。]
「あ、そちらのお花のおねーさんは急に驚かせてすみません。ワタクシ、そのウサミミの同僚でトゲヤマと言います。
ちょいとその子にお説教しなきゃいけないので、しばらくお付き合い願います。
シャルロット、お前はどこまでマヌケなんだよぉ。まずそのチップだが。わかりやすく言うと盗聴器だ。
ホムちゃんと一緒に『ストーKINGハッカー』を送りつけたから、今は気にする事は無いがお前の会話は全部筒抜けだぞ。
ホント、お前は何でもすぐにペラペラ喋ってしまうから、こっちも苦労するよ。
それから、先ほどの疑問だが、テクノロジィは今の時点では、一方的に送ることしか出来ん。
だがな、我が組織の技術力でテクノロジィを完全なものにする事が出来れば、送ったものを再度元の場所へ送り返すことも可能だ。
こちらでも全力で研究を続けているが、もう少し時間がかかりそうだ。
そんな訳で、おねーさん。大変恐縮ですが、我々は研究で手一杯ですし、
この子もそんな調子ですから可能な限りで良いのでご協力頂けると助かります」**
―26秒後、採石場公園にて―
これ、は――……!?
[返り血を浴びたドンファンの姿が目に入れば、息を飲んで。
その場に下ろされれば、カンナギに頷き。アニュエラが空けてくれた席に座る。]
アニュエラ、様。私はユーリと申します。
……あの、これは。これは、いったい……?
[彼女に問い掛けながら。
39が70以上なら隠れている神父に気がついた。]
[>>240 正義について問われれば首を振りながら答える]
誰がどのような正義を持っていようとも、それが信念に基いている限り否定はしませぬぞ。 なればこそ、俺はあの一途に神思い神父殿を護る者達を傷付けたくないと思うのです。
ここで俺が暴れれば少なからず被害が出る、話に聞いたアニュエラ殿の魅了であればこの場を収める事が出来ると思ったのですが・・・無理は言いますまい、申し訳ない。
[実際のところ神父の差し向けてきた信徒達と戦わねばいけない理由が無いだけに放置しても良かったのだが、その雰囲気が狂気を孕む行進になりつつあるのを危惧していた]
彼等をこのまま放っておくわけにもいかんな。
少し気絶していてもらおうかっ!
[アニュエラとの会話を切り上げ、眼下に迫る信徒達の群れへと跳躍する。 着地と同時に拳で地を穿つ!]
オオオォォォォォォォォッ・・・・・・!
<< 地 雷 震 拳 !!>>
[拳の破壊力が地面を抉り]
[衝撃が地を伝い信徒達へと伝わる! 96人の信徒がその場に崩れ落ちる。]
[その場にいた信徒の大多数を一撃で昏倒させたとほぼ同時に、>>244 音速を超える速さ―――絶対回避不可な一撃を伴ったカンナギの姿が迫る]
[奇しくもその姿をした者に攻撃されるのは二度目であったので動揺せずに受ける事には成功したのだが +裏+ 【表:衝撃を殺しきれずに小ダメージ 裏:衝撃を殺して無ダメージ】]
ッ―――!!!
ふぅ、今の一撃はこの前とは比べ物になりませんなカンナギ殿!
何をしたと聞かれても困りますぞ。
神父殿に呼び出され拳を交えたのみ・・・とはいえ、この格好と状況では色々と説得力に欠けますかな。
[必要最低限の事情のみ説明するが正しく伝わっただろうか。むしろその事に構っていられないと言った方が正しいだろうか、対峙しているカンナギの姿からは一瞬の隙ですら命取りとも思えるような佇まいを感じる。]
それで、カンナギ殿は何故こちらに?
中立亭にいた時も視線に何やら違和感を感じましたが・・・何かあの場では話せたい事でもありましたかな?
― 喫茶まろんへの道中 ―
[トゲヤマは一方的に捲し立てると、これまた一方的に通信を切ってしまった。]
ふみゅ〜。お説教されてしまいました。
[確かにテクノロジィ情報を探らなければならないが、これまでの抱いていた「こんな世界消えてしまえ」と言う願望が無くなったので、あまり乗り気になれない。
すでにテクノロジィ対策には、善悪問わずいろんなメンバーが動いている。わざわざ手を出さなくても彼ら(彼女ら)に任せても良いのではないか。
「己の心の赴くままに行動せよ」との信念に従うならば、自分の任務よりもグラジオラスの手助けに注力したい。
そんな事を考えていた。]
[その時、胸元の首飾り>>97が微かに光ったような気がした。
急に蘇える過去の記憶…]
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