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―光の柱のあったところ―
[そこに着いた時には、既に何もなく。そう、何も、なく。]
いったい、何があったのでしょうか……
[+表+表:カンナギが 裏:ユーリが
+半+]丁:その辺の人に(を) 半:その辺の*08柴犬*に(を)
+パー+グー:聞いてみたら チョキ:とっちめてみたら パー:もふもふしてみたら
なにかわかっただろうか?]
こんな時は……
[カンナギと顔を見合わせ。
情報収集なら……
1.喫茶まろんだ。 2.いや、アニュエラの店だ。 3.神に聞くべし(教会へ) 4.魔王城にこんにちは
1(1)]
[そのへんの柴犬をもふもふするカンナギの姿を
*05中吉*な目で見守り。
20くらいの情報は得られただろうか。
再びジャス天号で喫茶まろんを目指す――]
―喫茶まろん―
[いつもなら顔だけを入れて覗き込む所だが、今日はそう言っている場合ではない。
いつも以上に騒がしい店内へとまずドンファンを運び、それからシャルロット。ところが予想外の不意打ち>>18]
起きていたのか。
[頭をぽんぽん]
…それは、私のセリフだ。
[そこまで言うと恥かしくなったのか、ホムンクルス達に早く入れなどと言って誤魔化しながら店内へと入って行った**]
―喫茶まろんへ着くまでの1(20)秒の間―
カンナギさ―― ええ、と
[『様』はやめろ、と言われたのを思い出し。]
おねえさ……、おねえ、ちゃん?
えと……
[なんだか懐かしいような、気恥ずかしいような。
安らぐような、くすぐったいような。なぜだか、そんな感じがして。]
……「綺麗なおねーちゃんが魔法少女になった」って……
どういうこと、なのかな……あ、でしょうか。
[得られた情報といったら、そのくらいだった。]
― 現在 ―
「…それは、私のセリフだ。」
てへっ。
グリーンサラダとトロピカルジュースが待ってるのです♪
[いつもの様にはしゃぎながら店内へ**]
[ぼろぼろの街を、バイク怪人で駈けてゆく。
暴徒達やヒーローの目を避けるため、怪人は普通のバイクの形だったけれど。]
……お前の上司が目ぇ回してる俺を拾った場所、覚えてる?
[怪人はわからないらしく首(前輪)をかしげた。一瞬制御を失ったバイクが揺れて、後ろから鳴り響くクラクション。]
おわぁっ!! 口で答えろこのアホー!!!
[バイクと漫才を繰り広げながら、アニュエラの店に向かう途中。ふと思いついてバイクを路肩に止めた。ケータイを取り出して、手当たり次第にかけてゆく。]
もしもし、俺俺。あのさ、お前アルデバラン准将だったよな? ……いや、学校の奴全員知ってるぞ。秘密にしてるなら新聞部の怪人インタビュー答えるなよお前。
……あのさ、異次元テクノロジーって知ってるか? うちの家族が巻き込まれてるんだ。
[クラスメート、部活(帰宅部)の知り合い、予備校仲間……この街で普通に暮らしていれば、ヒーローや怪人の人脈は自然と広がっていく。その全てを利用して、情報を集めようと試みた。]
……そっか、知らないか。うん、ありがとな。(ピッ) ……もしもし、サイトー、お前狩人ピ……あ、いや、狩人ピンクさんに代わってください。……あ、ピンクさんどうも。あのさ、異次元テクノロジーって……
[ヒーロー協会から通達があった、そのことだけはわかったが、具体的なことは何一つわからず、歯がみする。]
……もしもし、ゲーセンファイブ? え、活動休止? レッドがゲームのしすぎで留年したあげく行方不明? 何やってんのお前ら。
ええと、俺の家族が巻き込まれてて、異次元テクノロジーについて情報集めてるんだけど……。
[そんな中、気になる話を聞く。一日中ゲームが出来る世界に行きたいと溢していたレッドが、どうやら本当にゲームの世界に入ってしまったらしい、という情報。]
……それもなんか関係あるのかな。わかった、レッド見つけたらつっこんどくわ。
[逆に頼まれごとをしたりもしながら、手当たり次第に電話をかけていった。]
[全ての心当たりをあたってみるが、それ以上の情報は誰からも入ってこなくて。]
わかった。うん、ありがと。またな。
……ふぅ、駄目か……。……そうだな、よし、行こう。
[ため息をつくが、バイクに励まされて立ち上がる。怪人地理情報ネットワークなんかも駆使しながら、どうにかこうにかアニュエラの店へとたどり着いた。
だが、少し煤けたそこに、美しすぎる女性の姿はなく。]
……アニュエラ様……縮んだ?
[跪きたくなる美貌……というよりは、頭をなでなでしたくなる愛らしさを持つ目の前の人物に、首をかしげた。**]
―― 聖ゲルト教会 ――
[一般暴徒たちに理性が戻る。>>339
神父は微笑んで足元のラインを消した。]
対峙する冬は終わりました。
神の愛の下、我々はふたたびひとつになったのです。
この喜びを伝え広めましょう。
[避難所にいた町民やヒーロー/怪人たちを率いて町に繰り出す。
倉庫から取り出した無料配布用の聖書とロザリオを道行く人たちに配り、元暴徒の群れも引き込んで、その行進は大きな流れとなって膨らんでゆく。]
―― ジンロウ町メインストリート ――
我々のジンロウ町!
悪に屈しない町!
聖ヒーローの守る町!
神に愛されし町!
[喜びの歌を歌い、手に手を取り合いながら微笑む民衆は、ハーメルンの町の子供らにも似ていた。]
―喫茶まろん前―
[ジンロウTV屋上での戦いが収束していくのと時を同じくして、暴徒達が静まっていく。
ようやく落ち着いてきた町の様子に、やれやれと肩を揉みながら店の中へと戻った。
暴徒ではなくなった民衆が、別のうねりを起こし始めていたが、その様子はまだここには届いていない。]
ん。帰ったか。
ちと待っておれ。ピラフを温めなおすでな。
[グラジオラスとシャルロットが入ってくるのを見れば、グリーンサラダの蓋をとり、ピラフを手に厨房へ入りかける。
が、とりおや鎌に引っかかっている謎の物体を見れば、片眉を上げた。]
これこれ。ペットは入店禁止じゃぞ。
…ん?
[なにかの違和感に、目が細くなった。]
[よくよく見れば、引っ張られているのは謎のスライムにまとわりつかれたドンファンで。
意識の無いその顔をまじまじと覗き込み、一歩離れて、ふっと肚に息を溜めた。
握った拳が、ほんのりと光った、ような気もする。]
いつまで寝とるか、このたわけがっ!!!
[気合い一閃。ドンファンの腹に拳が綺麗に入る。
――かなり、容赦ない。]
─「つるや」最奥の部屋─
[コンピュータには詳しくないけれど]
[そこは名物の美貌で]
無生物の分際で、あたしの言うことが聞けないと言うの!服従なさい!
[で、何かを何とかしてどうにかして]
『X:211(1000) Y:475(1000)に圧力120 危険域です』
[その座標を、ジンロウ町マップに照らし合わせると、まさしくそこはつるや。そしてその時間こそ、トメ子が消えた時間]
[同じ警告メッセージはあと2つあった]
ひとつは、時刻から推定して、おそらくポーク班長ね。
もうひとつは誰かしら? 丁度、ポーク班長とおばあちゃまの中間くらいの時間で……。
[その日以来、見ていない顔。それもある程度有名どころのヒーローか怪人を、ひとつひとつ思い出して]
……だめね。多すぎるわ。
元々、何もなくても、行方不明や蒸発はしょっちゅうだし。
[もうひとつ、気になることがあった]
『X:961(1000) Y:487(1000)に不完全圧力100 危険域です』
こっちは何なのかしら。
TV局ビルで、メイアと戦っていたくらいの時間だわ。
不完全……?異次元テクノロジィには、二種類あるというのかしら?
とはいっても、あの時はおばあちゃまの時見たような光も、消えた人も……あの影の男?!
[思い出すのは、光の包囲が完成する一瞬前に消えたように見えた]
[あの帽子の男]
あの男も被害者だと言うの?
……だめね。情報が足りないわ。
かくなる上は……。
[やがて、音速の3(10)倍で、ジャス天号も戻り、青薔薇の娘とカンナギが帰ってくる。]
おう。無事じゃったか。
ピラフが温まっておるから、食っていけ。
[事情は知らないままに、そんな声を掛けた。]
[脚を組んで、艶然と微笑むアニュエラの前には、テレビ電話。写っているのはロマンスグレーのダンディ。しかしなぜか、仮面を被っていて、背景は室内なのにマントが翻っている]
必要な書類は全て揃っているはずだけど?
[笑顔で怒っているアニュエラ]
『確かに揃っている、だが、君をヒーローとして登録するわけにはいかん』
どうして?元ダークサイドだから?でも、そんな過去のあるヒーローは一杯いるわよね?
アナタの敬愛する、かの仮面ライター(仮面を被って文字を書く人)ですらそうだわ。
『望まずに手術を受けて命からがら逃げ出した者と、望んで怪人になって、悪と言わず正義と言わず、手玉に取ってきた者では、規模が違う』
それを五十歩百歩と言うのよ。ヒーロー協会の上層部のくせに、尻の穴が小さいのね、アナタ。
[ますます渋面になった相手は、これが切り札だと言うように口を開いた]
『お前さんは、美しすぎるんだ。だから─』
言質を取ったわよ!
[相手が理由を言う、それをアニュエラは待っていた。内容が正しいかどうかは、関係ない。理由があれば解決法がある。確かにその理由は、今までのアニュエラであれば、覆しようがないものだったが─]
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