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[バクの言葉、狙いに上げていた名前、様々な言葉が思い浮かぶ。
けれども、どれも、ここで言うのは正しくないように思え、ひとつずつ胸の中に沈めていった。最後に残った言葉は・・・]
バクさんは・・・痛いと、何度も言っていました。
痛いから、こうするしかないのだと。
だから・・・バクさんを止めてあげたことは・・・少なくとも・・・その痛みからは、解放してあげられたのだ、と思います・・・。
[サーティの声がする]
中庭にソヨがいる?って?
[凄い勢いでサーティが駆け出していく。さらに、いきなり腕をつかまれた]
ちょ、ちょっと???
[何が起こっているかわからないまま、ずりずりとひきづられそうな勢いで、サーティや他の人たちと中庭に向かった]
[詭弁だ。
バクはハッキングが、痛みから彼を救うのだと言っていた。本当にバクを救いたかったら、ハックされてあげるべきだった。
・・・しかし、今バクは動かなくなり、皆は生きている。
助けることは出来なくなってしまったバクより、生きている皆を・・・リヒトは優先した・・・。
それは、彼が恥じる嘘。・・・でも、必要な嘘]
自己修復プログラム緊急停止。
[ピー]
異常発生ノ為、自己修復プログラム緊急停止シマシタ。
[独特の機械音を微かに発した後、ゆっくりと目を開いた]
……起動しました。
ユーザー登録をして下さい。
[何も映し出さない瞳で、感情の全くない顔のままそう静かに訴えた]
・・・・あ、あ、あ・・・・!!!
[ソヨは生きている、生きているが・・・これで生きていると言えるのだろうか?!]
どうすれば・・・!!
いえ、い、一時的なものかもしれません。まずはメンテナンスルームに・・・。
[ぼんやりと動かないバクを見続けていたが、ぐっと強く唇を噛み締めてソヨの方へと向いた]
ソヨお姉さん…データ、消えちゃったの…?
[皆の傍に駆け寄ると、気付く]
あ・・・あぁ・・・・ァ・・・、バク・・・君?
どウしてキミ・・・が、止まって【死んで】いルんだイ・・・? ドうしテ・・・? ぅ・・・っぐ、バク君!バク君っ!!
[地面に横たわった燃えるような紅い髪をした少年に縋りつく。 先程の最小限に止めたハッキングの影響も出ているが、気付かない]
ッ―――――――!!!!!!!
[声にならない声で友の名を呼んだ]
ユーザー登録をして下さい。
ユーザー登録をして――
もしユーザー登録をしていただけない場合、起動を続けることができなくなります。
複数でのご使用であれば、その人数全てのご氏名をお教え願います。
[目の前のリヒト達も、バクの前にいる者達にも頓着せず、淡々と自分の役目を果たそうと口を開き続ける]
[同じ事を何度も何度も繰り返すソヨとリヒトの傍でしゃがんで]
リヒトさん、早く連れて行ってあげた方が良いよ。
処置が遅れたら……ソヨお姉さんがソヨお姉さんじゃなくなっちゃうかも知れない。
僕、そんなの嫌だ。
もう誰も居なくなって欲しくないよ。
機密事項の為、その質問にはお答えできません。
[問いかけに表情仕草で反応する素振りは見せず、言葉では応じた。ただその質問にはにべもない]
ユーザー登録をして下さい。
複数でのご使用であれば、その人数のご氏名をお教え願います。
企業、団体でのご使用であれば、その代表者、責任者のご氏名をお教え願います。
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